3%
麻痺している
虫歯治療を受けた直後みたいに
うんと寒い日の指先みたいに
厚着しすぎた時みたいに
辛さも楽しさも幸せも悲しさも怒りも。
全部もやがかかったみたいに、ぼんやりしていて、自分に起こることは全部他人事みたいだし、端的に言ってしまえば本当にどうでもいい。
それが、自分で自分を守るために麻酔を打っているのか、冷たさに触れすぎて感度を失ってしまったのか、それとも、色々考えすぎて本質に触れられなくなっているだけなのか。
それも分からない。
涙が出る
だけどその理由は分からない
ずっと夜ならいいのに、と思う
この世にひとりぼっちみたいな空間で、真っ暗な世界で、何が悲しいかも分からず泣いてるぐらいがちょうど良い。
朝が来たら私は、なんとなくその1日をすごして、1日の最後になると、今日一日一体何だったのだろうと考えて、全てがただただ気持ち悪くて、そして数時間後にはまた朝が来て、24時間後にはまた絶望を感じていることを感じて絶望する
だから、ずっと夜でいい
24時間後にまた絶望がやってくることを知って絶望するより、ずっと安定した絶望の中にいれたほうがいい。
世の中の大勢がこんなふうに考えていないとしたら、私のこの思考は鬱状態と呼ぶんだろうか
だとしたらここが、わたしの精神の寿命だ。
薬とか時間とか周囲の人の優しさとか沢山の労力を使って、使わせて、麻痺状態から感度100%にしたって、26年後にはまたこうなる。
私ぐらいのポテンシャルで生きたら26年でここに辿り着くらしい
神様が、
お疲れ様でした。今回の検体は26歳までか、心と体と寿命の乖離が激しい結果になったな。
と、神妙な面持ちで今回のフィードバックと共に次回への改善点を述べてくれればいい。
神様が依然実験中ならそれは仕方ないから実験を重ねて心身の寿命を限りなく近付くまで大人しく待つし、こんな状態で生きるのが一般的なのであれば、ここでぴーぴー嘆いている私はすごく恥ずかしいよね。
種明かしはいつだっていい
それまではこの壮大な悲劇は全部ドッキリだと思っておく