AdGuardメモ

AdGuardとは?広告ブロック・プライバシー保護のアプリ

ウェブサイトは、必ずと言っていいほど広告が表示されています。サイトの閲覧者にとっては有益になることもあれば、不便と感じることもあります。

サイト上に表示される広告を非表示にしてくれるアプリがAdGuard(アドガード)です。

世の中には広告ブロックと呼ばれるジャンルのアプリは無数に存在しています。その中から群を抜けて知名度と品質が高いものがAdguardです。

複雑な設定を行わずAdGuardアプリをインストールするだけで性能を十分に発揮します。

実際に利用している私が、機能や仕組み、無料版と有料版の違い。ペアレンタルコントロールの使い方を具体的に詳しく解説します。

AdGuardの機能

AdGuardのメイン機能について説明します。メイン機能を上手に利用すると利用者の想像を超える有益な機能を発揮しますので、応用編も含めて具体的に説明します。

広告ブロック機能

広告ブロック機能はAdGuardの重要な機能です。驚くほどウェブサイトから、広告が表示されなくなります。アプリをインストールするだけで設定は不要です。

ウェブサイトに表示される広告には様々な種類があります。

  • ウェブのページ内の記事に邪魔いならない程度に表示される広告

  • GoogleやYahoo!など検索エンジンの検索結果内に表示される広告

  • 動画内に差し込まれる広告

  • SNS内に差し込まれる広告

  • アプリ内に表示される広告

様々な広告は、AdGuardアプリをインストールするだけで広告が非表示になります。

Adguardを初めて使い出した時は、今まで表示されていたものが非表示になるので違和感を感じます。しかし、数時間も経つと広告が表示されないことに全く違和感を感じなくなります。

アプリのフィルタリング機能

アプリのフィリタリング機能は、ブラウザ以外のアプリで表示される広告や行動履歴をブロックしてくれる機能です。

  • Windows版の設定画面

  • Mac版の設定画面

最近は、ゲームアプリを無料で配布し、アプリ内で表示される広告から収益化するビジネスモデルが盛んです。

利用者にとっては、無料でアプリを楽しめるので嬉しいことですが、表示される広告はネガティブな感情が湧き上がります。

さらには、目には見えないところで行動履歴を取得されているので、やっぱり不快に感じてしまいます。

そんなアプリにフィルタリング機能を利用すれば、ユーザーにはメリットだらけです。

ステルスモード機能

トラッキング、Cookie(クッキー)などを聞いたことはありますか?

インターネットで利用する重要な技術なのですが、利用者の想像を超える用途に応用され、度が過ぎるためプライバシー侵害と注目を浴びています。

ステルスモード機能を利用することでプライバシーを保護することができます。

ただし、インターネットの重要な根幹技術に対して制御をいれるので、特定のサイトでは正常に動作しなくなる場合があることを理解してください。

言い方を変えると、動かなくなるサイトは裏で何をやっているか疑ったほうがいいですね。

ブラウジングセキュリティ機能

ブラウジングセキュリティ機能は、悪質なウェブサイトやフィッシング詐欺サイトから利用者を守ってくれます。

フィッシング詐欺とは、ログイン情報や、クレジットカードの情報を不正に取得するために作られた偽サイトです。

フィッシング詐欺サイトは、ウイルス感染が発生しやすい場所になっています。フィッシング詐欺サイトから利用者を守ることは、ウイルス感染を防ぐ機能にも役立ちます。

ペアレンタルコントロール機能

ペアレンタルコントロール機能は、子どもがアダルトサイトへのアクセスを防止する機能です。

Windows版のAdGuardにしかペアレンタル機能がありませんが、別の機能を利用すればMac、iPhoneやiPad、AndroidやChromeOSにも適応することができます。

セーフサーチ機能を有効にすると、大人向けウェブサイトやその他の不適切なコンテンツが、Google、Bing、Yahooなどの一般的な検索エンジンの検索結果から除外されます。

検索エンジンの検索結果リストに表示されなくなります。リストに上ってこないので違和感が全くありません。気づかないレベル

実行可能ファイル(.exe)の読み込みを禁止することもできます。これにより、危険なプログラムをインストールすることが不可能になります。

ブラウザへの拡張機能

Chrome,Edge,Firefoxなど主要なブラウザにプラグインをインストールすることで操作性が向上します。

AdGuardアプリを直接操作しなくても、ブラウザのプラグインアイコンをクリックするだけで広告ブロックのON / OFF が素早くできます。

AdGuardのインストール

AdGuardのインストールはとても簡単です。利用している端末によってダウンロードする場所や画面遷移が異なりますが悩むことはありません。手順に従って進めれば完了します。

