COTEN RADIO 太宰府の歴史から感じること

書評(Voicy)


COTEN RADIO 番外編#98 千年の継承~変わる時代と変わらぬ信仰~ゲスト:大宰府天満宮 第40代宮司 西高辻信宏さん
を聞いて

1000年続く一族を継ぐとはどういうものか、想像もつかないが、その一端を知ることが出来た気がする。
大宰府天満宮 第40代宮司 西高辻信宏氏は菅原道真公の子孫であり、脈々と続く大宰府天満宮の営みを受け継いでいる。
一見すると、昔から続く伝統をただ守っている、それだけである。
しかし、大宰府の営みを守ることで、
大宰府を通じて、
今自分が歴史の積み重ねの中にいるということ、
自分を形作ってきた営みがあること、
この先も人々の営みが続くという未来が感じられる。
そのために、日々の営みを守ってくれている。
最近は「自分はどうするべきなのか」「自分はどうしたいのか」と
「自分」を軸に考えてばかりだった。
しかし、自分は歴史の中にあり、自分は誰かに受け継ぐバトンを持っている。だから、駅伝のように、自分の番を精一杯走り、次にバトンを渡していく。
そう思うと、自分の周りのすべてが今までよりも大事に、鮮やかに思えてきた。
西高辻氏は、1000年前から受け継がれたものを、1000年後にどう渡すのか、と考えていた。
他の人から聞いたら、スケールが大きいなぁ…と思うだけかもしれないが、本当に1000年前から続いていて、受け継いでいる。
1000年後まではなかなか想像できないが、この後に続く営みを大事にしたいと思う。

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