親孝行を心の底からしたいと思った日
こんにちは。
3日坊主の私が本気で始める365日note。
色んな方が親孝行、父と母に恩返しがしたいと言っている場面を目にしたことがあります。
私はその光景を素敵だなと思いつつも、心の底から感謝することができていませんでした。
親孝行をしなさいと言われる手前、世間一般的に見ても、親不孝と言われるかもしれません。でも世間体を気にせずに正直にお話すると、恩返ししたいという気持ちが心の底から沸くって何だろうって思っていました。
しかし、お恥ずかしながらこの歳になってやっと両親からの愛情というものを身をもって感じたのでした。
昨日、とあることで父と真剣にお話するタイミングがありました。お話の内容は詳しくは避けますが、父から協力をいただきたいというお話でした。
父は初め協力には乗れないと言っていました。
今までの私の行動から信頼できないと。
父の言うことは最もでした。自分勝手に進めてしまった私。様々なことを期待してくれて許してくれた周りの期待に応えられなかったことなどなど。実際に自分の行動にも出ていたのです。でも、その時の私は父から協力をいただくという選択肢一択で考えてしまっていたので、協力をもらえないことで選択肢が閉ざされてしまったように感じたのです。
そして、自分を抑えきれなくなってしまいました。
全てを投げ出そうとした私を必死に止めてくれたのが父でした。
親からしたら子どもなんだから当たり前。そう思うかもしれません。
でも、父は全力で私を止めて、頭を優しくなでて「大丈夫、大丈夫だから」とただただ優しく包んでくれました。
普段からあまりしゃべらない無口な父。そんな父からの愛情をこの歳になって、感じたのでした。
父からの愛情を素直に受け取った時、嬉しくてうれしくて涙が止まりませんでした。身近に愛情を持ってくれる人がそばにいるのに私は何故衝動的なことをしてしまったのだろう。その悲しさもどんどん生まれてきました。
そのタイミングで、今まで抱えていた悩みなど正直に父にお話しました。過去の出来事から信頼されていないから、ではどうしたらもっと成長できるか。沢山のお話をしました。そして、父もしっかりとお話を聞いて答えてくれました。
その上で父自身の経験をお話してくれたのです。
私がそれまで知らなかった父の経験。当時の父のことを思うと本当に大変だったのだろうと想像ができます。でも、その当時の私には大変な素振りを一切出していなかったのです。今思うと、これまで父が弱音を吐いている姿を見たことはありませんでした。その話を聞いた時に、父が子である私に大変な姿を見せないようにしていたのです。
それを知らない当時の私は我儘を言うばかり。でも父は今回と同じようにただただお話をじっと聞いてくれて、どんな時も私が帰ってこれるように準備をしていてくれたのです。
(母と私の祖父にあたるお母さんには、しっかりと相談していたそうなので、子どもには伝わらないようにすると言う姿勢があったのでしょう)
そのお話を聞いた時に、父の偉大さを知りました。
私はどれだけ自由にしてもらっていたのだろうと。お押しつけることもなく、ただただじっと見守ってくれた父。そして、必死に止めて愛情を受け取った今。
私は父へ恩返しがしたいと心の底から思いました。
協力に関しては、本当に有り難いことに協力をいただけることになりました。
今回協力をいただける父のためにも、そして決断した自分のためにもしっかりとやり遂げたいと同時に思いました。
そして、やり遂げた先に待っている自分の姿を父に見せて沢山の恩返しがしたいです。
人にはタイミングがある
人生経験を沢山積んできた方々からよく聞く言葉があります。
例えば、
「親孝行をしなさい」
「今ある時間を大切にしなさい」
などなど。
頭では意味を理解していても、心の底からそうなのだと感じることは私にとってすごく難しいことでした。世間的にはそれが正しいのだと分かるが、でも心からそれが本当に大切だと思う事は今このタイミングではできない。
でも、それでも良いのだなと最近思うのです。
初めは心から理解できなくても、大切だなと思う言葉を頭に入れておくだけで良いのだなと。大切にしていた言葉がいつかそういう事だったのだと心から分かる日が来るのだと思います。
人によっては「もっと早く気付いていれば」そう思う人もいるかもしれません。でも、私はそうは考えません。「今気づけて良かった」と思います。今日の自分が何よりも若いですし、その人にとってのタイミングがその時だったのだと思うのです。
今回の親孝行も、気付いたタイミングは見方によっては遅かったかもしれません。でも、早いタイミングで知ることができて良かった。親孝行はどうしたら出来るのかという部分に焦点を当て考えることを何より優先したいです。
私は今回の経験によって、父と過ごす一瞬一瞬がとっても貴重に感じられました。今年の父の日は終わってしまったので、次の父の日は半年以上先。でも、父の日のタイミングを待っているなんて私には遅く感じてしまいます。特別な日を待つんじゃなくて、特別な日を自分で作る。私はなるべく早く成長した姿と感謝を父に伝えたいです。