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【詩】ゆきあいの空 二題
日傘置き
雲湧く空に
いわし雲
子規忌を控え、
正岡子規「雲」に寄せて
臥せ仰ぎ
聳ゆ岩雲
砂の雲
「ゆきあいの空」、なんて素敵な言葉!
noterさんのほたかえりなさんの記事で出会いました。
文学に造詣が深く、博学で、古今東西のさまざまな文学を紹介しているほたかえりなさんの記事には、いつも本当に文学への愛が溢れています。
そして、真摯に、その言葉たちと自分自身と向き合って紡ぎ出される、ほたかえりなさん自身の言葉たちも、いろいろな色や音、形が溢れていて、とても素敵です。
今回、出会った「ゆきあいの空」。
ほたかえりなさんの言葉を、そのまま引用します。
子規に倣って空を見やると、ちょうどこの季節の空は、一風変わった様相を醸していることに気がつきます。
夏の入道雲が立ち現れるも、さらに高い場所には秋の筋雲やうろこ雲が認められ、しばしばふたつの季節の雲が浮かんでいるのです。
夏の雲と秋の雲とが並んで広がる、そんな光景は"ゆきあいの空"とも呼ばれ、一年のほんのわずかの期間、広大な空を舞台に、ふたつの季節の雲が華やかな競演を果たします。
言葉がそのまま詩。
雄大な空に、交響曲が流れてくるようです。
今回の詩は、ほたかえりなさんの記事の言葉をまんま、使ってしまったので…、ほんと、かなり恥ずかしいかも。
でも、「ゆきあいの空」、ぜひ、空を眺めてほしいな、と思ったので、恥を忍んで😆、えいやっと掲載します。
それに、子規忌も近いですものね。9月19日。獺祭忌、糸瓜忌とも言われます。
「雲」は、「ホトトギス」第二巻第二号(明治31年11月10日)に掲載されているそうです。