ナマコ、「脳の闇」を読む
僕は自分の脳みそを無視できない。
そんなことは誰もが知ってることだが、急性硬膜下血腫を経た僕は外した形跡のある頭蓋骨、縫い合わせた頭皮、それによって高さ位置の違う右耳。
僕は無視できない。選挙カーに乗って気がついた、左手で手を振るのが下手くそ。これは上記の後遺症なのだろうか。
それは兎も角として、中野信子氏の著書「脳の闇」を読み終えた。書評なんて立派なものなどでは無いし、人がすべきは「出された物、目の前にある物を堪能する」それに対して、「美味い、不味い、面白い、面白く無い」と言う感想のみだと思ってる。こーした方がとかあーした方がとかは頭の良い方たちにお任せする。
僕の感想は単純でとても面白かった。
なにより痛快だったのは「あとがき」だ。1番最後が1番印象に残るってのもあるだろうけど、痛快。その一言に尽きる。
僕は大学(体育大学)を中退してしまうようなアホだが、本から知的好奇心を日々満たされている。今回はなにより、著者の言い回しはとても心地が良い。
僕自身の語彙数の外にあった言葉が散りばめられつつも理解できる範囲内だったのが何よりだった。
内容に関しては新書なので興味のある方が読めばいいとアホらしい事を記しておく。
犬笛を吹くと言う表現は僕の周りには存在しなかった。
営業マンだったり、政治活動する人間の後援会長だったり、子供に柔道を教える人間だったりするせいで話は噛み砕く癖がある。たまには吹いて楽しみたい。
感じた犬笛。
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