ボートの大会@ポーランド!🇵🇱
こんにちは!
11月に入りましたね。ノルウェーは、サマータイムが終わり、ついに日の入りが16時半になりました。。冬に突入し始めています🌛。
さて、実は10月の中旬に1週間ほどポーランドに行っていました!🇵🇱
今所属しているボートのアソシエーションという部活のようなもので、ポーランドのクラクフで行われる大会に出るためです!
オスロの学生が集まるこのアソシエーションで、普段は週3回3時間ほど練習しています。
高校のころ、コックスという船の上で舵取りや司令塔の役割を担うポジションにいた経験があり、これをノルウェーでは英語で挑戦しています。
ノルウェー人はとても英語が堪能で、僕や他の留学生がいる練習は基本的に英語に切り替えてくれます。また僕が出す英語の指示も特に問題なく受け取ってくれます!
英語でするコックスがかっこいいなと思ってやろうと思ったのですが、まさか入って2か月足らずで試合に出られるとは思いませんでした笑。
なんでも、コックスの経験者というのは珍しいらしく、また留学生も差別なく受け入れてくれる組織だったことが大きかったみたいです。
クラクフで行われるレガッタは、レースの他に、パーティーも数多くありました!試合前日の金曜日はクルーズ船に乗ってパーティー、試合当日も夜はパーティーがあります。というのもノルウェーは基本的に夜8時以降スーパーなどでお酒の販売は禁止されています。寒い国というのもあって、アル中になる人が多いためです。そうでなくても、そもそもノルウェーの酒は税も相まって非常に高価です。物価が安いポーランドでのパーティーは、ノルウェー人にとって、すごいご褒美のようです。(味もポーランドのビールはとてもおいしかったです!ノルウェー人もノルウェーのビールは好きではないそう笑。)
何となくなんですが、これって結構日本とのギャップですよね。日本のいわゆる体育会といえば、試合の前にお酒を飲んだりって基本的に考えられないと思います。でも、ノルウェー人からすると、ボート発祥の欧州では、昔からボートのレガッタに合わせてみんなでアルコールを飲んで騒いで楽しむのは普通だよと言っていました。何となく、ボートに限らず、様々な仕事においての日本の社会と欧州の社会の違いでもあるように感じます(僕は真面目にコツコツ仕事をする日本の文化も好きですが)。ただ楽しむときは楽しむ一方で、練習は真剣で、日本ではみたことないエルゴタイムを出す人も数多くいます笑(そもそもガタイが違うのと、ノルウェー人は欧州の中でもスポーティブな人が多いです。娯楽が少なく、山登りやランニングといったアウトドアを幼少期からする人が多いみたいです)。
さて、今回のレガッタはエイトと呼ばれる8人乗りのボートが各チーム2艇(男・女)出場することになり、僕は女子エイトのコックスでした。
といっても、エイトのコックスが初めて(日本の高校のボートは4人乗りが主流)、当然英語でのコックスも経験はなしという中で、2か月間苦労しなかったかというと、毎日それなりに大変だったと思います。。
最初の頃は試合クルーではなく、チーム全体でビギナーの指導みたいな期間があったのですが、コックスの場合は船の上で、ボートの動作をすべて言葉で伝える必要があります。上半身は脱力して、腕はオールにぶら下がって、背筋は立てて、動きを合わせて、脚で蹴りだしを強くして、オールはスクエアで水中の時間を意識して、、、といった指示を英語で考えるのが最初は苦労しました。TOEFLでアカデミックな英語はある程度覚えていたけど、こういう体の感覚みたいな言葉って難しかったです。
またコックスは信頼関係が大事で、身体的に辛い運動をしているときに、指示を出してくる人の言うことが信用できるかで、漕手の一体感も大きく変わります。そのためには、コックスは、自信を持った厳しいリーダーでいる必要があります。(初日の練習後、あなたには知識があることが伝わったから、be confident and be strictになれると良いよとリーダーに助言されました。)
