角野隼斗シンガポールコンサート2024
ONE CATEEN ,TWO PIANOS
2024年6月29日(土) 19時30分〜
Esplanade Concert Hall
コンサート会場は座席数1600ほどで木目のステージと
円形のシャンデリア、サイドBOX席が特徴的な
ESPLANADE CONCERT HALL
現地人から親しみをこめて「ドリアン」と呼ばれ
ショッピングモールやレストラン、劇場や野外ステージなどもある複合施設「エスプラネードシアターオンザベイ」の中にあります
角野さんはコンサート前日28日(金)に音楽学校でのイベントに登壇されたようです
Singapore
Sharing Session with Hayato Sumino
このため、シンガポール入国したのは27日(木)で
エスプラネードホールとマリーナベイサンズの
写ったシンガポールらしい景色のインスタストーリーをアップしてくれました
この景色を見るとファンはきっとこちらの
YouTube LIVEを思い出してワクワクしますよね
私もシンガポールの夜景と角野さんが自由に
奏でるCASIOプリビアS7000の極上動画が大好きで
何度も見返しています
Cateen's Piano Live from Singapore🇸🇬
ホール横のホーカーズ(屋台街)で食事をした後
早めにロビーで入場を待ちました
エスプラネードコンサートホール横のロビーと
受付の様子
開演1時間前18時30分に受付がオープンし
VIPチケット(コンサート後meet&greetあり)を
買った人だけ手首に青い紙バンドを巻いてもらえます
ホール前にはビュッフェコーナーがあり、コンサートが始まるまえからワインを飲む人も🍷
会場限定のオリジナルグッズの販売もありました
ひとつずつ購入し、帰りに買い足そうとしましたが
完売でした
入場時にプログラム、フライヤーなど配布物は
無く、ホールのドア前にQRコードが貼ってあり
自分の携帯で読み込むと電子プログラムが見られます
https://simplebooklet.com/hayatosuminosg/?pwa=1
↑このURLからもアクセスできます
中に入るとステージにはグランドピアノとマイクをつけたアップライトピアノが置かれていました
この日はナショナルデーのイベントがあるようで
ホール前の橋からマーライオンパークまで
たくさんの人で埋まっていました
そのためか開演は5分ほど遅れました
会場は薄暗く暖色の照明が木目のステージを
美しく浮かび上がらせます
照明の演出はほとんど無かったけれど
とても荘厳な雰囲気がありました
盛大な拍手の中、
黒いスーツに黒いシャツの角野隼斗さん登場
マイクでご挨拶をされました(全て英語)
こんにちは角野隼斗CATEENです
今日は来てくれてありがとうございます
シンガポールには2年前に来て、今回は2回目の
コンサートです
またシンガポールに来ることができて
とても嬉しいです
どうぞみなさん楽しんで下さい
一曲目はバッハイタリアンコンチェルト
こ気味いいリズムで会場をノらせ、
第一楽章終わりにかなりの数の拍手があり
笑顔で会釈
第二楽章はマイクのついたアップライトで弾き
繊細な弱音とホールの神秘的な雰囲気も相まって
とても幻想的でした
最後はグランドピアノとアップライトピアノを
客席に背を向け両手を広げて同時に弾き、
観客はみな驚いてWAO!など声が上がりました
バッハを弾き終わるとホールに遅れて来た人たちが
ぞろぞろと入って来て、角野さんは笑顔で
たくさんの人が来たね Hello!
楽しんで行ってねと舞台上から声をかけました
ここからショパン3曲をほとんど間を空けずに
一気に弾いていきました
恒例のお水タイムもとらず、すごい数の遅刻組で
ざわついた会場をグッと引き込み集中させたのは
さすがです
バラードNo.2からノクターンOp.48 No1は
まるでひとつの曲のように最後の音と最初の音を
つなげるようにしたのは印象的でした
角野さんのショパンはシンプルなのに一音一音に
輝きがあり、内向的な弱音も暗さがなく温かい
前半最後は追憶と胎動
あっという間に角野ワールドに夢中になった
観客へのMC
コンサートでアップライトピアノを弾く人は
あまりいないので、変な人だと思われたと思いますが
私はアップライトの優しい音が好きで
ぜひみなさんにも楽しんでほしい
と話されました
20分ほどの休憩後、後半最初はカプースチン
8コンサートエチュードから1.2.3.7.8番
もともと複雑かつリズミックな曲をこの日は
さらにアップテンポに弾いたような気がします
年中夏で暑い暑いシンガポールの観客は
陽気でノリ良く、楽しむことが大好き
みんな体を揺らしてヒュー!などの合いの手を
入れながら爆速カプースチンを堪能
日本とは全く違う雰囲気にワクワクしました
かすみ草と自作のノクターンを弾く前のMC
次はかすみ草という曲で私が日本のテレビドラマの
ために作曲しました
この曲は母のお気に入りです
母はピアノを教えていて、私の最初のピアノの先生です
今日、母が日本からこの会場に聴きに来てくれました
母のためにかすみ草を弾こうと思います
拍手と歓声がわき、角野さんがお母様に手を振ると
さらに大きな拍手が!
