【D-27】ザ・セカンド2024
ザ・セカンドを見ました。
去年に続き「いいもん見たなぁ〜」という素晴らしい気持ちでいっぱいです。
今年は決勝の時点で大本命・囲碁将棋がいなかったので寂しくもありましたが(リザーバーで呼ばれてたけど)、セカンドに関しては「誰が勝っても文句なさすぎる大会」だと思い知っていたのでめちゃくちゃ楽しめました。
ガクテンソク優勝おめでとうございます。
ずっと面白いと言われ続けていながら日の目を見ることのなかった芸人がチャンスを掴む場として、ザ・セカンドという賞レースは2年目にしてあまりにも役目を果たし切っていると思います。
しかもそれを客票でやり遂げてるのがもうすごすぎる。
タモンズが敗退したときにコメントしていたファンの方、なんかこれまで応援してきた熱量が伝わりすぎて泣きそうになりました。そうだよなぁ。 推しの晴れ舞台だから負けたらめっちゃ悔しいけど、負けた相手もおもしろいから感情爆発しちゃうよなぁ。
良いコメントすぎてすごかったです。
客票とは言っても、そこにいるお笑いファンの共通認識として「最後はおもしろいやつが勝つ」がブレないから成立してますよね。本当にすごいことだと思います。
オタクというのはときに悪い部分だけを取り上げられSNSで炎上などしますけど、本当にアツい気持ちで追いかけているファンの審美眼の鋭さというか、感度の高さが素晴らしいし、そういう人たちがたくさんいてシーンが作られているのだという感動があります。
ガクテンソク奥田さんの「見てるお客さんが短時間で成長してる感じがする」みたいな発言もありましたが、やっぱり賞レースって見てる側のお笑いIQの高さも絶対に必要だと思います。
ガクテンソクのネタの
「基礎は習った」
「じゃあ概念からやろう」
↑ここで拍手笑い起きてるの痺れました。もう何時間もずーっと漫才やってるのに最終決戦のここでめっちゃウケるってヤバすぎます。
マジでこのメンバーでM-1決勝の観覧に行ってください。ほんとに。頼みます。
あと審査評みたいなのが無いのも好きです。というか、16年以上もずっとお笑いと向き合ってきて漫才でここまで勝ってる人たちに面白い以外に言うことなんてないに決まってますよ。勝ち負けに関わらず全員で全組を讃えあうノーサイドの精神を感じるたびに幸せな大会だなぁと思います。
M-1をこのテンションでやると大会自体がぬるい感じしそうだし、M-1の殺し合い感も嫌いじゃないのでそれはそれで良いんですが、ベテランしかいないからこそそんな姿がカッコいいですよね。
今年も色んな名シーンがありましたが、やっぱりザ・パンチが最高でした。1回目ややウケを経て「なーんちゃってマッチョマーン」が死ぬほどスベっていたのはもう美しかったですね。
「砂漠でラクダに逃げられてぇ〜」の瞬間、夢みたいでした。あそこで拍手笑いができる客しかいなくて本当にすばらしかった。長い長いM-1の呪いが解けた瞬間を見ました。
あれもやったうえで「おもしろくない:4票」入ってるのはもうおもしろいです。最強です。負けてもこんな顔できるんだからもう優勝みたいなもんです。
死んでなんかない、明日からも頑張りましょう。
わたしは明日も、生きるために必要がないけれども、漫才を観に行きます。がんばりましょう。