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 初めて担任の先生へ。保護者面談で話すこと?聴くことのほうが実りがある!


 話すのが仕事の先生稼業。自分が話していないとサボったかのような気持ちになりますよね。そういう理由で、アクティブラーニングに抵抗のある先生もいるという・・・。
 でも、話すより、聴くことの方が実はその後に生かせると思うのです。
 6月くらいの時期に面談を予定している学校も結構あると思います。「具体的にどうしたら一番効果的なのか。」という質問を受けました。ここで話したことを共有したいと思います。

 まず、二者面談?三者面談?

 もちろん高校3年生の進路についてなどは三者面談が良いと思います。本人と保護者の意見を確実に擦り合わせなければ先に進めません。迷うことはありませんね。
 では高校1、2年生は?
 これは場合によるかと思います。基本的には保護者面談で生徒の家での様子を聞くのが良いと思います。私も息子の前では言い難いことがあったりします。生徒本人がいないと、「実は・・・・」という話も出てくることもあります。また、1つ褒めるネタを準備しておくと「先生が褒めていたよ。」と子供に伝わる可能性が大。親の前だから褒めてるの?とひねくれることもなく、受け入れてくれると思います。そのためには行事などで良いところを観察しておくこと(私は忘れっぽいので名票にメモしていました。)。また、生徒との面談を短くても良いので先にしておくと良いと思います。
 三者面談のメリットとしては、親子の関係が見られるところでしょう。親にベッタリの子、逆にいつもと違って黙ってしまう子、親を呼び捨てにしたりする子。
 個人的には、保護者面談の方がメリットが多いと思っています。

 次に内容。何を話すのか。

 結論。基本、疑問文で良い。

 面談って情報交換の場ですけど、先生はどうしても伝えることばかり考える。親の立場とすれば、先生に何か言われるために行くわけじゃないんです。うちの子のことをわかって欲しい。
 だから、私は基本的に質問します。

 中学生の時と変わったことありますか?
 土日はどんなふうに過ごしていますか?
 スマホはどれくらいやっていますか?
 ゲームはどれくらいやっていますか?
 朝何時くらいに起きますか?自分で起きられますか?
 夜は何時くらいに寝ていますか?
 
 子供に聞けばわかる?いや親のフィルターを通して聞くことで、親の考えがわかるんです。
 「お風呂にもスマホを持ち込んで困っている」とか。

 あとは次のような質問も。

 学校の話はしますか?
 進路の希望は就職ですか、進学ですか?おうちで進路の話題になることはありますか?
 難しいと言っている教科はありますか?

 保護者が「困っている」というワードがでたら、

 いつからそのような状態ですか?
 お父さん(お母さん)または他の家族はどのように言っていますか?
 
 という感じで、小さい頃からの生育歴を聞いていくとヒントになることも多いです。

 そして、深刻な悩みの場合、必ず保護者を繋げます。どこへ?

 養護教諭、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、事務室、など。

 話を聞いて終わりにしない。

 担任はひとりで完結させようとする癖があります。あなたよりも、いや、むしろあなた以外に話したいこともあるんです。専門家は専門家。繋げることは恥ずかしいことでもなんでもありません。むしろ、救われない保護者、生徒がかわいそうです。

 どこから、どうやって繋げれば良いのか?この場合誰に?
わからない場合はとりあえず、話を聞いて、メモして後日こちらから連絡して繋げましょう。学年主任やベテランの先生に聞く。でもその世代は全て自分でやってきたかもしれません。
自分より5年くらいキャリアのある先生が聞くのに一番良いかもしれませんね。

 若い時ほど、面談に自信がないかもしれませんが、上手くやろうなどと考えないことが一番のコツかもしれません。誠意と学校にわざわざ来てくださったという感謝が保護者に伝わればよし!と思ってやっていきましょう!

    
 

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