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自作の詩や詩にかかわる文章を掲載します。 自身が気付いたこと、他の人の表現からインスピレーションを得たもの、など、つぶやきを詩のような形にしました。
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2024年9月の記事一覧

【連作詩】灯火(ともしび)

〈連作詩一〉 ざわざわの形5 あの時 わたしが この手で触れていたのは 確かな形をもつ存在で…

しおん
5か月前
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【詩】パズルのピース

探してたんだよ このピース ほら ここに きれいにおさまって もともとそこにあったように し…

しおん
5か月前
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【詩】言葉の折り紙 三題

言葉を折る 言葉を送らないと決めて 言葉に埋もれるわたしは 手遊びに 言葉を折る 言葉を届…

しおん
5か月前
17

【連作詩】教えてください

〈連作詩一〉 ざわざわの形4 教えてください わたしの姿を 教えてください わたしの心を ど…

しおん
5か月前
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【詩】夏の名残花−*sora*「ナツノハナⅢ」に寄せて−

にぎわいて 月もはじける 名残花 友禅の 如き菊咲く 秋の夜に 人の手が生む 宇宙を想う no…

しおん
5か月前
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【詩】今ある場所で

もう、未来なんていらない 今、このときで充分だから 苦しみの泉はやがて枯れるだろう 幸せ…

しおん
5か月前
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【連作詩】解の儀式−ほどく、とく−

〈連作詩一〉 ざわざわの形3 髪をほどく 紐をほどく ほどく指からは ありのままの姿がこぼれ出る 謎をとく 封印をとく 呪文の言葉からは 真実の姿が解き放たれる わたしの紐は、ほどかれよう わたしの封印は、とかれよう 戒めに縛られた わたしの心は どのようにほどかれるのか どんな呪文でとかれるのか 揺らぐ灯りの中で あなたの指が触れるのを あなたの言葉が届くのを わたしは 静かに、待つ ざわざわが生み出した言葉の欠片たちが、いつやら、5つの詩の断片となり、や

【詩】暗い誘惑

やっぱり 潰してしまおう 身体も心も 単なる容れ物にすぎないのに それなのに わたしのこと…

しおん
5か月前
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【詩】ゆきあいの空 二題

日傘置き 雲湧く空に いわし雲 子規忌を控え、 正岡子規「雲」に寄せて 臥せ仰ぎ 聳ゆ岩…

しおん
5か月前
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【連作詩】痛みの形

〈連作詩一〉 ざわざわの形2 どれほど 唇を噛んで 血を流しても どんなに 爪を立てて 皮膚を…

しおん
5か月前
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【詩】好きのゆりかご 三題

ゆうら ゆうら ゆれている ゆりかご ゆうら ゆれている ゆられているの ゆらしているの ゆうら…

しおん
5か月前
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