続 助けた訪日フィリピン人はまさかの、、、
前回 寒さ厳しい大阪で、震えるフィリピン旅行者をM’s Clubのフィリピンパブ嬢 ソフィー&ナオミが助けたお話をしました。
ドタバタの5日間でしたが無事に帰国した彼らとは、ひと月半経った今でもメッセージのやり取りをする関係が続いていました。ここまでが前回の報告ですね。
この度フィリピンパブM’s Clubで、普段から大変お世話になっている方が2月22-25日にフィリピンに行くという事で一緒にフィリピンはマニラへ行くこととなりました。
その大切な方は大のゴルフ好き。なんとか良いゴルフ場を予約したいのですが、、、。
実はフィリピンのゴルフ場、ランクの上下の差が激しいんです。お手頃な費用でプレイ出来て、予約だけでプレイ出来るゴルフ場や、場所によっては予約さえなしで突然行っても大丈夫なところも多くあります。主に観光客などを受け入れている所ですね。でも普通に綺麗で日本のゴルフ場とほぼ変わりません。
それらとは別にメンバーのみ、メンバーになるにも200万米ドル(約3億円:2023/2/23時点)もする高級なゴルフ場があります。
この様なゴルフ場は綺麗し、なんといっても都会の街中それもど真ん中にあります。要は近くて綺麗で最高のゴルフ場です。有名どころはMANILA GOLF やWACK WACK GOLF 場です。ちなみに3億円のコースはWACK WACK です。
訪日フィリピン旅行者の5人と大阪のフィリピンパブ嬢2人のグループが通話アプリ内にに作られたのは1月末。今も楽しい会話をしておりますが、今回ソフィーが「誰かWACK WACKの予約取れない?」と入力。するとすぐに返信が「予約いつでも取れるよ」
まーなんて素敵なボケなの、大阪滞在5日で早くもボケを覚えて帰られるとはさすがです。5人はゴルフはした事がないと言っていたので、そう思ったのはソフィー。しかしその後もフルネームを教えてだのスタートの時間は何時だのと話が進むにつれ、きっとたまたま本当に知り合いがいるんだと思う様になりました。
プレー日当日
WACK WACK は36ホールあり、プロのトーナメントも開催されるフィリピンではとても有名なゴルフ場です。ひとつ目のコース(18ホール)はメンバーのみ、もう一つはメンバーと同伴ならゲストも可能というスタイルです。
当日ギリギリについた私たちはサンミゲルビールを飲みながら、メンバーが来るのを待ちます。待つこと20分、現れたのは2人の若者。25歳と27歳の2人はとても丁寧に挨拶と自己紹介したのちビールをオーダー。
スタートの時間がかなり過ぎているのを、ドキドキしながら私達はしばし歓談。
30分以上遅れてスタートしたゴルフはとても楽しくあっという間に終わりました。流石の名門です。前も後ろもプレーヤーはなくゆっくりだけどスムーズに全てが終わりました。若干の気になることを残して。
気になる事とはいくつかありますが、例えば2人のゴルフカートは他のカートに比べて全く別物。色もタイヤもホイールも違い、なんならスピーカーも付いて音楽が流れ。あと途中にある休憩建物での軽食や飲み物は取り放題。だれも名前も聞かれなければロッカー番号のサインもしない。などなどありました。
ホールアウトしてテラスを見るとそこにはあの5人の内の親3人が大きく手を振っていました。わざわざ来てくれたんですね。嬉しいですね。私もお礼を兼ねて幾つかのお土産を持ってきていたので、渡す事が出来て良かったです。その後はみんなでワイワイとお酒を飲みながら食事をしてまた会う約束をしてお別れとなりました。3人からは「今晩食事して飲みに行こう」と言われましたが、そこまで甘えてはと思い断りました。「明日なら時間ある?もう一つ別のゴルフ場もすぐに予約できるよ、明日の晩は時間ある」本当に大阪での事を感謝され、なんとかお返ししたいというので何度も誘ってくれましたが、このゴルフ場での全ての費用を出してもらったうえ、スタートの時間やプレーヤーの人数(1組4人のところ5人にしたり)を変えたり、急な対応してもらっているのにもきっとお金がかかっています。そう、この国フィリピンでは。
そんな事もあり今回のフィリピンではここまで。それ以上は甘えてはいけないと思いお断りしました。
楽しく進んだ食事も終わり、帰り際には沢山のお土産ももらい(スタッフの分まで)とても綺麗いなゴルフ場をあとにしました。少しの気になる事をのこして。
気になるのは食事中に色んな人が僕らのテーブルに挨拶に来る事と、M’s Clubのフィリピンパブ嬢数名とこちら側の現地ドライバーがドンドン静かになっていった事ですが、スタッフもきっと疲れたんでしょう。
彼らの正体
ホテルに戻り休憩。その後遅めの夕食は焼肉!
近くの日本食の焼肉店で集合。
みんな焼肉大好きですね、お酒も入って声も大きくなった時に、突然ドライバーが小さな声で何か話し始めました。
そう、彼らのことです。あの時はタガログ語で会話していたので我々日本人が知らなかった事。
まず若い男の子25歳は地元ではとてもとても有名な飲料水メーカーの御曹司、家族に国会議員がいるそうで、その議員の方も有名。
もう1人の27歳はこちらも有名な不動産会社の社長本人で、助けた訪日フィリピン人の義理の息子にあたるそう。
最後まで訪日フィリピン人の詳しい話は聞けなかったそうですが、きっと聞けば誰もが知る会社の方なんだろうと察しはつきます。
本来なら4人で1組のゴルフも5人や6人でも問題ない、ゴルフカートが異常にカスタムしている、サインもせずに飲み放題食べ放題、付人や挨拶に来る人なども全て彼らがこのゴルフ場で力を持っているからだそうです。良いか悪いかは日本人の私にとってそれはわかりませんが、フィリピンでは自由の度合いや優先順位が力によって変わるのは事実です。
そんな話を聞いたわたしですが、少しの疑問がありました。
私は「じゃ、なんで民泊を利用してるの?ホテルの方が高いけど安全やし、場所もわかりやすいのに。」
そう、これです。
フィリピンパブ嬢もすでに聞いていたそうです。
「日本のホテルは狭い、部屋の中にある部屋の数も少ない、ほとんどのホテルがベッドルームとあとひと部屋かベッドルームのみ。民泊は一軒借りたり、マンションタイプでも3LDKなどあり、フィリピン人にはその方が向いている」との事でした。
まーびっくり解決。
まとめ
私は決してお金を持っているからお付き合いしておこう、などと思うことはありません。
今回大阪を案内したのも、困っている人を助けただけと、大阪のイメージが悪くなって欲しくないという思いと、なんか楽しそうぐらいの思いです。
今回出会ったフィリピンの方がお金持ちだから、今後の付き合いが変わる事も期待する事もありません、いつもの私達のままです。
でも彼らから学んだことは、やっぱり人と人とのつながりは、損か得かではなく 喜んでもらいたいという気持ちや、感謝の気持ちなど、心でつながるものだと教わった様に思いました。