オモコロ見てるやつは地蔵中毒をみろ。劇団「地蔵中毒」第16回公演 つちふまず返却観音2022~テトラポッドの着払い~
よく来たな。おれはアカイ=イヌだ。今日はおまえにオモコロチャンネルと地蔵中毒の演劇が同じであることを叩き込む。
まずは、地蔵中毒をしらないぴゅあなベイビーはこの「地蔵中毒のテーマ」をきけ。
すべての分節が瞬間的なおもしろさにふりきって、それ以上のいみの繋がりを意識していない。これが「地蔵中毒」なのだ。そして地蔵中毒は2時間以上にわたりこの文章的な構造の笑いを演じ続けるのだ。そして地蔵中毒の感想といえば「何をみていたかまったくおぼえていない」が定番だ。
オモコロチャンネルをみてるおまえにわかるようにいえば、これは「じゃれ本回」であり「詠み人しらず」であり「AI回」なのだ。おまえらも「何をみていたかまったくおぼえていない」とこの動画にかいたことがあるだろう。
おれは4年ぶりに「地蔵中毒」をみたが、記憶の沼ぞこのイメージから劣化することなくふるえあがるほどに「地蔵中毒」であり、げきじょうをでたおれは満足し葉巻をふかした。
ここからは「第16回公演 つちふまず返却観音2022~テトラポッドの着払い~」でメキシコの砂漠のようなかわいたおれの心をふるわせたシーンをられつしてやろう。
違法薬物投与を連想させるコンビがM-1で「薬物でトリップしながら大絶叫しながら会場を転がりまわり続ける」というネタをするシーン。
アフリカのとある国でしか売られていないバービィ人形を万力で粉砕することで仲直りするシーン。
牢獄の地面を掘るとインターネットにつながっており完全に狂ったヒカキンの叫び声がきこえるシーン。
保留状態になり声で保留音の音声を出す社長の妻
鼻でPCを操作しサイトデザインを変更する社長。
GAFAの各社名には2個の穴があり、それを順番に犯すシーン
どうだろう。これが2時間はつづくのだ。しあわせとしかいいようがない。
しかし今回のこうえんで意外だったのは、そうぞうよりも物語に筋があったところだ。すべての登場人物に「くるった」というやすっぽい形容をつけるのはもはや無意味なので割愛すると
もとてれびプロデューサー
笑い芸人A
もとお笑い芸人
もとお笑い芸人のつま
あやしげないろけのある男
なにも仕事がながつづきしない女
しょくよう段ボールベンチャーの社長
しょくよう段ボールベンチャーのしゃいん
すごくすごい社長
すごくすごい社長のつま
これらのものがたりがちゃんと絡み合っている。おれはなにひとつ絡み合わな覚悟すらしていたのでおおいにたまげた。
しかし、こうえんをみてから3週間はたったのでもはやこれ以上きおくをサルベージできないのでここでかくのはやめる。あとはおまえの眼でじっさいの舞台をみにいけ。