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わたしがあなたの目を見つめるのは あなたの目の奥を覗きたいのではなくて ただ あなたの目に…
今日は寂しいから 帰ったら 谷川俊太郎さんに 会いに行こう 気難しくて 偏屈なのに こそばし…
好きだった 好きだった 好きだった 好きだった 好きだった 失くした痛みが 埋もれた時間から …
くるくる くるくる 何かにひっかかって ちょっと立ち止まったあなたに 追い打ちをかけるよう…
わたしは あなたとの時間の ひとつひとつを 玉に結ぶ あなたとわたしを撚り合わせた糸で あな…
(第一篇) あなたは うそつき おおうそつき わたしの くらやみを ふきはらうほどの おおう…
今夜も 賑やかにさざめく 糸たちを 経糸にくぐらせながら ほのかな灯りに 頬を照らし 川の汀に 舟が寄せるのを待つ ぷかりぷかりと揺らぎながら 一年に一度 その舟はやってくる 軽やかな機の音で 糸のさざめきを 川のさざなみに溶かしながら 織姫は、待つ 空を振り仰ぎ 月の舟が日毎に彦星に近づくのを 確かめ わたしは 永劫の約束が 遠い空で果たされていくのを見つめる わたしとあなたには そんな約束などなく ただ、待つことに 馴らされたわたしがいる 汀の波に足を