
私と音楽
まず初め言っておくことがあって
私は好きなものが多い。
「ゲーム」「音楽」「漫画」「小説」「映画」「配信」等々。
その中でも「音楽」は私と一番長く付き合ったもの。特別盛り上がりはないけどずっと同じテンションで好きなもの。長年連れ添った老夫婦のような。そんな感覚。
最近自分の人生の中で影響を受けたアルバムやEPをリストアップしようと思って、このnoteを書こうと思った。3枚ほど。
YELLOW DANCER:星野源
このアルバムの話をするなら私と音楽の出会いについて話さなければならない。
最初は、2人いる姉の影響で聞き始めた。小学校高学年。末っ子というものは、姉や兄の真似をしたがるもので、姉が持っていたウォークマンが羨ましかった。誕生日におさがりでもらった時のテンションの上がりようなんてすごかった。「相対性理論」「やくしまるえつこ」「Champagne」「星野源」「米津玄師」「奇妙礼太郎」「RADWINPS」「マキシマムザホルモン」「ゲスの極み乙女。」がそのウォークマンの中には入っていて、今考えたら姉の情緒を疑うような曲選だけど、これらを狂うように聞いていた。その時に音楽を知って、そこからどっぷりと音楽を聴くようになった。
姉とは今でも仲が良くない。我が家はそういう家だ。ただ、これらを残してくれた姉には感謝している。
その中で私の心を鷲掴みにしたのは星野源さんだった。今でも大好きなアーティストの一人。生活感というか、日常への愛おしさというか。自分でも言葉にできないけど、誰もが一度は通るであろう、あの名前のない感情を曲にして、共有して、「あなたの思うその感情はあなただけでなくみんな持っている。」そんなことを伝えてくれた気がする。「何気ない同じ毎日もあなたといればそれは特別な時間に代わるんだよ」そうとも伝えてくれた気がする。
今思えば「小中学生のクソガキが星野源の良さなんてわからんだろ!」とか思ってしまうが、当時の私は毎日塾の行き帰りにずっと聞いていた。彼の音楽の熱を浴びてしまった私は約12年後の今でも好きでい続けている。
中学3年の時に出た「YELLOW DANCER」というアルバムは私の音楽の中で一番といっていいほど印象に残っているもの。すべての曲に思い入れがある。
「Week End」を聞いて高校受験に向かったり、「夜」があまりにも音が小さくて音量最大で聞き終わった後にシャッフルで流れてくる「地獄でなぜ悪い」のイントロの爆音に鼓膜をやられたり、「Snow Men」のスネアの音とMVがあまりにえっちだったり。話し始めたらきりがないからまた別の機会に書こうと思う。
ただ、このアルバムは、間違いなく私の音楽を形成した一枚であり、私の葬式に流してほしい一枚でもある。
NITE:尾崎リノ
少し時間が進み高校生の高学年から大学生の最初のほうに彼女に出会った。
「尾崎リノ」
当時の私は高校の軽音楽部に入り、ギターとベースを下手なりに練習していた。その中でMOROHAさんを高校の先輩におすすめされ聞いていた。
高校3年の最後に「ホルモンのコピバンやろうよ」と友達に言われ、ホルモンの曲も中学ぶりに聞くようになった。ホルモンの曲を練習するにあたり、YouTubeにてホルモンを歌っている人はいないかなと思って調べていたところ、「どんぐりず」さんが公園で弾き語りしている動画を見つけた。その動画がすごく好きで、どんぐりずさんを知った。Twitterでチョモさんが一人MOROHAをやっている動画。好きだったな。
「あれ?今のところ尾崎リノ出てきてなくね?」そう思うでしょ。大丈夫、安心して。この後出てくるから。
そこからしばらく経って、チョモさんの一人MOROHAをもう一回聞こうと思ってTwitterで検索をかけたところ、ある一人の女性の動画が流れてきた。その人が尾崎リノさん。Twitterに一人MOROHAという題目で「涙」という曲を上げていた。その時に尾崎リノさんを知り、そこからよく聞くようになった。
ポエトリー自体はMOROHAさんや不可思議さんからよく聞いていたけど彼女の曲は彼らとは違い、何か気持ちが動かされるようなエネルギッシュさのようなものを感じられなかった。どちらかというと、日常や生活に寄り添う等身大の歌詞が私の心に突き刺さりすぎた。
NITEはその中で一番好きなアルバム。
今の私は、日常や生活、暮らしといった、平凡な日々が好き。決して同じ毎日はないこの日々を愛でている。そんな日常や生活が好きになったきっかけにもなったアルバムです。
祝祭:カネコアヤノ
はい。もうみなさんご存じですよね。祝祭です。神アルバムです。
今まで上げたアーティストとは異なり、私はカネコアヤノさんの熱狂的なファンというわけではありません。ライブ自体もあまり行ったことありません。
ただ、このアルバムは私が弾き語りを好んで聞く原因になったものです。
最初は、私の好きな弾き語りの人が、公園で祝日をカバーしているところから始まりました。一人が歌っているものが周りの人も歌い始めて合唱のようになっていた動画です。あの動画で本格的にカネコアヤノさんを聞くようになりました。
その中で私の好きな曲の一節について。
ポケットに入れたよ刺激と安心
大丈夫な気がしてる
確信的な朝を何度もむかえにゆくために
この曲は一人で暮らすということを綴っているように感じた。ホームシックになってしまう自分に対して、自信を持たせるような歌詞。一緒に暮らしていた人と離れ、その時に感じていた「刺激」と「安心」の二つをポケットにしまって暮らし、あなたがもういなくても、もう大丈夫。一人で生きていける。そんな朝を迎えるため曲。非常にgood!です。すきです。
今はもう、出勤の時と退勤の時くらいしか、音楽を聴かなくなってしまった。学生の時みたいに狂ったように聴くこともない。多分、これからはもっと音楽を聴く時間が減ってしまう気がする。それでも、今の私を形成してくれたこの「音楽」というものにとても感謝しています。私の中の大きな決断や、大事なことにはいつも音楽が横にいます。いつもありがとね。ないすだ。
今日は気分がいいのでホッピーでも飲もうかな。