若い選手が活躍する姿は最高ですね
プレシーズンの勝敗に意味はない。とはいえひさしぶりのフットボール、しかもホームで逆転TDとなったらテンション上がりますね。1.5軍同士の1Qでオフェンスもディフェンスもかなりやられていたのは不安ですが、新生テキサンズの面々がワイワイしてるのを見るとこっちも笑顔になります。
まずはMillsですが、非常に残念なことにドロップバックして投げたのは3rd-LongでChris Conleyへのショートパスだけ…明らかにファーストダウンを狙うプレイコールではなかったですね。「Millsが間違いなくスターターであり、絶対に怪我をさせてはいけない」ということなのでしょう。他のチームの2年目QBのプレイを見てると過保護な感も否めないですが。
交代で入ったJeff Driskelがタッチダウンドライブを演出。Dameon Pierceのナイスラン、数回のプレイアクション、リードオプションで守備を撹乱させ、最後はJalen Campのフェードに通してタッチダウン。Millsが出てるときは温存していたプレイが、実際にコールされればちゃんと機能してる点はホッとしました。
Driskel自身はパス精度や肩に問題あり。ですが試合をめちゃくちゃにしなかっただけで役割を果たしてると思います。選手の評価がメインの試合なのに、サックやINT連発でオフェンスの体をなしてないなんてことにならなくてよかったです。2TDでJalen CampとJohnny Johnsonの見せ場を作ってくれたおかげでWRのロスター争いがより面白くなりました。
RBはやはりDameon Pierce、5キャリー49ヤードを記録。タックルされてもただでは終わらない、期待していたものが見られて大満足です。もはや控えでは相手にはなりませんね!Marlon MackはOLの支援が得られませんでしたね…
OLのスターターはCがScott Quessenberry、LGがJustin McCray、LTがCharlie Heckでしたが、この3人がうーーーーーーん…ランブロックに不安ありすぎて怖いです。RBがハンドオフ直後にLBと対面してロス、EDGEのカウンタームーブにOTがついていけずRBは苦しそうに外に流れて仕留められる、最初の2ドライブは去年の酷いランオフェンスをもう一度見せられました。逆に6巡ルーキーのAustin Deculus、ルーキーFAのMyron Cunninghamは良かったです。3番手OTが2人も53人に入ることはないでしょうけれど、PSで確保してほしいですね。
Brevin Jordan、前半ラストドライブのドロップは取ってほしかったですね。捕球可能なレンジのギリギリで難しいパスでしたが。フラッグ投げられてましたしフリーになるのに手こずっていたようにも見えます。ロスにつながったChris Conleyへのスイングパスも、ディフェンスのナイスプレーではありましたけどタックルした選手はBrevin Jordanがブロックすべき選手でした。がんばって!控えだとルーキーFAのSeth Greenが良かった印象。
WRはJalen CampとJohnny JohnsonがナイスTD。Campの6-2の高さを生かしたデザインもナイス、Driskelもナイスパスでした。Campは逆転ドライブでのビッグゲインがありましたし、かなりアピールできていたと思います。Johnny Johnsonはキャッチすればファーストダウン獲得のパスをイージーなドロップでふいにしてしまいました。しかしラストドライブで見せたスピンムーブ、TDパスレシーブで挽回。この調子ならPS登録はされるはず。
ディフェンスは控え選手の見せ場がたくさんありました。DTではMichael Dwumfourが運動量が高く、セインツのOLはパスプロし切るのが大変だったでしょうね。覚えているだけで2回、パスラッシュでラインをかいくぐったあとに足を滑らせて転ぶ場面がありました。クイックネス向上が課題でしょうか。Thomas Bookerは時折スナップ直後に相手を大きくのけぞらせるあたりの強さを見せてくれました。指名時の懸念点が、力負けした際に耐えられずどんどん押されてしまう、というものでした。格上と戦ったときにどうなるかに注目です。ルーキーFAながら期待が高かったKurt Hinish、初サックおめでとう!ダブルチームできれいに押し込まれるシーンがありましたが、全体的にはファイナルカットまで残ってPS登録されそうな印象でした。
