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一陣の 風に舞い飛ぶ 花千々に 道を染めゆく 恋に落つかな * 一陣の 風に遊ばる…
いろいろ手放したんだ 欲しかったもの 望んでいたもの 願っていたもの 探していたもの 羨んで…
今夜も 賑やかにさざめく 糸たちを 経糸にくぐらせながら ほのかな灯りに 頬を照らし 川の汀…
葦舟で届く手紙は いつも 真っ白で 初めのころは 言葉が流れてしまったのだろうかと 思い悩み…
わたしの鼓動は キーを打つ わたしの想いが 鼓動で打たれる まだ、 わたし自身が気付いてい…
遥かに見える山なみ 刷毛で掃いた水彩画のように 笑い声で滲んでいた色彩たちが 柔らかな緑に…
マリンバは 星が降るのを 待っています 星が瞬き 雫のように 零れ落ちて 自らに 降り注ぐのを 待っています わたしの鼓動でも 星は降るのでしょうか あなたに会うと わたしの中のマリンバが 余韻を重ねつつ 鳴り響くものですから つい そんなことを想うのです バカバカしいと あなたは笑い 目尻のしわが さらに深く 刻まれると ほら、また、 わたしの中で たくさんの星が 零れてしまいました
蕾かたき桜は 淡く染まり 月明かりに 映る まだ若き 春の色を その身に 満たし 艷やかに …
今、なんて言ったのかな? 音の連なりが 風にのって 僕の鼓膜をかすめたんだ 銀の鈴を一振り…
何してるの? おいでよ、早く キミは 待ちきれないように 手を差し出すけど おばかさん わ…
そんなに怒らないでよ いや、僕が悪い 時間に遅れた僕が 何と言っても悪い わかってるよ 君…
この波は どこからくるのかしら 君はつぶやく もうそろそろ帰ろう ぼくは 答える 星が瞬き出…
夜の湖水は 霧に沈み 吐息は わたしを包む ヴェールになる
星が瞬くから 鼓動が響くのか 鼓動に震えるから 星が滲むのか あなたと見上げる 冬の夜空に