  • WindowsやMacの場合はAdGuard公式サイトからダウンロード

  • iPhoneやiPadなどApple端末はAppStoreからダウンロード

  • AndroidはAdguard公式サイトからダウンロード

AdGuardはライセンスが未登録だと試用版として動作します。無料版だと機能の一部が利用できません。費用がかからないので色々と操作してみて機能を使ってください。

AdGuardの性能を最大限に利用したい場合はライセンスを購入しましょう。購入方法や注意点を説明した記事がありますので参考にしてください。

AdGuardの設定

一般設定

AdGuardはインストールした後、そのままのデフォルト設定で十分広告をブロックしてくれます。普通にサイトを見るだけの利用なら設定を変更する必要ありません。

フィルター設定

AdGuardはフィルター機能を利用して広告をブロックしたり、ペアレンタルコントロールを実施したりします。

フィルター設定をユーザーが独自にカスタマイズすることができます。柔軟に設定できるのですが、かなり難しいです。

技術者には腕の見せ所でもありますが、普通のユーザーは無理です。ブラウザのプラグインを利用するとON/OFFが簡単に変更でき、結果がフィルターに自動反映します。

つまり、ブラウザのプラグインを利用したら、難しいルールを記述しなくて済むってことです。

ペアレンタルコントロール設定

ペアレンタルコントロール機能は、子どもがアダルトサイトへのアクセスを防止する機能です。

ブロック画面は日本語化されています。外国製アプリですが気が利いています。些細なところにまで手が入っているので好印象!

パスワードを掛けることが出来るので設定変更を防止することができます。

Windows版のAdGuardにしかペアレンタル機能がありませんが、「DNS通信の保護」機能を利用すれば、ペアレンタルコントロール機能が無い Mac、iPhoneやiPad、AndroidやChromeOSにも適応することができます。

ペアレンタルコントロールのフィルターレベルを設定することが可能です。

  • 幼児(~3歳)

  • 児童(~10歳)

  • 少年(~13歳)

  • 無効

年齢別にプランを選択できるのがありがたいです。詳細な設定はできません。

セーフサーチ機能を有効にすると、大人向けウェブサイトやその他の不適切なコンテンツが、Google、Bing、Yahooなどの一般的な検索エンジンの検索結果から除外されます。

実行可能ファイル(.exe)の読み込みを禁止することもできます。これにより、危険なプログラムをインストールすることが不可能になります。

DNS設定(ペアレンタルコントロール代用)

DNS通信の保護」機能の本来の使い方はDNS通信の秘匿性です。しかし、DNS通信の保護はまだ早い技術です。各OSはサポートしていますが標準機能とは言い難いです。

また、認知度も低いので未来の技術と捉えてください。

私は「DNS通信の保護」機能がもたらす副産物を「ペアレンタルコントロール」として利用しています。

ペアレンタルコントロール機能が無い Mac、iPhoneやiPad、AndroidやChromeOSにも適応することができます。設定が簡単なのがうれしいです。

  • Windows版の設定画面

  • Mac版の設定画面

ただ、本来の使い方ではないので残念な部分もありますが、ペアレンタルコントロールとして十分に満足できます。

小学生の息子は、iPadを利用して検索や動画を見まくっていますが安心です。

AdGuard 無料版と有料版の違いは?

無料版で出来ること

AdGuardは無料版有料版があります。無料版、有料版ともアプリは同じです。ライセンス登録することで無料版から有料版に切り替わります。

無料版は費用が発生せずに利用することができますが機能の一部が利用できません。

無料版でも広告ブロック機能が利用できますので、使い方によっては無料版で十分に満足できるかもしれませんが、有料版にすることでより多くの機能が利用できるようになります。

広告ブロック機能だけに絞って説明すると、無料版では表示されてしまう広告でも有料版であれば非表示にできる広告があります。

また、パソコンやスマホによって動作する機能も異なってきます。

パソコン(Windows,Mac)で無料版を利用する方法

パソコン(Windows,Mac)で無料版を利用する場合は、アプリのインストールせずにブラウザのプラグインを利用します。

各ブラウザのプラグインを検索すると2種類のAdGuardプラグインが出てきます。

  • AdGuard 広告ブロッカー(無料版向け)

  • AdGuard ブラウザアシスタント(有料版向け)

無料版を利用する場合は「AdGuard 広告ブロッカー」を利用してください。

AdGuard ブラウザアシスタント」は有料版を利用しているユーザー向けのプラグインです。設定変更などが簡単にできるようになります。

無料版はブラウザのプラグインを利用するので、ブラウザでしか利用できません。

複数のブラウザを利用している場合は、各ブラウザのプラグイン毎に設定を行う必要があります。

複数ブラウザを利用しているユーザーには設定が煩雑です。

スマホ(iPhoneやiPad,Android)で無料版を利用する方法

AdGuradアプリは無料版、有料版とも同じアプリです。AppStoreか公式サイトからインストールをおこなってください。

ライセンス登録しなければ無料版として動作します。無料版は「DNS通信を保護」「高度な保護機能」が利用できません。

無料版で出来ないこと

無料版AdGuardはコストが掛かりませんが機能に制限がかかります。有料版は広告ブロックに特化したアプリとイメージすると理解しやすいです。

無料版はブラウザでしかAdGuardの機能が利用できません。

ブラウザで広告ブロックさえしてくれれば!と考えるのであれば無料版で十分に満足できます。70点ぐらいって感じです。

  • 「高度な保護機能」が使えない

  • 「ペアレンタルコントロール」が出来ない

  • 「DNS通信の保護」が出来ない

  • 「アプリ内の広告ブロック」が出来ない

高度な保護機能」が利用できないので一部の広告はすり抜けて、広告がサイト内に表示されます。やっぱり、有料版に切り替えた方がスッキリします。

無料版は「ペアレンタルコントロール」「DNS通信の保護」は利用できません。

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