ヘナチョコも良きとする
コーヒーを盛大にこぼした。そして今まさに、そのコーヒーまみれになった服を着て、シワシワに丸まったノートにこの記事を書いている。(なぜか家に帰らない。笑)
大人になってもこんなダイナミックなヘマを私はよくやる。
☆沖縄のステーキハウス
ピンクの岩塩をミルでガリガリするタイプ。回す方向を間違えて、岩塩の粒が一気に飛び出しステーキを覆う。しょっぱい味は塩なのか、情けない涙の味か。
☆近所の回転寿司
湯呑みに粉茶を入れる。手から容器が滑り落ちる。テーブルの上はお茶まみれ。横にいる夫が不機嫌になる。ああそうか、誰かに迷惑をかける私にイライラしてるんだね。ごめん。
今年は夫の茶碗を三度割り、自分の茶碗を二度割った。気がそぞろ。
どこかの国か地方だか、器を次々と割るお祭りがあったことを思い出す。
ヘマする時はいつも規模が大きい。自分でも圧倒される程に。
でもそんな時、お店の方は大体やさしくて、助けてくれて、笑ってくれる。夫も最近は怒らない。あまりの盛大さに呆れ、慣れたのかもしれない。
ヘナチョコで、手元がゆるく、カッコ悪い自分。昔はそんな自分がダサくて、恥ずかしくて、キライだった。
今も相変わらずダサいし、恥ずかしい。でも少しだけキライではなくなった。
コーヒーのしみたズボンが体温を奪う。せっかくコーヒーで温まったのに、コーヒーで冷えてしまった。(早く帰ればいい。笑)
今日も穏やかな一日…と思った矢先のハプニング。それでもこんなヘマをしても、自分が自分をキライじゃないことに気づいた。
服もノートもシミだらけ。元に戻ることはないけど、ダサい自分も受け入れて、アハハと笑い飛ばせたら、それはきっと今日も穏やかに過ごせたのかな。
そういうことにしておこう。
そして、家に帰ろう。笑