が、その後、母は英語ができないので何を言っているのか分かっていないと思いますと話し、
会場から笑いがおこりました
自作曲のノクターンは日本でのソロツアーKEYSで
弾いたものと同じ、夜明けのノクターンでした
この曲の紹介もSONY Classicalから出るアルバムの
ことを交えてお話ししてくださったのに
心を込めてお母様へ弾いたかすみ草と
これがもう一度聴きたいがために日本から
来たと言っても過言ない夜明けのノクターンが良すぎて、感極まり号泣、記憶が飛んでしまいました😭
千と千尋の神隠しは会場に来ていた子どもたちが
身を乗り出して聴いていました
角野さんは感情をこめて抑揚たっぷりに弾くイメージはあまりありませんが、
この曲を弾いている時は何だか、〝好き“があふれ出てるような気がしました
作品や楽曲に対してのリスペクトや思い入れが深いのかなと感じました
ラストはラヴェルボレロ
たったひとりでピアノ2台しかないのにボレロ・・
シンガポーリアンは半信半疑のまま
また背を向け器用に2台のピアノに手を掛ける
ONE CATEENを見守ります
曲の始まりのスネア部分をアップライトピアノの
弦を押さえて内部奏法で表現すると、
後ろの席の男性が驚き、
何てことをするんだ、あんなとこを触っても大丈夫なの?cateenは悪いことをするなぁと隣りの友人に
こそこそ話していました
この男性はすぐにおしゃべりをするし、
ステンレスの水筒からカラカラ氷の音をさせながら
演奏中に飲むしで気になっていたのですが
この会話を聞いてあきれを通り越して面白かったです
角野さんの魔法の拍を刻む左手に技術と工夫を凝らした超絶技巧の右手でのひとりボレロは圧巻でした
最後は万雷の拍手と口笛、ブラボーコール!
スタオベ!
何度めかのカーテンコールの後、スーツできめた
小さい男の子が舞台下手から出て来て
角野さんと握手、その後もうひとり花束を持った子も
登場して3人で記念撮影
ECはキラキラ星変奏曲と
ショパン 英雄ポロネーズ
日本では考えられないくらいの盛り上がりで
角野さんがピアノの蓋を閉じるまで、
歓声や拍手が鳴り止みませんでした
この後、VIPチケットを持った人はサインと写真を
もらうためにロビー奥から順番に外窓側に列を作りました 300人くらいいたと思います
先頭についたてが立ててあり、長テーブルにポスターの山がおかれ角野さんが座っています
サインはひとりひとつで持参したものか、
ポスターのどちらかです
入り口で購入したオリジナルグッズのタンブラーや
トートバッグにもらう人や、楽譜やCDを差し出す人も
いましたが、ビニール素材のようなしっかりとした
ポスターがかっこよくて、ポスターをもらう人が
多かったです
角野さんの正面に係の方が立っていて、携帯を
カメラモードにして渡すと連写でたくさん写真を
撮ってくれました
サインを書いてもらう間に少しお話しもできます
1人15から20秒ほどで、係の人がスムーズに
進めてくれました
わが家の娘たちも大興奮で写真を撮っていただき
喜んでいました
角野さんは笑顔で優しく応対してくださり感謝です
千と千尋が聴けて嬉しかったことや、
アップライトピアノの音がきれいでもっと中まで
見たくなったことなど話したかったようですが
いざご本人を前にすると何も言えなかったようです
ありがとうございます は言えたそうです
初海外公演なので国によって違うと思いますが
日本のコンサートとは全然違いました
マナーに関しては静かで他の観客を気遣い
残響や余韻を楽しむ日本に対し、
シンガポールはザワザワしているなぁという
印象ですが
楽しむ姿勢や感嘆や敬意を表現するリアクションは
圧倒的にシンガポールが上でした
こんな風に盛り上がってもらえたら
ピアニスト冥利に尽きるのではないでしょうか
角野さんの多彩な音楽表現をあますことなく
詰め込んだ贅沢すぎるソロコンサートでした
素晴らしかったです
ありがとうございました
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