【詩】片恋を繋ぐ

繋ぐ
想いを繋ぐ

昨日から今日
今日から明日へ

時のはざまに結び繋ぐ

想いが湧き出ることを
確かめながら
今までの想いが瑞々しく滴る
その雫に濡れながら

結び目の数だけ向き合ってきた日々
結び目の数だけ問いかけてきた日々
結び目の数だけ乗り越えてきた日々

繋ぐ結び目は
その時々の想いに染まりながら

まだ、笑っていけるよね
まだ、見つめていけるよね
まだ、繋いでいきたいんだよね

ふるふると結び目が震え
ふるふると雫が落ち
ふるふると波紋を広げ

ふるふる
ふるふる

ふるふる
ふるふる

結び目が震える
空気が震える
時間が震える

あなたの声も、吐息も、熱も
絡まる腕と脚の強さも
刻んだはずなのに

その跡が薄れゆく中

繋ぎ続ける
結び目が
わたしの現実になる