初めて一人暮らしをした時の話 -2-

洗濯機のある生活になって数週間が過ぎた頃
友人から「ベッドいる？」とのお声がけがあった

私は自分の事は良い事もそうでない事も
『友達』になら明け透けに話す人間
離婚した挙げ句実家も追い出され何も無い部屋で
暮らしている事も笑い話として話していた

どうやら友人の娘さんが結婚して家を出たから
ベッドを処分しようとしたがその前に私に
声をかけてみようと思ったという
捨てるつもりだったから貰ってくれるなら
むしろ助かると言ってくれた

少ない手取りでカツカツの生活だったから
当分の間はフローリングにせんべい布団の
生活だと思っていた
そこにベッドという贅沢品が飛び込んできた
なんてありがたい！✨友人が私を気にかけて
くれていた事が本当に嬉しかった

こうしてベッドが部屋にやってきた
ベッドを置いたことで少し生活感が出た
その夜は友人に心から感謝して
言葉通り“夢見心地”で眠りに就いた

-3-へ続く