DEのOgbonnia Okoronkwoは出足の速さで1巡ルーキーのTrevor Penningを圧倒していましたね。スナップミスしたボールが転がってくるなど、何をやってもうまくいく1日でした。現在DEの5番手くらいだと思いますけど、ローテーションでこのレベルの選手がいるのは心強いですね。Demone HarrisやDerek Riversも良いプレイがありましたが、DE6人確保は無いと思うのでPS入りを目指すことになるでしょう。ところでパスシチュエーションでDemone HarrisがDTの位置にセットしてることがありました。270ポンドを超えるDEを他にも集めてますし、シーズン中はRasheem Greenが同じようにラッシュしてそう。
試合前はChrisitian HarrisもGarret Wallowも欠場するのであんまり期待していなかったLB。蓋を開けてみればBlake Cashman、Tae Davis、Jake Hansenが光ってました。Blake CashmanはNYJではケガが多い選手だったので彼を2023年の6巡とトレードしたときはかなり懐疑的でしたが、昨日の試合ではすばらしいパスカットを見せました。Tae Davisは値千金のファンブルフォースでした。Jake Hansenはタックルマシーンと化してましたね。Jalen Reeves-Maybinは出ていた気がしますけど全く目立ちませんでした。これは生き残らないかもしれません。
CBはTremon Smithが通ればタッチダウンというパスをブレイクアップ!WR同士がクロスするちょこざいなプレイでしたがなんとか対応していました。リターナーとしても安定してましたし。ロスター入りは間違いないでしょう。逆に良くなかったのがFabian Moreau。タックルミスやらペナルティやらで、良かったところはファンブルをリカバーしたところですが別の選手でも変わらないです。
Sは若手が躍動していましたね。Pitreは期待通りのスピードと積極性。Tremon SmithがINTしたプレイでは、浮き上がったボールに果敢にダイブしていました。もしSmithが運良くあの位置にいなくてもPitreが取っていたことでしょう。限られたスナップ数で爪痕を残しました。ただスクリーンパスの詰め方を間違えてタッチダウンになってしまったのは残念です。内から外に向かって思いっきり突っ込んでいったところをブロッカーにあしらわれ、逆に内側に大きなスペースが出来てしまいました。キャリアーを外に走らせるように詰められれば、外で待っていたCBが仕留められたはずです。ブロッカー2枚に対してディフェンスは3枚だったので抑えなければいけない場面でした。とはいえ毎回のようにボールに寄れていること、リアクションの速さと加速力、思い切りの良さ、これからが楽しみな選手であることは間違いありません。ルーキーFAのTristin McCollumはゴール前ターンオーバーの影の立役者です。スクリメージライン近くに駆け上がったMcCollumが足元にタックルし、キャリアーのボールセキュリティが甘くなり、Tae Davisがファンブルフォースという流れでした。Grayland Arnoldはその前のプレイでパス失敗を誘発するナイスタックルを見せました。Jonathan Owensもセインツがカバーしましたがファンブルフォース。M.J.Stewartはスクリーンパスを素早く反応、みごとTFL。若いDBたちのランサポートに大満足です。逆にEric Murrayはタックルミスやパーソナルファウルで少し残念な結果に。Terrence Brooksは、Blake Cashmanが空中でボールを弾いたプレイでつまずきかけていた記憶しかありません。
CBとSはカメラに映りにくい(パスカバーは特に)のでカメラ外でイイ動きがあったかもしれません。カバーがしっかりしていたからサックが多かったんだと思いますし。
長くなりました。ここまで読んでくれてありがとうございます。活躍した若い選手が1年2年と経験を積んで主力になってくれればと思います。
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