マイナースポーツの普及について
アメリカンフットボール(※以下アメフト)からぶつかるという動作を排除して、子供でも簡単にアメフトの醍醐味を楽しめるスポーツ【フラッグフットボール(※以下フラッグ)】のスクール経営を続けて今期で15期を迎えた。
スクールの数は20クラブ、会員数は470〜500人といったところだ。
1期目の教え子はもう社会人でアメフト社会人リーグXリーグでプレーしている教え子もいる。
スクールの卒業生で日本のトップリーグでプレーしているのは4、5名といったところでアメフトの普及という観点ではまだまだ貢献できていないの現状だ。
アメフトもフラッグも15年前に比べたら普及はしてきているが、まだまだ日本の中ではマイナースポーツである。
私も大学からアメリカンフットボールを始めて、この競技にとても成長させてもらったと感謝している。
15年スクール運営をする中で子供の習い事として考えた時に子供の保護者でアメフトの普及など考えている人などほぼいないのが現状だ。
子供に将来フラッグやアメフトの選手になって欲しいと思って通っている保護者もいない。
スクールに参加された方の多くは子供がその競技を楽しんでいるか?その競技で子供がどう成長するか?を見ている事が多い。
競技の普及というとどうしても技術や戦術の魅力を伝えがちになってしまうけど、ターゲットである子供たちの保護者の視点で考えると競技の伝え方、練習内容、指導方法も変わってくるのではないか。
結果的に子供たちが楽しいと思ってくれてその競技を継続してくれて、また保護者が子供の成長にその競技が価値があると感じてくれれば、競技を継続する子が増えて将来的に競技の普及に繋がるのではないかと思う。
どんなスポーツも楽しく魅力があるからこそ存在しているわけで、教え方次第で子供がその競技を楽しく継続でき、その競技で子供にどんな成長があるのかを明確に伝える事ができればマイナースポーツを普及させる事はまだまだできると考えている。
アメフトの競技レベルは確実に上がっていると思う、これは今までチーム、コーチ、選手、関わる全ての人の努力の賜物である。
ただし競技レベルが上がる=競技の普及ではないと思う。
もちろん競技のレベルが上がれば見に来てくれる人も多くはなると思うが、普及には繋がらないと思う。
その
学校の授業や習い事として確立されている野球やバスケ、サッカーに比べると触れる機会が少ないアメフトやフラッグを競技をする事で自身がどう成長するのか?自分の子供がどう成長するのか?
アメフトやフラッグの教育的価値は高いと声を大にして言える。
競技のレベルや面白さよりも教育的価値にフォーカスして広げていくのがマイナースポーツの一つの広げ方のように思う。
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