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海自の街 舞鶴

今回の旅は舞鶴。仕事で京都府綾部市に行く予定があり、ただ予定は午前中いっぱいで終わることもあり、せっかくなのでどこか行きたいなといろいろと探したところ、ちょうどその日に、海上自衛隊舞鶴地方総監部の北吸係留所という桟橋が公開日だったので、行ってみました。

まずは京都まで

私が住んでいる名古屋から舞鶴までは、京都駅までまず東海道新幹線で向かい、そこから山陰線で綾部まで行き、その後仕事を済ませて舞鶴に向かう、という行程です。
名古屋駅7:06発の、のぞみ234号で京都駅に向かいます。所要時間は34分。あっという間です。なので、この区間を乗るときはいつもグリーン車ではなく、指定席です。時間的には車内で朝食を食べてもいいのですが、せっかくなら旅先で食べたいし、いちおう仕事なのでお酒を飲むわけにもいかないのですが、ホントすぐ着くのでまあいいですね。

京都で朝食

京都駅に着いて、なにか朝食をというところですが、時刻はまだ8:00前。なおかつ土曜日ということもあり、混雑が予想されるので、そう選択肢が多い感じでもありません。京都は古都だから和食、と思いきや、パンの消費量が全国的にも多いほうのようなので、喫茶店的なところでモーニングのような朝食でもと考えました。また、これまた和食でないのですが中華のジャンルにおいても、餃子の王将、天下一品ラーメンなどの中華のチェーン店があるように、町中華のジャンルにおいても、京都で食べるべきものがあるので、中華でもいいかな、とも考えました。
京都駅までの新幹線車内で、スマホをいじり、朝食とするお店を探してみましたが、開店前だったり、口コミを見ると行列ができてそうだったりで、悩むところではありましたが、結局、京都駅近くのラーメン屋に行くことにしました。
行ったお店は貝だし麺 きた田
京都駅から歩いて8分ほどでお店に到着すると、店外に2人ほど並んでいました。並ぶぐらいなら他の店、というほど営業中お店がほかにあるわけでもないし、回転も速そうなので、ここにします。
それにしても京都駅周辺は、外国人も含め、観光客だらけですね。店内にも旅行者と思われる大きな荷物を持った人が、ラーメンをすすっていました。
待つこと10分ほどで店内に入れ、看板メニューっぽい貝だし麺を頂きます。店名から想像する通りの和のラーメンですね。

貝だし麺 ネーミング通り朝ラーメンにふさわしい澄んだスープと細麺

綾部へ、そして舞鶴へ

朝食を頂いた後、京都駅から綾部に向かいます。山陰線はこれまで京都市内、嵯峨嵐山ぐらいまでであれば行ったことがありますが、その先は私にとって未踏の地です。特急はしだて1号で向かいます。課金をせずに各駅停車など使おうものならいつになるやらぐらいの所要時間ですし、在来特急を使ったとて京都から綾部は1時間以上かかります。名古屋からのことを思うと遠い。
綾部での仕事を終え、さらに北へ、特急まいづる3号で東舞鶴駅へ向かいます。これまた特急ではありますが30分弱かかるし、なにより運行本数が少ないため、駅前になにもない綾部駅で待ったこともありで、最終的に東舞鶴駅に到着したのは、正午でした。

特急はしだて1号 Jリーグの京都パープルサンガのラッピング塗装

舞鶴の街

京都府舞鶴市の地理については、日本海側に面しており、しかし土地のほとんどは山です。しかし、とても細い湾口の舞鶴湾があり、入ったところにある街が西舞鶴駅を中心とする市街地に、舞鶴湾にはいってさらに東の奥に進んだところに海上自衛隊やその施設を中心とした街が形成され、東舞鶴駅はその東側のほうの街にあります。
細い湾口、さらに奥に行く東舞鶴という地理的条件は、日本海側に軍港を作ろうと考えるときにはよい地形となっており、日露戦争時にロシアのバルチック艦隊で日本海海戦で戦った大日本帝国海軍連合艦隊での艦隊の拠点港となった理由も頷けます。

