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銀座つる

ブランドショップのショーウィンドー達はすっかりクリスマスの銀座で、今夜はママ友としゃぶしゃぶデート。

友人の一人息子は、今月、外資系企業に無事就職。
やっと子育てが終わったと開放的になっている彼女は、少々自由を持て余しているようにも見える。

銀ブラをしてお店に向かう予定だったけど、それより一杯やりたいと彼女が言うので7丁目のライオンビヤホールで「白穂乃香」というビールを飲む。爽やかな軽さがありながら滋味を感じる無濾過ホワイトビール。
食前酒としてナイスチョイスだった。

二人とも食欲が湧いてきたところで、今夜のお店「銀座つる」へ。

予約したのはしゃぶしゃぶのコース「赤城」。
お店に行くまで知らなかったが、当初このお店は群馬のアンテナショップとしてスタートしたという経緯があるらしい。
お店の名前の「つる」は、群馬県の形が由来で、群馬に鶴が飛来するわけではないとのこと。なかなか茶目っ気があるネーミングだ。

しゃぶしゃぶ「赤城」コース

お店は7丁目の裏通りのビルの2階。一階の入り口にひかえめな看板が出ている。
店内は落ち着いたシンプルな造りで、私たちはテーブル席に案内された。奥には座敷もあるようだった。

ではいよいよ本題のお食事を。

御挨拶:茶碗蒸し

プレーンな茶碗蒸しに、オックステールスープが鶴の形の人参と載せられている。写真では見にくいが、紅葉に露がかかっているという粋なプレゼンテーション。

先附:水菜の煮浸しと油揚げ
この紐をほどいて玉手箱を開ける。
御凌ぎ:おこわの上に、和牛、いくら、ウニ。土佐酢も添えられていた。

いくらとウニは北海道から。和牛も口でとろけて、食べてしまうのが勿体無い。

椀物:蟹が入った真丈、百合根、きくの花びら。

お店の人が汁を注ぐと、菊の花びらが腕の中で可憐に舞う。
腕はまるで紙素材のように軽く、薄い。

造里:漬け本鮪、ヒラメの昆布締め

まぐろもヒラメも少しねっとりとした食感で、口の中を幸福で満たす!

そしていよいよメインのしゃぶしゃぶへ。
まずは、ゴマだれとポン酢。そして6種類の薬味が運ばれてきた。
どれも珍しいものばかりで、二人でワクワクする。

しゃぶしゃぶの薬味:左から、ゆず、生柚子胡椒、山椒の実、赤生柚子胡椒、スリランカの生黒胡椒、粒マスタード

群馬産の和牛と、野菜はクレソン、にんじん、かぶ、舞茸、椎茸。
テールスープの入った鍋には、豆腐と葛切りが入っている。


二人分の牛肉と野菜。お肉はサーロインと内ももの2種類。

お肉や野菜は一枚ずつ、お店の人がしゃぶしゃぶにして取り分けてくれる。

70度くらいの低温のオックステールスープでしゃぶしゃぶ
葛切り、豆腐、そして低温しゃぶしゃぶ和牛

お皿を替えて、野菜やお肉を用意してもらいながら、いろいろな薬味を載せたりしながら楽しむ。

雪ほたか

雪ほたかは、価格が高いゆえ(1キロあたり一万円くらいしたりするらしい)ギネスにも載ったそうだ。

口直し:みかんの粗いソルベとドライフルーツ。そして柘榴。

温州みかんの氷菓子は、さっぱりとした自然な甘さ。ドライフルーツもかなり美味しい。

ここで〆の坦々麺の写真を忘れてしまった!しゃぶしゃぶのテールスープにもちもちの麺。後で友人は、この坦々麺が一番好きだったと言っていた。
プラス500円で量を増やせますよ、と言われたが、そのままで大丈夫です、と答えたことを二人とも後悔。

水菓子:ブルーベリー、いちご、りんご、パイナップルのゼリー寄せとアングレーズソース

新鮮なフルーツが感じられるさっぱりとしたゼリーとカスタードのサラッとしたソース。

以上。
尚、飲み物はシャンペンが好きな友人に合わせてボトルで注文。

3時間ほどかけて食べていたようだったが、楽しいひとときは、せいぜいその半分くらいの時間にしか感じなかった。

Cuvée l'infinie

お会計

「赤城」コース:¥15,000(一人あたり)
シャンペン:¥13,200

上記の合計額にサービス料、消費税、それぞれ10%ずつ加算される。

銀座つる
東京都中央区銀座7-10-5 The ORB Luminous 2F
https://ginza-tsuru.com


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