Will Levis
C.J.Stroudが大学に残るのか決まらないので先にこちらを。2022年のテネシー、ミシシッピステート、フロリダ、ジョージア、2021年のジョージア、ミズーリを見ました。
プロフィール
身長6-3、体重232ポンド。
生年月日は1999年6月27日(ルーキーイヤー24歳)
ESPNと247Sportsから3スター評価。2018年にペンステートに入学後、1年目は赤シャツ。2019年2020年と2年連続でバックアップ兼ワイルドキャット要員。ペンステートにいた3年間で先発したのは2試合のみ。次の年も待遇が変わらなそうなので転校。ケンタッキーでスターターとなり、24試合で先発。2021年13試合でパス215/324回2594ヤード23TD12INT、ラン56回494ヤード9TD。2022年11試合でパス186/286回2416ヤード19TD10INT、ラン30回119ヤード2TD。
長所
体格が良い。長身。プロ好みのサイズ。筋肉質な体。手の大きさは10.5インチ。
肩が良い。踏み込むこと無く40ヤード以上のパスを通せる。本人曰く「全力でステップ踏んだら80ヤード投げられる」上半身だけで50ヤード。タックルされながらパスできる。
I don’t necessarily know how I feel about Will Levis as a QB prospect, but man does he have an armpic.twitter.com/OA3hLoUm9n
— David Mendelson (@DMendy02) January 4, 2023
This showcases the arm talent. Would like to see him set his feet and deliver but the ability to drift left and throw this on a rope from 32-32 is some damn impressive stuff. He can reach every blade of grass on a field whether he’s on platform or off platform. pic.twitter.com/AI1WdsMw2j
— Landon Oliver (@Landon3MR) January 13, 2023
Proスタイル。アンダーセンターに慣れてる。ボールハンドリング◯。プレイアクションがスムーズ。ケンタッキーでの1年目のOCは現ラムズOCのLiam Coen、2年目は元49ersQBコーチのRich ScangarelloがOCだった。NFLへの順応にアドバンテージがある。得意なパスコースはスラント、TEクロス、ポスト。
クイックリリース。球速も速い。弾丸のようなパス。サイドアームでも投げられる。ショットガンでもアンダーセンターでもハンドオフフェイクした後すぐに投げられる。
Quick strike! @will_levis ➡️ @illest_magg!
— Kentucky Football (@UKFootball) September 4, 2022
Chauncey Magwood's first career TD catch.
📺 - SECN+/ESPN+: https://t.co/eHbAz0y6Ge pic.twitter.com/uYeeFOMs83
I think Will Levis could find some early success in a Frank Reich/Doug Pederson type of passing offense.
— Zach Hicks (@ZachHicks2) December 27, 2022
He has a fast release and his footwork issues can be mitigated on quick passes over the middle. He is a nice rhythm passer on these types of plays pic.twitter.com/RjBlDi3Ahw
走力。2021年に13試合で56回494ヤード9TD。接触を恐れない。1ヤードでも前に進もうとするガッツ。LBをぶっ飛ばして1st更新。デザインランが武器になる。
↓この動画ではわからないが、LBが待ち構えていた30ヤードあたりがフレッシュ獲得ライン
This is the strongest run I’ve seen from a quarterback in a long time, Will Levis lowered his shoulder and took it to Missouri’s secondary on this play
— 66 (@66sportstakes) September 12, 2021
pic.twitter.com/Tx6ZmKVjwn
リーダーシップ。サイドラインやフィールドでパッションを発揮するタイプ。大差がついた試合でもプレイの情熱が冷めない。2022年チームキャプテン。
One of the stronger parts of Will Levis can’t be measured on the field. It’s in the locker room and off of it. He’s a passionate leader who teammates gravitate to. He loves to be coached hard. Tireless work ethic. He holds himself and others accountable.pic.twitter.com/SwzFdLafLq
— Landon Oliver (@Landon3MR) January 13, 2023
スニークがめちゃくちゃ上手い。2022年は13回中11回1st更新、2TD、つまり成功率100%。2年で23回中22回1st更新、5TD。
短所、懸念点
パス精度。ボールプレイスメントやパスのタッチがまちまち。オーバースロー気味。レシーバーに合わせるのではなく、レシーバー「が」合わせることが多い。ジャンプやダイブを強いるパス。リズムに乗っているときはスイスイとパスでO#が進むが、WRスクリーンやスイングパスが乱れることもしばしば。走りながら投げるのも得意ではない。
One of the issues surrounding Will Levis last season was turnovers.
— WBG84 (@WBG84) September 10, 2022
Here he's picked off on 4th & 2 at about the four on a pass that was off the mark and short to his intended target in the endzone.
The low snap also appeared to effect the timing of the throw. #NFLDraft pic.twitter.com/R322G3CIXL
ポケットワーク。落ち着きのないフットワーク。余計なステップが多く、足元がおぼつかない状態で投げる(パスが乱れる)。完璧なポケット内で前進→ブルラッシュに一歩下がったOLに激突→慌ててスクランブル→投げ捨て。数歩ズレればいいところをポケットから出たことで逆に窮地に陥る。
判断力。投げるタイミングを逃すことがしばしば。オープンを見つけてから投げるまでが遅い。見続けてるターゲットとマンツーしてるCBがコケても投げるまで数瞬かかった(CBは立て直して追いついてた)。タイトカバー、3人に囲まれていても投げ込む。
He can be late to his reads and lack anticipation on throws, especially outside of the hash marks. Here we see the infamous 2022 TN game I’m sure I’ll hear a lot about in the comments.pic.twitter.com/otDNkTU6AV
— Landon Oliver (@Landon3MR) January 13, 2023
勘が悪い。DLやブリッツが迫っても気づきにくい。サックをもろに食らう。ケンタッキー大でスターターになったこの2年で52サック(2022年は34サック)。ポケットの外に出るとオープンになってるWRに気づけなくなる。ディスガイズに騙される。
パフォーマンス低下。2021年に比べて成績が落ちている。エースWRやOLがドラフトでいなくなったせいもあるが、プレッシャーがかからないクイックパスの精度が落ちたのはLevisのせい。ショートパスの割合が増えたのにオンターゲットの頻度が減ったのも気になる。スクランブルが全く出なくなった。
まとめ
2022年はランと短いパスでコツコツ進むO#を指揮するポケットパサー、2021年はダイナミックなランとTDorINTなディープパスを放る豪快なガンスリンガー。OCの影響もあるだろうがプレイの印象が変わったので戸惑った。変わらないことは肩の強さとクイックリリース、カバレッジやプレッシャーへの勘の鈍さ、精度のブレ、スニーク。
上位候補としてよく名前が上がるが、少なくとも初年度から大活躍は難しいと思う。NFLのD#に慣れていくのに2年、3年目の活躍を待つ大器晩成型。
INTを恐れ自信を失ったZach Wilsonのようになるか、シーズンTDとINTが30を超えたJameis Winstonのようになるか、3年目に開花したJosh Allenになるか。
タレントが不足する中でジョージアD#を相手にディープパスを3本通したり99ヤードのTDドライブを決めるなど、ハマったときが怖い選手。
シニアボウル次第で評価も変わるだろうが、1巡で狙うのは勇気がいる。ロマンはあるし、大柄で強肩のQBは好きな人は本当に好きなタイプだと思う(コルツがLevisを気に入ってるという噂もあるがどこまで本当なのか)