“ぬいペニ”というどうにもならない問題について
導入
“ぬいペニ”という残酷でありながら核心をついた概念に意図せず出会ってしまった。
あまりにも感動してしまったので久しぶりに文章にしてみることにする。
ぬいペニとは
この言葉を説明する前にまずはこちらの漫画を…
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/132651042/picture_pc_d5677a7c601f6004250785f0787b45cf.png)
出典は不明だが、ネット上に出回っているものである。
この漫画は”ぬいペニ”という概念をわかりやすく可視化してくれている。
ぬいペニとは「ぬいぐるみペニス」の略称。
要するに男性が優しくした後に見せる下心がとても気持ち悪く見えてしまうという現象を表す言葉である。
かわいいと思っていたぬいぐるみに突然ペニスが生えたら気持ち悪いだろ?ということである。
ここでいうかわいいぬいぐるみは無害な男性。
ペニスは性欲を表している。
まさに言い得て妙である。
これについて自分なりの考えを経験も含めて文章にしてみようと思う。
受け手の脳内でどのように処理されるか
実際に”ぬいペニ男性”に突然好意を向けられた相手がどう思うかということを順を追って分析してみる
あくまでこれは個人的な意見であり、必ずしも正しくない可能性はあることだけはお伝えしておきたい。
個人的にはこのようなプロセスではないかと考えている
序盤:無害な優しいいい人と知り合った!いいお友達!
全くタイプではないけど!
中盤:会うたびになんか違う気持ち悪さを感じるなぁ
終盤:告白された!いいお友達としか見てなかったのに!
きもい!無理!
要するに序盤でタイプじゃないけどいい人だからいいお友達!というフェーズに入ってしまった時点で詰みなのである。
自分は関わっていく中で徐々に好きになる人が極々稀にいるというだけだから、初めから恋愛感情を持って人と関わることはない。その点だけは違う。
ただそこは問題ではない。問題は最初の段階で“いい人“枠に入ってしまうことである。
いい人だし優しいから恋人できるよ!と言ってもらえることは多い。だがそれはある意味間違いだということ。
いい人ではダメなのだ。
過去の自分の経験から
それでは自分自身のお話しに移ろう。
自分は恋愛のない関係性はうまくいき、恋愛のある関係性はうまくいかなかった。
元お相手は本当にいい人だった。
だけど今思い返せば恋愛のある関係性だった人に対して自分はぬいペニを感じていたのかもしれない。
やはりすぐにうまくいかなくなった。
恋愛のない関係性だった方についてはうまくいくのは当然だろう。恋愛も行為もないパートナーだったら、問題になる要素は何もないのだから。
自分が恋愛を諦めきれなくて一方的に離れたから終わったというだけ。私は本当にクズだと思う。
残酷で不都合な真実
というわけでぬいペニについて書いてきたわけだが、この概念に出会いすっきりした。少なくとも恋愛に関する葛藤については。
だが私は残酷な事実と向き合わなければいけない。
私はぬいぐるみ。恋愛の対象としてみてもらえないのだ。恋愛市場に参入したところで誰にも見向きもされないのだ。
ということは、私がどれだけ他人に恋愛感情を抱いたとしても結ばれることはないということ。
恋愛は相手がいないと成立しないのだから。
自分のことを恋愛的に好きになってくれる人はいないのだから。
仮に恋愛的に好きになってくれる人がいたとしても、自分がその人をぬいペニだ!と判断して冷めてしまう。
自分磨きをもっと頑張れば何か変わるのかもしれないがあまりにもコストが大きすぎる。
そもそも人を好きになることはあっても付き合いたい!とはそんなに思わない。だが独占欲はないわけではないという非常に捻くれた人間なのである。
そこまでして恋愛関係のあるお相手が欲しいのか?と言われると疑問符がつくのだ。
結局のところ苦しみがまた一つ増えるだけという結果になってしまった。
だが何かしら解消できる方法は欲しい。
そこで導き出した答えは一つ。
“恋愛を諦める“
らということ。
これが現状私が取りうる最適かつ合理的な選択であろう。
バイバイ恋愛!
ひとりは寂しいから、自分を受け入れてくれるパートナー的な人を探すしかないね。無理なら無理でそっちも諦めてひとりで生きていくしかない。
前向きな諦めだから必ずしも悪いわけではないだろう。
がんばるよ…
長々とお付き合いいただきありがとうございました!