好き
という想いは
わたしを
壊してしまう
わたしの
日常の
何もかもを
破綻させてしまう
この身体も
この心も
置きどころがないように
疼き続け
熾火のような
静かな熱に
じわじわと
炙られ
自らが望むように
緩やかに
形を失くし
跡形もなく
崩れていく
わたしの想いが形になることなど
初めから望んでいない
形のあるものなど
そんなものは初めから存在しない
胸を貫く痛みも
胸を絞られる切なさも
胸を灼かれる苦しみも
瞬間に零れる
甘い雫を
夢想し
わたしが求めたもの
あなたは
どうぞ
あなたのままで
微笑みながら
わたしを壊し続けてください
あなたの幻に
想いを傾けるわたしを
罰してください
今も
これからも