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〈連作詩一〉 ざわざわの形5 あの時 わたしが この手で触れていたのは 確かな形をもつ存在で…
探してたんだよ このピース ほら ここに きれいにおさまって もともとそこにあったように し…
言葉を折る 言葉を送らないと決めて 言葉に埋もれるわたしは 手遊びに 言葉を折る 言葉を届…
〈連作詩一〉 ざわざわの形4 教えてください わたしの姿を 教えてください わたしの心を ど…
にぎわいて 月もはじける 名残花 友禅の 如き菊咲く 秋の夜に 人の手が生む 宇宙を想う no…
もう、未来なんていらない 今、このときで充分だから 苦しみの泉はやがて枯れるだろう 幸せ…
〈連作詩一〉 ざわざわの形3 髪をほどく 紐をほどく ほどく指からは ありのままの姿がこぼれ出る 謎をとく 封印をとく 呪文の言葉からは 真実の姿が解き放たれる わたしの紐は、ほどかれよう わたしの封印は、とかれよう 戒めに縛られた わたしの心は どのようにほどかれるのか どんな呪文でとかれるのか 揺らぐ灯りの中で あなたの指が触れるのを あなたの言葉が届くのを わたしは 静かに、待つ ざわざわが生み出した言葉の欠片たちが、いつやら、5つの詩の断片となり、や
やっぱり 潰してしまおう 身体も心も 単なる容れ物にすぎないのに それなのに わたしのこと…
日傘置き 雲湧く空に いわし雲 子規忌を控え、 正岡子規「雲」に寄せて 臥せ仰ぎ 聳ゆ岩…
〈連作詩一〉 ざわざわの形2 どれほど 唇を噛んで 血を流しても どんなに 爪を立てて 皮膚を…
ゆうら ゆうら ゆれている ゆりかご ゆうら ゆれている ゆられているの ゆらしているの ゆうら…