第13週のテキサンズ
はじめに
本拠地NRGスタジアムで行われたブラウンズ@テキサンズは、27−14でブラウンズの勝利に終わりました。フェイバリットはブラウンズが−7.5。
Derek StingleyとBrandin Cooksがケガで欠場していました。先週に続いてStingleyの代わりはDesmond King、Cooksの代わりにNico Collinsの相方をしていたのはPhillip Dorsettでした。
Watsonの復帰戦かつ古巣のホームで戦うということで妙に注目されていた試合ですが、その内容はなんとも笑いを誘う展開。両チーム合わせてターンオーバー6つ、しかもそのうち2つはTDに繋がっています。さらにセイフティやらパントリターンTDやらバラエティに富んだ試合。ある意味エンターテインメント。TQへのパスがインターセプトになったとき、脇の下からボールが元気よく生まれたみたいで笑っちゃいました。あの勢いだからボールが地面でバウンドしたんだと思ったんですがねー。
オフェンス
Dameon Pierce1000ヤード達成おめでとう!
この試合を終えて、ラン861ヤードレシーブ165ヤード。ということでスクリメージヤードが1000ヤードを超えました。今年のルーキーで最速で到達しました。1回平均4.3ヤードと欲を言えばもう少し欲しいところですが、昨年のテキサンズのランO#を考えれば贅沢ですね。間違いなくランだけで1000ヤードを超えますし、もうOROYでしょう。Q.E.D.
Nico Collinsの無駄遣い
この試合3キャッチ35ヤード1TDのCollinsですが、実は10回もターゲットになっています。どこに投げているのかというパスばかりでしたがCollinsはオープンでした。今シーズン481ヤードですが、本来なら800ヤード近く記録しててもおかしくないポテンシャルです。まともなQBとプレイさせてくれ、頼む。
TEの使い方
TQ、Jordan Akins、Brevin Jordanの3人をそれぞれの特性に合わせて使い分けてる気がします。いろいろ模索してるんでしょうね。絶対的1番手がいないなか、今週のTQのO#スナップ割合は71%、今シーズンで最も高いです。ブロックが上手いTQをメインに、RACのAkins、時折Jordanで奥を狙ったのがこの試合のTE運用。TQとJordanを左から右にシフトさせたあとにジェットモーションさせたAkinsのスクリーンパスとか、面白かったです。
スタッツはJordan5回中4回キャッチの46ヤード。Akinsが6回中3回キャッチ21ヤード。TQは3回ターゲットになりましたがいずれもレシーブしてません。
リーグワーストクラスのタレントですがぶっちゃけこのレベルでもまあまあ試合になっちゃうのがTEというポジション。来年のコーチ次第ですが、それなりのFAで補強を済ませるのも無くはないですね。
Kyle Allen代えて
Kyle Allenを代えてください。
ディフェンス
Pitreがひさびさにインターセプト
第3週以来となるインターセプト。Watsonの目線で投げるターゲットを読んだ見事なプレイでした。ゾーンを横切るWRにPitreがつられて中央奥が空く、とWatsonは考えたんでしょう。QBからすれば想定外の動き。あそこに投げたのは間違ってないと思います。Pitreが神だっただけ。これで今季3つ目。Tariq Woolenに次いでルーキーで2位タイです。
Pitreに期待していたのと別方向の働きに正直驚いています。パスカバーでは浅いゾーンやスロットマンカバー向きだと考えていました。素直にテキサンズのスカウトやフロントの慧眼に感服します。さらにキャリア最多の16タックルと八面六臂の活躍。まだシーズン半ばですがテキサンズD#の中心人物の1人、無くてはならない存在となっていますね。
みんな大好きRoy Lopez
愛されキャラのRoy Lopezがセイフティ!ブラウンズの自陣1ヤードからの攻撃、どうにかゴール前から抜け出そうとNick Chubbへ託したランを逆にエンドゾーンへ押し込みました。LopezとMaliek Collinsが中央でこらえ、Christian KirkseyとChristian Harrisがブロッカーを物ともせず突っ込み、Pitreが強烈なダメ押し。執念のセイフティでした。Lopezがダブルチーム相手に見事なアンカリング。一歩も引いてないのが素晴らしいかったです。
僕が初めてLopez凄い、と思ったのはルーキーイヤーの第3週(Millsの初先発)のパンサーズ戦です。Taylor Motonのダブルチームを足止めしているのを見て注目しだしました。今シーズンは中盤でスナップ数が減り、HinishやDwumfourに取って代わられてました。ここ数試合で出番が戻ってきており、この試合はDTではMaliek Collinsに次ぐスナップ数で、5タックル(すべてソロ)に1TFLを記録。今後も活躍に期待してます。
DTの補強はMaliek Collinsの負担が大きすぎる&パスラッシュがかからなすぎる。ということでインパクトのある選手が欲しいです。Lopez、Thormas Booker、Hinishは成長の見込めるローテーション要員(Dwumfourは1年契約)です。このレベルの選手をさらに加える意味は薄いです。FAならばイーグルスのJavon HargraveやコマンダーズのDa'Ron Payneに欲しいです。でなければ上位指名してほしいです。
まとめ
今年のテキサンズの試合は大きく分けて2つ。「ディフェンスがこらえたがオフェンスがダメ」か「どっちもダメ」この試合は前者。今シーズンのテキサンズの、全ドライブのうち得点したドライブの割合は28.5%です。4回攻撃してようやく点が入る状況です。これはリーグワースト2。33.3%を切っているのは8チーム。30%にすら達していないのはタイタンズ、コルツ、テキサンズ、ブロンコスの4チームだけ。A南ヤバいっすね。
というわけで、同地区ライバルたちが手をこまねいてるうちに一歩先を行くのだ!!!!来年再来年に1巡を2つ持ってるテキサンズならできる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?