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恋愛偏差値は低いけど

1.恋愛偏差値が低い

 「お父さんは恋愛偏差値が低いんよ」ーー数年前から実の娘がそう言っている。一度や二度ではない。折に触れて、言われる。
 「いやいや」「そんなことはない」。反例を持ってこようとするが、モテエピソードがどうしても出ない。
 そこで「私と○○さん(妻の名前)が恋愛したから、君たちが産まれてきたんでしょ」と切り札を出すと、「”わたし”が産まれてくるために、あなたとお母さんは結ばれたんだよ」「逆ではないの、わかる?」と返される。恐ろしい自己肯定感の高さだ。まいるよ。勝てない。
 妻から恋愛能力が低いと言われないのは、なぜだろう。妻だから当たり前とは思わない。いや、わたしという人間への諦めか。怖くて聞けない。

2.高校時代

 高校生の時、クラスの女子が答えるアンケート(よくあるやつ)で、「いいお父さんになると思う男子」で1位に選ばれた。結構嬉しかった。パートナーとしてのポテンシャルの高さが認められたと思った。今思うとちょっと違うかもしれない。
 高2の時、好きな人が出来た。もちろん片思い。ゲーム以外、なにも頑張ったことのない自分。自信が無い。「どこまでできるか勉強に挑戦させてください」。祈るような気持ちで一日6~15時間勉強した。しかし、最初はさっぱり理解できない。学校に行っていない期間があって、理解に穴がいくつもある中学1年の教科書からやり直した。すべて独学。一本調子ではないが、確実に、最後はロケットが打ち上がるように成績があがった。高校の知識レベルを突き抜けてしまったのだ。恋の力は偉大ですな。自分の通っていた高校で初めて難関国立大学に現役合格した。
 「やっと告白できる自分になれたかな」。携帯電話のない時代。家の固定電話で告白した。相手のご家族の誰が電話に出るか分からないので、いろいろなパターンをノートに書いて想定した。何度も受話器を持ち、そして置いて、時間が過ぎ、やっと告白できたのは、私の一人暮らしのための引っ越し前日。結果は、「ありがとう」という誠実な言葉をもらって終わった。清々しいくらい続きは何もない。

3.初めてのお付き合い⇒結婚

 それから恋はしばらく遠のく。大学の学科は数理工学科。ガチの理系だ。40数人の男性と2人の女性が所属している学年だった。さきの告白エピソードからしてバレているが、小中高大と私は母と妹以外、女性と会話した経験がほとんどない。そのまま就職して今に至る。
 26歳の時に今の妻と子どもボランティアで出会う。その後、文通(封筒に切手を貼って送る手書きの手紙のやりとり。古風ですね。)で心を通わせ、初めて片思いではない恋愛をした。なぜ文通か。会って話すと緊張で頭が真っ白になってしまうからだ。その後、途中はいろいろあったが、約4年をかけて、徐々に距離が近くなり、結婚。翌年に娘、4年後に子(?=本人が性を決められたくないというのを尊重)が家族に加わる。

4.結局言いたいことは

 娘は恋愛偏差値が高い。恋愛模様を分析する切り口が深いのだ。師匠と仰ぐほど、その発言には痺れる。
 先日もSnow Manメンバーたちの恋の行き先と期待をズバズバと言い切る。佐久間担なので、佐久間くんについては語っていないが、特に納得したのは阿部ちゃんについての発言だった。いわく、「もし彼に好きな人が出来たら、葛藤がすごいと思う。Snow Manとファンのことを誰よりも大切に思う阿部ちゃんは、最終的に恋愛から身をひいてしまうかもしれない」と言うのだ。そうだろうな。
 彼らもわたしも、恋愛に関しては、その優先度や真剣さなど、変え難い方向性がある。いや、そもそも、ふっかさんや康二くんのように、女性との距離を自然ととることは私にはできない。そうだ。そもそも恋愛偏差値を測る以前の問題が私にはある。その通り。しかし、低い位置からだけ見える世界があり、だからこそ高い位置にいる彼らの行く末の幸せを切に願ってしまう。
 アイドルの恋愛は難しい。でも、恋愛面でもゆくゆくは彼らに幸せになって欲しい。これが本NOTEで言いたかったことだ。
 ファンに「本当に良かったね」「素敵だ」と言われるような、絵に描いたような幸せになって欲しい。もちろん独身も選択肢としてありだ。輝き方に決まった型はない。ひっくるめて、誰かの支えになるためには、まずは自分を大切にして、自分が幸せになってほしい。ファンのために頑張っている彼らだからこそ強調したい。それがスノたちに対する、わたしの切なる気持ちなんです。それだけ。





これからの人生を、歩んでいくための糧にさせて頂きます!