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紡いだ言の葉

SEVENTEENとかル・ポールのドラァグレースとか帰り道とか、そんな素敵なもの達と出逢った時、思ったことを言葉にしたよ。随時更新してくぞ。


見開いた目
潤ませた深奥
覗き込む景色は
雪解け水の冷たさ
帯びたままの
純粋な夢


天然水のCMみたいだね
そう言った瞬間に君は
汗が滴り、落ちるように
消えてしまった



その指先の
秀麗な右手の
意志を持った内側の
反射する外側の
創り出す世界が
花々で溢れんことを


まだ朝は寒い
夜は冷たい
貴方の鼻先は
まだ冬に取り残され
貴方の瞳は
春を見ている


焼き立てのパンの
香りのように
明日のわたしも
優しくあれますように



君へと
ささやかな祈りを
捧ぐたび
自分の想いをなぞる


力強く歩む脚
ピンヒールの音を頼りに
一本道を進みゆく
鳴らした指先は
世界を変える
小さな画面を超えて


あなたの
血となり肉となる定めにあった
冷蔵庫の中身が
塩分高めに
わたしの血となり肉となる
さようなら
さようなら
もう手を引くことのない
横断歩道



6月、雨上がり
癒えない傷を覆うように
今年も絆創膏を重ねる
丘から見る景色は
綺麗ですか


どこでも繋がる世界の
操作ができない
私と貴方


見えないものを見えないと
一蹴する電話口


青春よ
声の限り続け
僕らが
青春と呼び続けるまで


世界を創る光はいらない
夜を包む仄明かり
僕らを繋ぎ止めてくれ

社会不適合者の
優雅な秘密基地


切り捨てるのは
未来の私か
今の私か


別れを告げよう
さすれば離れられると
気づくから


私と貴方
タイミングさえ違えば
きっと



掠める
解れる
金木犀


海、一切合切のみこんで
海、迷子の私をつつみこんで

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