【因島】島ごとぽるの展【自転車で】
2024年は永年の推しであるポルノグラフィティデビュー25周年。8/31,9/1の因島凱旋ライブに先駆け、7月下旬から島内各地でイベントが行われた。
自転車で周ってきたので備忘録的に。
なんなら25周年を広島県民として祝う為に転勤受け入れたまである。
好きなシングルは渦とラックです。
広島から三原まで
灼熱の8月真っ只中、SNSのラバッパー界隈では島内を自転車で周ることすら厳重警戒の呼びかけが広まるが、貧乏なのでトレーニングも兼ねて広島市内から自走で。
出発は朝4時。2号と59号を繋ぐ最短経路。70km 600mUP程度、早朝の涼しい風に押されノンストップ3時間で三原港に到着する快速ぶり。
因島上陸
三原港から因島行のフェリーに乗船。
ともすれば波を被りそうな程コンパクトなサイズ感。
カーフェリーに自転車を載せた場合は、自動車の脇で船体に縛り付け、自身は客室に上がるのが常。自転車と「一緒に」乗船するのは初めて。尾道~向島の渡し船はさすがにノーカウント。
船尾から響くディーゼルエンジンの轟音に苦笑いしつつ、瀬戸内の多島美に映える愛車の姿を満喫する。
佐木島を経由して20分足らずで因島は重井港に到着。完全に地元民の足として利用されている様子。
青影トンネル
時刻は8時。まずは青影トンネルを目指すことに。
どこの展示もコラボショップも開いていないので、中庄のセブンイレブンで朝食。酷暑に備えて氷を詰めた排水口ネットを背中に仕込む。
急と言う程でもない坂を登りきったら、青影トンネル。
常日頃から真剣な顔して自転車で追いかけごっこをしている訳だが、歌詞にあるような甘酸っぱい思い出は絶無。苦渋や辛酸、逆流した胃液の酸っぱさは覚えがある。こんなだからこそ青春の幻影に囚われているのでしょうか。
排気ガスの煙たさを感じることもなくトンネルを通過、海岸線へ抜ける。
オープン前のミツイシヤをパスして、ひとまず大山神社へ。自転車神社として有名だが、何度も来てるので参拝だけして即退散。
土生港
続いて折古の浜へ向かう。
道中土生港前を通過するので、BGMはJazz Up。
ポルノ初のアルバムにして世紀の大名盤、ロマエゴの1曲目にして怪作。"Dive in the mother's sky"などとふざけたことを抜かすヤリ○ンクソ男が唐突に故郷を思い出してノスタルジーに浸る情緒的な描写で脳がバグる。この落差が癖になる。
小学生の時分からこんなのを摂取していたせいでポルノに堕ちてしまった。語弊があるな。
ところでJazz Upの歌詞では、土生港から海沿いの道をどちらに向かって進んでいたのだろうかなどと考える。後で反対方向にも走ることにして解決。
折古の浜
折古の浜にもしっかりと幟が掲げられていた。運営の理解度が流石過ぎる。自転車を乗り入れて良いものか判断に困った為、担ぎで散策。こういう時エートスは軽くて助かる。
折古の浜が登場するのはアゲハ蝶のカップリング、狼。全人類5000兆回は聴いたであろうポルノ屈指の大名曲であるアゲハ蝶、更にベスト盤にも収録されたので知名度はそこそこ。
またもや軟派なクソ野郎の楽曲。
個人的には、ビーチでナンパしたヤリ○ン男が、「君」を落とす為についた嘘が後々バレて振られた話だと解釈している。
惚れた方が悪いんだとばかりに、男なんて信じない方がいい、君の負けだよなどと宣いながらも、内心ガチ凹みしてる感じ。初めは遊びのつもりだったけど、「君」が最後の恋と見間違う程度の期間付き合う中で本気になってたんだろうね。
意外と純情で可愛い一面あるじゃねえか、ってなる。
真のクソ野郎はもう一曲のカップリング、別れ話をしようの方。事情は知らんが別れ話切り出しておいてなにがバーボンかなここはだキザなこと抜かしてんじゃねえ自己陶酔も大概にしろや張っ倒すぞダボ。めちゃくちゃ好きです。
ミツイシヤ
来た道を引き返すのも癪なので、三庄側を回っていよいよミツイシヤへ。
