「おもひでぽろぽろ」の主人公気分
小4のときのことが連日しつこく私を苦しめてくださいます。あまり詳しくは綴りません。あの頃の自分は絶頂期であり、その裏で、ある裂け目に気づきだしてもいました。
自分が全知全能ではないという事実を、つまらないことから思い知らされていったのです。
大げさな、と思われるでしょう。しかし太宰の遺作となったあの小説で、主人公が小学生のとき「ワザ、ワザ」と後ろから級友に指で突かれた瞬間の、世界崩壊の恐怖に通じる、そういう裂け目でした。
それは今の自分をも、四六時間、いつもいつも脅かし続けています。
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