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知っておきたい、ちょっと特殊な相続財産のお話①

今回はFXや暗号資産、
ゴルフ会員権についてです

なかなか聞かないワードの方も
いらっしゃるかもしれませんね

そもそもなんだそれは?と思いつつ
自分の親や子からこのワードが出るかもしれません

相続の話になって”FXやっててさ…”と言われても
よくわからないままでは
承認しようもないですね

得は最大に、損を最小にするために

亡くなる前に気になっていても
わからないことが多いと手が出せません

当ブログはそんな方に向けて
まずは”本当の基礎”から書いていきます!



《FXについて》

最初はFXについてです

FXとは”外国為替証拠金取引”といい、
通貨の価値変動の差額で損得を出す、
ハイリスクハイリターンのシステムです

例えば、
アメリカドルを1ドル100円で換金
→ドル価変動で1ドルが105円の時に売却
→1ドルあたり5円の利益を受け取る

という時間のスパンやレートチェックの
細かい利益授受のシステムになります

例えはドルの価値が上がったので得ですが
これが暴落する可能性もあるわけです

この暴落や売り時の一瞬の差などは
本当に見極めが難しいもので
初心者には向かないどころか
専門家でも損益を出すことがあると言われます

FXのためのドルを保有するだけならば
外国通貨を持っているだけかもしれませんが
その運用はかなり厳しいと覚えておきましょう

そのためもし相続の話題になった際は
日本円に戻して移管し財産を一本化するなど
相続する人が扱いやすい状態にしておくのが
オススメです

また生前整理として焦って売却して
損益を出しては本末転倒です

FXは余裕資金で利益が出たらいいな、
というぐらいに抑え
潮時を見て解約してしまうのがよいでしょう

FXをやっている人自身がうまく運用できても
それを相続した人が運用できるとは限りません



《暗号資産について》

次は暗号資産についてですが
こちらはビットコインやイーサリアム
という名前のものが代表的に存在します

一時期はテレビコマーシャルもありましたし
なにか怪しい投資話だと思った方も
いらっしゃるのかもしれませんね…

暗号資産がどういうものかというと、
完全なネットワーク上の資産で隠しやすい、
というのがポイントに挙げられます

例えば、
暗号資産の口座を開設
→暗号資産を購入
→事業者を介して換金や購入を繰り返す

という流れが主になるのですが
銀行や証券会社等の第三者を介さないため
秘匿性が高いのと同時にレートが変動しやすいです

暗号資産を購入してしまったら
それは電子データにしか残らないため
”保証のない資産”という状態になります

そして事業者やほかの利用者によって
レートが変動しやすいということから
プラスもマイナスも大きく出やすい、
のめり込んでしまいやすいということもあります

調べながら余裕資金で運用する当人と
相続した人ではやはり違うものなので
暗号資産も解約や換金がオススメでしょう

また突然死や急死の場合には
暗号資産の存在自体が気づかれないこともあります

電子データにしか残らないとはいえ
暗号資産も相続財産に含まれますから
存在の発覚と同時に相続手続きのやり直しです

暗号資産を保有している場合は財産目録などで
・暗号資産の種類
・暗号資産事業者の名称
・ID
・パスワード
・定期的な取引履歴
を共有しておいた方がよいでしょう

また発生した利益は確定申告が必要で課税対象ですし
暗号資産のまま相続するとなると
その時の暗号資産の価値を換価して分割協議をします

どちらにしても中途半端な知識では損だけでなく
課税トラブル、相続トラブルまで呼んでしまうので
揉める前に解約・換金を検討してみてください



《ゴルフ会員権について》

今回の最後はゴルフ会員権についてです
身近でない方もいらっしゃいますかね…

ゴルフ会員権とはゴルフ会員権取引業協同組合による
予約優先権やプレー優先権などの
優待が受けられるものです

年会費を払ったり、株式を保有したり、
社団法人の会員となって運営に協力することで
会員権を保有していられるというもの

そしてこの権利も相続財産に入ります、
ということなのです

こちらは大きなトラブルになるというよりも
知名度や需要のことで行き先を見失うことの方が
問題なのではないでしょうか

ゴルフに縁のない方は存在を知らなかったり、
そもそもこれが相続財産になると知らないなど

またゴルフ会員権は譲渡が可能なもので
譲渡で利益を得た場合にはその利益は
確定申告で譲渡所得として申告しなければなりません

故人がゴルフ好きなことは知っていても
ゴルフ会員権の事は知らなかったとか

ゴルフ会員権の話に株式の保有がついてきたり、
社団法人のなかでの人脈トラブルがついてきたり、
相続人がビックリしてしまうことはあります

そのためゴルフ会員権を保有している場合は
財産目録に書いておくか、
生前に売却するのがよいでしょう

相続人がゴルフ場の入会条件を満たしていれば
名義変更の手続きを経て相続は可能ですから
話し合いができているなら売却手続きは
必須ではないと言えますね

また売却の際は売却の仲介業者を経ますが
これはキャンセルができないものになります

複数の仲介業者で出品することはできず、
1度出品したらキャンセルもできず、
売値はその時の需要による、…となれば
焦って売るよりもまずは話し合ってみては
いかがでしょうか



《まとめ》

今回は特殊な資産とも言える、
FX、暗号資産、ゴルフ会員権について書きました

知っていたこと、知らなかったこと
どのぐらいあったでしょうか?

資産や相続に関してはやはり、
得は最大に、損は最小に、です

備えあればの精神で1年ごとに
財産目録の作成をしてみてもいいかもしれませんね

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