自信を持つためには、慣れることが最優先だと考え、とにかく沢山練習に出て、多く船に乗って、エイトでの舵取りやコース、細かいコールを覚えました。また英語での指示も明確に伝わるように、家で必要な語録は全て暗記して、ビギナーから、レースで使うような鼓舞するフレーズまで、自分なりに使いこなせるように努めました(大事なのは使い分けで、ビギナーには特に短く端的に身体の動きのイメージがつきやすい言葉を全体にというより特定の漕手に、また漕ぎが修正されたり、良く再現されていたらそのフィードバックをその場で出すこと、経験者やレースに使うものには、テンポ感や勢いを落とさないフレーズでかつ強度や姿勢、メンタルなど何にフォーカスしているかがわかりやすい言葉を使う必要があります)。あとは信頼関係です。リーダーにフィードバックをもらいに行ったり、練習後のクルーミーティングで新しい視点からの振り返りを投げたり、ビギナーも数多くいるので、ボート上に限らず、練習前後の自主練をみてアドバイスをしたりという感じで、自身の成長と漕手のサポートを最大限達成できるようにコミットしてみたりしました。
(この辺就活チックですが、就活で使えるように書き起こしています笑。無視してください。)
そんなこんなで初めての海外でのレース、漕手のタフさや気合もあって無事終えることができました!
大変なことばかりではなく、チーム全体でふざけていることもあったし、嬉しいことを言われたときもありました。
特に練習後にあなたのコックス良かったよとチラッと言ってくれたり、レースの後、あるクルーが、今まで英語でコックスやったことあったの?どうやって習得したの?と興味を持ってくれたりしたことがとても救われました。
コックスに限らず、留学中は英語とかもそうですが、あなたの英語いいよと言われると自信になって、もっと喋りやすくなりますよね。何事も自信が大切だなと留学来てからしょっちゅう気づかされます。(逆に自信がなくなる瞬間もしょっちゅうあります。マインドコントロール大事。)
またパーティーが沢山あったおかげで、とてもノルウェー人と距離が近くなった気がします!今回の遠征、僕のチームは僕以外全員ノルウェー人だったのですが、もちろんノルウェー語はわからないので言語の壁はあるものの、逆にゲスト感というか、かわいがってもらったなと感じます笑。特にノルウェー人、普段はどちらかというとシャイというか、距離をいきなり詰めてくる人は少ない印象なのですが、お酒が入ると人が変わったように話しかけてくれます。
あと人生で初めて本物のアル中の人をみました笑。もうバケツに吐いてるのに、ビールを離させようとすると殴りかかろうとします。他にも、滞在したアパートでプレパーティー(ノルウェーではパーティー会場に行く前に、自分たちの家などで音楽をかけて前夜祭みたいなことをしてからパーティーに行くという文化があるらしいです)をしていて、あまりにうるさかったのか、チームの一人が通りすがりのポーランド人に顔面を殴られて警察沙汰になったそうです。
あらかじめリーダーから、日本にはない文化がこれから待ち受けていると思うけど、私たちはスカンジナビア人でこれが普通なの。怖かったらすぐ言ってねと忠告されていましたが、何だか異文化すぎて面白かったです笑。
パーティー中あるチームメイトから、お前のコックスはすごく良いから、次のレースは俺たちが日本語のコールを覚えるよと言ってくれる人もいました!他のチームにはレース中、僕が何言ってるかわからないけど、自分たちは事前に日本語のコールを覚えておいて意味が分かるようにするんだと言ってくれていました笑。これからはボート部の日本語普及活動にも勤しもうと思います。
とか言ってないで、僕がノルウェー語をもう少し話せるようにならないとですねー泣。頑張ります。
長くなったのでここら辺で一旦切ります!今回はボートの大会の話でした。実はこのあとワルシャワに移動して、ワルシャワ大学に留学中のゼミの同期と会ったりもしました!クラクフもワルシャワも、それぞれ特徴があって素敵な街だったので、また紹介します!🇵🇱
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