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【D-29】クォン・ウンビ「Glitch」が素晴らしすぎる

このウンビさんのサムネが美しくて「なんか良い曲っぽいな・・・」とはうすうす感じていたのだが、いざ聴いてみると曲の中盤でもうSpotifyの毎日聴くプレイリストに追加していた。前回のソロデビュー曲『Door』とは打って変わって、わたしの大好きなハウス曲。

IZ*ONEのときから思っていたけれど、ウンビさんのボーカルはハウスのサウンドにめちゃくちゃ合っている。

普通なら、歌うときにただ音階を追いかけているだけだとしても、普段の発声のクセとか、得意な音・苦手な音によって声量とか響き方の個性がそれぞれ違ってくる。

しかしウンビさんはそういう意味でのクセがなく、常に安定して揺らぎがない完璧なボーカルなので、無機質な打ち込みに馴染みつつ、トラックの音数に負けないしなやかさを兼ね備えている。ものすごく特徴的な声というわけでもないにも関わらず耳に入ってきやすいのも魅力的。


『Glitch』のイントロ。低音無しで、余白でリズムを感じさせてから、初めのバースに入ると今度は逆にベースとウンビさんのボーカルだけになるところが良い。ウンビさんくらい広い音域を同じ力で歌えないとたぶんこのシンプルすぎるトラックにハマらない。イントロに立ち返るようなミニマルなフックとぴったり合った独特なダンスがまた良い・・・!

"Glitch"振り付け師の方のインタビュー。曲を聴いて感じたことをアウトプットして方向性を提案するウンビさん、楽曲理解度がとてつもなく高いのだな・・・と思った。

ウンビさんのメロディーを追いかけているうちに、1番を聴き終わってしまう。2番以降もどんどん新しい音が増えてめまぐるしく風景が変わるように展開していく。乱反射する光を目で追いかけているみたいに忙しない。

エンディングの畳み掛けから、トラックのエッジは強く、ウンビさんのメロディーはローにスイッチところがめちゃくちゃ格好良い。そして、幻想的なアウトロでゴールに向かっていく。ここもめちゃくちゃ良い。目まぐるしく光の速さで展開する複雑なアプローチを経て、最後はとても儚い音で終わる曲。すごく綺麗な音楽・・。

ちなみに”Glitch”とは、機器やゲームでの”バグ”みたいな意味らしい。緩急の激しいこの曲の「掴めなさ」みたいなものがその”バグ”・”ランダム性”みたいなものを表現していてめちゃくちゃ納得感あった。


デビュー曲とあまりに違うので調べたら、PDはSTAYCのリミックスなどをやっているTakさんだった・・・。そりゃあわたしの好きな音なわけだ。。このリミックス、死ぬほど格好良いんだよな。ミニマルからだんだん畳み掛けてくのが得意っぽい。完全に趣味合うなあ〜。

インタビューのほうの動画で振付師の先生が「表情の表現力が豊かだから、ウンビのステージは毎日見ても飽きない。」と言っていたけどめちゃくちゃ分かる。特にこのときのウンビさんは本当に美しくて最高。

2022年ベストソングに多分入っていると思う(予言)