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予定帝王切開レポ②(@国立成育医療研究センター)

当日朝〜手術室へ向かう

いよいよ手術当日。赤ちゃんに会える日だけど手術の緊張が先行し、ワクワクを感じる余裕はなかった。

手術は2番目の10時50分開始予定。病院の面会時間は13時以降となっているが、手術日は時間関係なく面会ができたため、夫に病室まで来てもらい一緒に時間を過ごした。朝から絶食、水やOS1を飲むことができる時間も決められており、それ以降、許可が出るまで飲み物は口にできないようだ。

担当の助産師さんから10時半ごろに迎えにくるので、歩いてエレベーターに乗って手術室へ向かいますと説明がある。それまでに支給された手術用のガウンに着替え、すっぴんメガネマスク姿で過ごす。
大きなお腹ともこれでお別れ。やはりなんだか名残惜しい。何も知らずにポコポコとお腹を蹴っているが、数時間後君は外の世界へデビューするんだよ。

最後の時間を過ごしながらふと時計を見ると10時半を過ぎていた。
なかなか迎えが来ず、いつドアがノックされるのか気が気でない。結局11時前にやってきて、少し遅れているので11時20分ぐらいなるとのこと。待っているこの時間が一番緊張したかもしれない(笑)。

緊張しかないこの時間。

病室を出ると病棟内にある手術室直通エレベーターへ助産師さん、夫と3人で向かう。エレベーターに乗る前で夫とはお別れ。最後に、頑張ってねと声をかけられハグをされた。初対面の人前でそういうことをするタイプではないと思っていたのでとてもびっくりした。しかし心強かった。行ってくるねと手を振りながらエレベーターの扉が閉まる。

エレベーターに乗って数秒で手術室のある階へ到着。
無駄なものは一切ない、無菌銀色の世界がそこには広がっていた。
手術室に入る前にシャワーキャップをかぶって名前と生年月日を復唱する。

手術台へ

入室すると看護師、麻酔科医、執刀医がいた。持ち込んだCDを渡しつつ、藤井風いいですね!など終始和やかな雰囲気を作ってくれる。手術室の作りはドラマでよく見る光景と同じだった。

しばらくすると担当者全員で手術内容の確認が始まった。部活で準備運動をする時の声出しのようで一瞬気が緩んだが、想定される出血量(だったはず)を聞いた時はひえっと思った。
全ての点呼を終えるとそれが手術開始の合図になっているのか、急に人の動きが慌ただしくなる。各自が一斉に持ち場について仕事にとりかかっている。その場の空気が少し変わった。
そして手術台にのぼるように指示される。
着ていたガウンを脱ぎ背中をつけると、それはひやりと冷たく硬かった。




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