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解語の花〜
人とひとが出会い 知り合うという事に 想いを巡らす
誰かのことを知りたい 理解したいという想いには
プライオリティが付き纏う
その相手が自分にとって 好きであるとか 大切だと感じるような
個人的な感情からは 離脱できない
いわば 自分にとってのプライオリティを踏まえたうえでの
選択になるのは やむを得ない
内面を露呈すること
そこに 第三者がなんらかを見出し その人と関わっていきたいと願うこと
その選択は そのひとの手に委ねられる
*** ***
解語の花
言葉を理解する花 美人を形容する言葉のひとつだという
相手の話す言葉を理解する花
外面的な美しさは無理でも それならば解語の花になりたい
たとえば 君から届く言葉からそれを試みる
そこには 文字ならではの行間や 文字にならない世界を読み解く
たのしみがある
言葉には その人が宿る
時には その言葉に揺さぶられ
文字の持つ魔性に脅かされたりもする
それでも 誰かを そのひとを 知りたいと思えたなら
そこに芽吹く やわらかな蕾を たいせつにしたい
解語の花
君からは わたしは どんな花に見えるのだろう
いや、花だと考えることはおこがましい
そのひとの瞳には 映ってさえいないのかも知れない
美しさってなんだろう
この世界には たくさんの人がいて
おのおのが その瞳に その人が見たい世界を映している
わたしの瞳に映るセカイ
誰かの瞳に映るセカイ
大切なのは それぞれの感受を 尊重し
そのひとが見たい世界を おのおのが選択することの かけがえのなさだ
わたしは 誰かのそれを 尊く思う
そして わたしの瞳に映る世界を わたしが選択し感受する、そのことに喜びを覚える
混沌とした あらゆるものがひしめく世界で
なにを この瞳が映していくのか
その世界を己が創造できる喜びを思うのだ