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営業物語vol1

1.エンジニアから営業職への転向を考える

これまで多くの書籍を読んでまいりましたが、当然ですが著者の皆さま方は自分の名前を表に出して、「文責」という責任を取って勝負されておられる姿に感化されまして、私も将来自分の力だけで勝負できるような力をつけたいと思うようになりました。憧れにも近い思いだったかもしれません。
34歳の頃、年齢的にも今しかないと思い、当時エンジニアをしていた私でしたが、「営業」の世界に飛び込む決意をしました。

営業職を選んだ理由は単純です。
自分の力で勝負するといっても、生活もあるためお金を作る必要があります。良いものが提供できたとしても売れなければ1円にもなりません。
最終的には営業力がすべてを決めると考え、営業職を志願するに至りました。
また営業職といっても、誰かが構築した営業ルートを使った営業活動ではなく、ゼロから自分で営業販路を開拓する、いわゆる「開拓営業」を志望していました。自分一人の力で生きていくとなると、ゼロからすべてを作っていかなければならないからです。

ただ、その当時いた会社はもちろん(エンジニアとして採用されているわけですから営業職への転向は難しく)、普通の会社に行っても未経験の34歳の人が営業志願して採用してもらえるとは思えませんでした。しかもルートセールスよりも難易度が高い開拓営業を志望しているからなおさらです。
そこで考えたのが「ベンチャー会社」への転職でした。
ベンチャー会社であれば人も少ないし、比較的自由度(チャンス)があるので未経験の私にも営業ができるチャンスがあるのではないかと考えました。
また、当時私は大前研一氏、堀紘一氏といった外資系コンサルタントの方の書籍を多く読んでおりまして、外資系という会社にも少し興味をもっていたことから、この際だから外資系のベンチャー会社というもの悪くない?のではと、安易に考え、急遽外資系への転職活動に切換え、活動を開始することにしました。

2.外資系企業への転職活動開始

さて、外資系企業への転職ってどうやるんだろう?
思い立ったはいいものの、外資系のことなんて全く知りませんでしたので、
まずは外資系企業について調べてみることにしました。
皆さんは外資系と聞くとどんな印象を持つのでしょうか?

私自身は調べる前には以下のような印象を持っていました。
 ・英語がしゃべれる人が働く
 ・成果主義…仕事ができなければ辞めさせられる!
 ・働き方が自由
 ・給与が高い
 ・立派なオフィス

外資系というからには外国語をしゃべれなければならないだろうと、まず真っ先に頭に浮かびました。その瞬間、やっぱり無理じゃない?って思いました。私自身は帰国子女でもないし、英語は流暢にしゃべれるわけじゃないですし、また英語に関する資格をもっているわけでもないからです。
新卒で入社した会社で入社数年後に受けたTOEICも500点程度で、外資系で働くには全く英語力が足りませんでした。
無謀かなあ~と思いながらも、せっかく思いついたわけだし、試しに自分が本当に外資系で働けるか意見を聞いてみようと思い、外資系を専門に扱う
転職サイトに登録することにしました。

私が当時登録した会社は「isearch worldwide」という会社でした。

この会社を選んだ理由はテクノロジー分野に強そうで、いい意味で大規模な会社ではなく親身に対応してもらえそうだと思ったからでした。
登録した後、早速エージェントと会う機会となり、事務所に伺うことになりました。
対応いただいたのは女性の方で、エージェント会社の紹介から今後の転職活動の進め方等事務手続きが終わったので、いろいろと質問をしようとした矢先、
「では、担当者をご紹介します」
とその女性はいうのです。
「えっ!、あなたじゃないんですか?」というと、
「はい、私は事務担当なので」と。
「Hi!」
英語のあいさつととも入ってきた男性は外国の方だったのです。

vol2に続く

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