第2回 noteで行う星空ツアー:冬のダイヤモンド💎
夜空を見上げた時、
「あの星は〇〇だ♪」と分かるようになったり、
星に関する物語を知ることで
より星空浴を楽しんでいただきたいと思いを込めた“noteで行う星空ツアー”
星や宇宙の楽しさを少しでもお届けできれば
と思います。
第2回は、
冬のダイヤモンド
第1回で冬の大三角を紹介したからには、
冬のダイヤモンド💎を避けては通れません😆
ふたご・ぎょしゃ・おうしの話をお楽しみください😉
① ふたご座♊️
先に登ってくるのが、兄のカストル
後に登ってくるのが、弟のポルックス
ほぼ、同じような明るさに見えますが、
カストルは2等星
ポルックスは1等星
に分類されています。
日本では、
ふたつぼし や
金星(ポルックス)、銀星(カストル)、
かにの目👀と
呼ばれていたそうです。
ギリシャ神話では、
白鳥に化けた大神ゼウスとスパルタの王妃レダの間に卵から生まれた双子の兄弟。
ただし、
カストルはスパルタ王の血を引く人間の子として
ポルックスはゼウスの血を引く神の子として
生まれてきたとあります。
カストルは、馬術の達人
ポルックスは、拳闘の達人だったそう。
合同結婚式で従兄弟の兄弟との争いが起こり
カストルは倒されましたが、
神の子で不死身であったポルックスは
多くの傷を受けながらも最後の1人になるまで
倒れることはなく、戦いには勝利しました。
カストルの死を悲しんだポルックスは
自分も死ねるよう大神ゼウスに懇願し、
あわれに思った大神ゼウスは
カストルとポルックスを天上界にあげたということです。
② ぎょしゃ座
そもそも、”ぎょしゃ”とは?
戦闘用の馬車を操る人。
アテネ国王のエリクトニウスは
生まれつき足が不自由でしたが
発明の才能があり、
四頭立ての戦車(戦争用の馬車)を発明して
戦場で大活躍したそうです。
そして、ぎょしゃ座の唯一の1等星カペラ
ラテン語では、
「小さな雌山羊」という意味だそうです。
日本では、
能登半島の方向から登ることから
「能登星」
と呼ばれていた地方もあるそうです。
③ 牡牛座♉️
見どころたくさんのおうし座
一つずついきましょう♪
オリオンのベルトの位置の3連星を右上に伸ばすと赤い1等星が目に入ると思います。
アルデバランです。
おうしの顔部分にあるので、
"血走った目"のようにも見えます😡
そのアルデバランの近くにはV時に並んだ星が見えると思います。
ヒヤデス星団です。
ヒヤデス星団にはアルデバランは含まれないことに注意です⚠️
そして、オリオン座に近い方のおうしのツノの先には
かに星雲があります。
目視では見えませんが。。
このかに星雲、
西暦1054年に出現したおうし座超新星の残骸で、その記録は中国・日本などに残っており、日本では藤原定家の「明月記」に記載されています。
その当時は、昼間でも明るく見えたそうです✨
オリオンのベルトの3連星を右上に伸ばし、
ヒヤデス星団を抜けていくと
街明かりが少ないところだと
星の集まりが見えてきます。
プレアデス星団(すばる)です。
ギリシャ神話では7人姉妹の星ですが、
日本では六連星(むつらぼし)。
清少納言の『枕草子』には「星はすばる」
と書かれているように
古くから愛されている星✨です。
きっと、ご先祖様も見ていたことと思います😉
さて、牡牛座をギリシャ神話の視点で見てみたいと思います。
フェニキアの王女エウロパを見そめた大神ゼウスは、エウロパに近づくために白い雄牛に変身します。
大人しく温和な様子の牛に安心したエウロパは
心を許して雄牛の背中に乗ります。
その途端、雄牛は駆け出して遠く離れた地に連れて行きます。
この時の雄牛の姿が星座になったと言われています。
また、このエウロパの名が、
ヨーロッパという呼び名の起源になったとも言われています。
7人姉妹のヒヤデスとプレアデスの話もあるのですが、長くなりましたので、今回はこの辺で。
④ 冬のダイヤモンド
第1回と今回の第2回で紹介した以下1等星たちをつなげて冬のダイヤモンド💎
ぎょしゃ座のカペラ
ふたご座のポルックス
こいぬ座のプロキオン
おおいぬ座のシリウス
オリオン座のリゲル
おうし座のアルデバラン
冬の夜空に大きく展開するダイヤモンド💎を
是非、お楽しみください。
それでは、
『夜空を通じて みんなで幸せに』
良い星空浴を✨