♾️世界一幸せなお産♾️
わたしたち家族は小さな島に住んでいます。
海沿いにある森の中のお家で、わたしの息子は生まれました。
大きな海と水平線。移り変わる空の色。波の呼吸、耳では拾えない海の周波数。木が揺れ、鳥や虫たちが歓喜に舞う。
季節は春。
ちょうどクジラがやってくる時期でもありました。
息子が生まれた日、
島にはイルカやクジラがたちが集まり、列に連なったりジャンプしたり、まるでパレードのようだったと、友人が教えてくれました。
わたしたちの目の前の海にも、ちょうど親クジラ2頭と子クジラ一頭が来てくれました。
その時わたしはばっちり、クジラと目が合ったのです。
不思議なもので目には見えないけれど、はっきり感じられたのです。
わたしたちはクジラの大きな意識に包まれました。
そうして息子が生まれた。
クジラと出会ったのは陣痛を味わっている時でした。
なんて世界なんだろう。
本当に世界一幸せなお産だ。
そう呟いたのを覚えています。
わたしにとっての世界一幸せなお産。
みんなそれぞれがもっている世界一幸せなお産。生まれてくる赤ちゃんもそれを望んでいる。
母親と赤ちゃんの体験したいことはぴったり当てはまっている。
わたしはそう感じております。
そしてその先の
もっともっと深いところに
お産はわたしを連れて行ってくれる。
わたしの望みを超えた時空へと。
そしてそれを、
わたしたちの身体はしっている。