一人だけレーパン姿の変質者なので気後れしたが、店頭も店内もポルノだらけで気にしてる場合じゃない。
ところ狭しと貼られたポスターの数々にあらゆる物理音源。サブスク配信音源に浸かった心身へ染み渡る。今度実家に置いてきたCD持ってこようかな。
この店が無ければポルノも存在しないと思うと感慨深い。本当にありがとうございます。
Mugenに滞在できそうな勢いだったが、まだまだ回らなければいけないので後ろ髪引かれる思いで撤退。
アキヒトの桜
因島アメニティ公園へ向かって北上するので、ついでに軽めの登りを越えてアキヒトの桜を見に行く。
ちなみにポルノ名義で桜が登場するのはひとひらだけ。たぶん。晴一が中森明菜に歌詞提供していたけど。
ついでなので近くのダムを見に行こうとしたところ、愉快なつづら折りが。もがくことも考えたが、セグメントも無さそうなので軽く登るだけに。
因島アメニティ公園
ダムを周り、先ほどとは逆方向へ中庄を走り抜け、あっという間に因島アメニティ公園へ到着。
ここのメインコンテンツは謎解き&ビーサン飛ばしだが、レーパン姿の男性が独りで取組むのは絵面が些か芳しくない。ビンディング履いてるし。
にしてもボイス協力で朴璐美の名前を聞いた時は驚いた。旧ハガレン、年初に見返したけどほんと好き。ホムンクルスが生まれる理由とかは原作よりこっち派。
あとメリッサのイントロは一瞬でテンションがブチ上がるのが最高。Mugen然りネオメロ然り、ak.homma作曲はイントロだけでハイになれる。
おとなしくコラボメニューのはっさくジュースだけ頂き次へ。
万田発酵
因島西海岸を駆け抜け、続いて万田発酵へ。
こちらでもコラボメニューのドリンクを頂く。気分的にはスカッシュだけど、コラボメニューとしてはグァバジュースは外せない。両方飲んでしまえ。
歌詞とは裏腹に、グァバジュースは甘くないと聞いた記憶があったが、コラボメニューだけあってこれはちゃんと甘い。
真夜中のコーヒーショップに呼び出され、彼女に別れ話を切り出された男がプライドを捨てて縋り付くか悩んでる曲。
どこかのインタビューで晴一が語っていた(気がする)通り、傑作だと思っている。別れ話を引き金に例えるワードセンス、本当にどうかしてる。
「Tel(デンワ)じゃない分だけは 少しは誠実でしょ」この短い台詞だけで彼女のキャラクター像が脳内で自動生成されて解像度が爆上がりする。
甲斐性の無い男を書かせた時の晴一は最強。ライン、Part time love affair、今宵、月が見えずとも。
写真館
相変わらず絵面が芳しくないので、そそくさと飲み干して移動、再び土生港へ。写真の展示が目的。
オフショットの数々や雑誌の表紙、年表などなど盛りだくさん。白玉大先生のカットもちらほらと。
ラバッパー限定コーナーもあったが、時間と自らの服装を鑑みて自重した。
尾道から帰宅
これで一通り周りたい所はコンプリート。
土生港から乗船して三原に戻るつもりだったが、フェリーのタイミングが合わず、待つより走った方が早そう。ブルーラインを北上することに。
道中因島運動公園の脇を通過。翌週のロマポルに想いを馳せながら因島を走り抜け、向島に渡る。渡し船で尾道に渡り2号線、59号線の来た道を引き返して無事に帰宅。
4時発で19時前には帰宅。登りが少ないとはいえ、観光しながら真夏に走ったことを考えれば悪くないペース。ロマポルへの期待と解像度が高まる良いライドでした。
参戦予定だったロマポル因島公演1日目は中止になったんだけどね!!!!!!!!!!
つらい。9/8の石鎚山ヒルクライムを考えて因島2日目、横浜2日間を諦めたのでロマポル参加は一切合切無くなってしまった。本当につらい。ここまで天候を憎んだことは無い。一生忘れないからなサンサン。
ところで晴一先生、テーマソング、解放区と前向きな曲はそろそろお腹いっぱいなので、別れ話や不倫、死別の詩を供給してくれませんか。できるだけドロドロの粘っこいやつをお願いします。