舞鶴市 細い湾口の舞鶴湾
舞鶴湾を入ったところが市街の西舞鶴、さらに東の湾を入ったところが東舞鶴

舞鶴赤れんがパーク

東舞鶴駅からタクシーで5分ほど行くと海なのですが、舞鶴赤れんがパークもまた海沿いにあります。もともと海軍の弾薬庫などの倉庫をリノベしたもので、横浜赤レンガと同じような成り立ちの施設で、観光の中心地のようになっています。中には飲食店や、海軍や海上自衛隊にまつわるショップなど。ただ横浜赤レンガと比べると、そこまで店舗数は多くはありません。
この施設内に、観光案内所もあり、ボランティアと思しきおばさんに、当日公開されているという北吸係留所の場所を聞いたところ、「北吸停留所?」、と聞き返され、いわく地元の人は北吸桟橋とふつうは呼んでいるそうです。

海軍の弾薬庫などをリノベした舞鶴赤れんがパーク

北吸係留所

北吸係留所はさきほどの舞鶴赤れんがパークからさらに駅とは離れる方向の、徒歩10分程度のところにあります。係留所のゲートには、当日は公開日のため開けられ、入ったところにあるテントの下で記帳をし、首から下げるカードを受け取ります。
係留所は一直線の岸壁で、艦が数隻停泊していました。当日どの艦が停泊しているかは軍事機密なのか、予定が未定なのか、もしくはその両方が理由なのか、公開はされていません。
また艦に乗船することもできません。見るだけです。ぱっと見、一眼レフなどいかついカメラを持ったミリオタ、地元の人(高齢者多め)が多い感じで、若い人は少なめでした。これも地方の過疎化かな。
北吸係留所は、アニメのコナンの舞台となったこともあるようで、コナン推しでもありました。

北吸係留所のゲート
北吸係留所に係留中の艦 護衛艦「ふゆづき」
護衛艦「ふゆづき」 望遠でぬくと迫力がある艦橋
護衛艦「みょうこう」 イージス艦
北吸係留所の対岸は、造船会社のジャパンマリンユナイテッド

海軍カレー

北吸係留所をひと回りし、再び舞鶴赤れんがパークに戻り、ランチにします。まあせっかくなので、赤レンガ内にあるレストランで、海軍カレーを頂くことにします。洋上にいると曜日感覚がなくなるから、金曜日の昼のランチメニューはカレーライスというやつですね。
赤れんがパーク内にもいくつかカレーを出す店があり、見つけた中では、5号棟カフェという店でで護衛艦「ふゆづき」のレシピのカレー、cafe jazzという店では「海軍割烹術参考書」のレシピを再現したカレーがありましたが、今回は後者のカレーライスにしました。そのほか、肉じゃがも海軍の名物メニューらしく推していました。

「海軍割烹術参考書」の再現レシピのカレー

北吸隧道

ランチを食べ終えたところで、東舞鶴駅にまた戻るのですが、タクシーもいないし、バスもよくわからないので、歩きます。徒歩20分ぐらいなのですが、一部が遊歩道となっていて、歩いていくのもいいなという距離です。
遊歩道となっている部分は、おそらく軍港としての赤れんがパーク付近の海軍基地のエリアや軍事物資を運ぶために作ったであろう、鉄道の引き込み線がもともとあったところだと思われます。
その遊歩道の途中には北吸隧道という、おそらく明治期に作られたれんが造りのレトロなトンネルもありました。トンネルの上の山の部分の竹やぶは、なんとなく北の京都という感じがしますね。

北吸隧道

帰路へ

東舞鶴駅でも、運行本数が少ないため、特に帰りの列車の時刻を意識しなかったこともあり、やたら待ち時間が長いです。
しかも駅前には、らぽーるというショッピングセンターがあるぐらいで、閑散としています。今回は行っていないので分かりませんが、西舞鶴のほうが栄えているんでしょうか。東舞鶴だけで言えばと北の海の軍港の街、という感想です。
しかしいくら閑散としているといってもずっと駅で待つのもなんなので、少しショッピングモールを覗いてみましたが、土曜日ということもあるのか、お客さんでごった返していました。地方のショッピングモールにありがちな光景ですね。
東舞鶴駅を14:28に出発する、特急まいづる10号に乗り、京都へ。そして名古屋へと帰ります。

さいごに

舞鶴は、特に以前から行きたかった街でもなかったのですが、Google MapやWikipediaを見て旅行をすると、そのまちの発展などが見て取れ、地理と歴史が少しだけ学べた気がしました。
舞鶴に行くことは今後あるかは分かりませんが、そのほかの都市に、興味をもったから行くということではない場合であっても、Google Mapなどの情報を仕入れながら行けば、ずいぶんと楽しめそう、ということが分かったのが今回の旅の一番の収穫でした。

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