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【書評】 僕たちはまだ、インフレのことを何も知らない
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【30年ぶりのインフレ到来!歴史から学ぶ、インフレに備えるための教訓】
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~ あなたの資産、大丈夫ですか? ~
近年、世界中で物価上昇が加速しています。まるで悪夢のようなインフレの再来に、多くの人が不安を感じているのではないでしょうか。
本書「50年ぶりのインフレ到来? お金の価値が減り続ける時代の必読書『僕たちはまだ何も学んでいないのか? インフレとどう向き合うべきか』」は、そんな現代社会に警鐘を鳴らす一冊です。
著者は、元米国財務長官ローレンス・サマーズ氏と元イングランド銀行総裁マーヴィン・キング氏という、経済界の重鎮2名が、長年の経験と深い洞察に基づいて、インフレの脅威と私たちが取るべき対策について論じています。
インフレとは何か? なぜ今、インフレが起きているのか?
インフレとは、簡単に言えば物価が継続的に上昇することです。私たちの生活に身近な例としては、食料品やガソリンなどの価格上昇が挙げられます。
本書では、過去のインフレの歴史を詳細に解説しながら、現代におけるインフレの深刻さを訴えています。
インフレが深刻化する3つの理由
グローバル化の終焉: これまで低価格な輸入品によって恩恵を受けてきた先進国も、グローバル化の逆回転によってインフレ圧力に直面している。
ロックダウンの揺り戻し: コロナ禍によるロックダウンで抑制されていた需要が一気に爆発し、供給が追いつかなくなっている。
金融政策の過剰な緩和: コロナ禍の経済対策として金融緩和が実施されたが、それがインフレを加速させている可能性がある。
インフレは勝ち組と負け組を生み出す
インフレは、社会を二極化させ、一部の人々が富を築く一方で、多くの人々が苦しむという状況を生み出す可能性があります。
特に打撃を受けやすいのは、低所得者層や年金受給者などの、固定収入で生活している人たちです。一方、借入が多い企業や政府は、インフレによって恩恵を受ける可能性があります。
インフレに備えるための5つの方法
インフレに強い資産に投資する: 金や不動産などのインフレヘッジ資産への投資が有効です。
家計簿をつけて、支出を管理する: 不必要な出費を抑え、家計を健全化するようにしましょう。
収入を増やす: 副業や転職などによって、収入を増やすことも重要です。
インフレに関する知識を身につける: インフレについて理解を深め、適切な判断ができるようにしましょう。
政府や金融当局の動向に注意する: インフレ対策に関する政府や金融当局の動向に注意し、必要に応じて対応する。
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本書を読んだ感想として
本書は、インフレのメカニズムだけでなく、その歴史的背景や現代社会におけるリスクについても詳しく解説されています。
インフレの脅威について深く考察し、私たちに迫る深刻な経済危機について警鐘を鳴らす重要な書籍です。
近年、インフレに対する懸念が高まっていますが、本書は単にインフレを恐怖煽るのではなく、そのメカニズムや影響を冷静かつ客観的に分析しています。
また、インフレに備えるための具体的な方法についても提示されており、読者が自身の状況に合わせて行動を起こすための指針となります。
特に印象的だったのは、インフレが社会格差を拡大し、社会不安を引き起こす可能性があるという指摘です。
インフレは、決して他人事ではありません。私たち一人ひとりが、インフレに備え、対策を講じていくことが重要です。
経済に詳しくない人でも理解しやすい内容なので、ぜひ多くの人に読んでいただきたい一冊です。
本書を特におススメしたい人
インフレについて理解したい人
インフレ対策に興味がある人
経済の将来について不安を感じている人
資産運用について学びたい人
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本書のまとめ
本書は、30年以上にわたるデフレの時代が続き、インフレがもはや過去のものとみなされる傾向に警鐘を鳴らしています。
著者は、新型コロナやウクライナ侵攻だけでなく、グローバル化の終焉がインフレのリスクを高めていると主張し、インフレに備える必要性を強調しています。
本書では、過去のインフレの歴史やその影響を詳細に解説し、インフレに対する対策や個人が資産を保護する方法についても述べられています。
インフレの再来が世界経済にとって転機であることを強調し、以下のような懸念点が指摘されています。
グローバル化の逆転による利得の転換
ロックダウン後の需要の急増
過剰な金融政策の緩和
中央銀行の楽観的な思い込み
さらに、グローバル化の終焉がインフレ率の上昇をもたらす可能性が高まることが強調されています。
また、インフレは勝ち組と負け組を生み出し、特に現金を持っている人々や貧困層に打撃を与える可能性があると指摘されています。
最後に、中央銀行家たちの予測が誤っている可能性を示唆し、インフレはいつでも復活する可能性があることを警告しています。
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