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はじめに

 「変人」とは何でしょうか?

 デジタル大辞泉によると、

言動性格に普通の人とは変わったところのある人。変わり者。「奇人—」

 と定義されています。ここでいう「普通」とは、いったい何なのでしょうか。「普通」についても調べてみましょう。

[名・形動]特に変わっていないこと。ごくありふれたのであること。それがあたりまえであること。また、そのさま。「今回は—以上の出来だ」「—の勤め人」「朝は六時起きるのが—だ」「目つきが—でない」
[副]
たいてい。通常一般に。「—七月には梅雨上がる
(「に」を伴って俗に、とても。「—においしい」

 「ありふれたもの」「あたりまえである」のが普通であり、そこから外れると「変人」と定義されるようです。
 しかし、「普通」を測るために、果たして誰もが同じものさしを持っているのでしょうか。私にとっての普通が、あなたにとっての普通ではないのかも。そんな状況で、「変」「変人」をどのように定義できるのでしょう。

 変人学会の機関紙『Hen-zine』創刊にあたり、まずは「『変人』とはこのようなものである」と定義できるような「創刊の辞」を書きたいと思いました。しかし、変人の定義は人によって違う、というのが私たちの見解です。さらに、それをひとつに定める必要はないということも。

 それなら、発起人全員で「創刊の辞」を書いてしまおう! ということになり、『Hen-zine』創刊号は「創刊の辞」特集となりました。
 変人学会発起人たちの「創刊の辞」を、ぜひお楽しみください。

高村真央


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