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20世紀最高の不条理劇場『ゴドーを待ちながら』あなたの人生の意味とは?
エストラゴン「さぁもう行こう」
ヴラジミール「だめだよ」
エ「なぜさ?」
ヴ「ゴドーを待つんだ」
エ「ああ、そうか(間)確かにここなんだろうな?」
『ゴトーを待ちながら』は第二次世界大戦後の1954年に出版され、後に20世紀最高傑作の不条理演劇と評された。
あらすじ
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ポツンとした孤独な木の下に二人のホームレスが救済者ゴドーを待ち続けている。
しかし、ゴドーは来ることがなかった。
来ると思っていたが、それは二人のホームレスの勝手な約束事に過ぎなかった。
そして、二人は心おも無くしそうな位の長話をしている。
これが、この本のあらすじ
二人はただゴドーを待ち、その暇潰しをしているだけ。
なぜ、20世紀最高の不条理と言わているのか?
なぜ、僕たちの心に深く浸透するのか?
20世紀最高の不条理演劇と言われた理由
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彼は第二次世界大戦を経験し、この世界に神(ゴドー)はいないと感じた。
誰も助けてくれない、誰も頼れない、っと…
自分の無力感や孤独感が少しずつじわじわと押し寄せてくる闇の中を毎日過ごして来た。
その経験がこの本の根底に存在している。
だから、僕はこの本を読んだとき虚しさや刹那さが感じ取れた。きっと、僕だけではなく
多くの民衆、多くの演劇科が感じ取れただろう。
これが、多くの人々から称賛された理由ではないだろうか。
メッセージ性
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この本は多くの解釈が生まれる。人によって意見は様々だ。終わりなき感情の連鎖のように。
1つ目、神はいない
二人のホームレスはゴドー(神)を待っていても来なかった。俺たちは助けてくれない。
誰も…という戦争を経験したベケットの思いが書かれている。
2つ目は、何もしないと時間は過ぎていくだけ
ゴドーを待ち続け、二人で会話しているだけだと時間はすぐ過ぎる。だから、すぐ行動せよというメッセージ
3つ目は、世の中は不条理だ
『人生は予測不可能な出来事だらけ』というのがこの本全体で表現されている。
最後に
人生は不条理だらけで嫌なことや自分の意思とは正反対な出来事が次々と起こる。
まさに、この本の解釈の多さのように。
人生とは何かを考えさせられる本でした。