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如何様にも愛


あぁ、なんで言葉なんてあるんでしょうね。
私の思っていることがそのままあなたの頭の中に伝わればいいのに。
言葉にしたとたん、安っぽくなってしまいます。
だから慎重に選びます。
今回はそれぐらい好きな人たちの話。
Seventeenの話。

書きたいことはたくさんあっても、ぶつぶつと途中で終わってしまってたのでいっそ1つにまとめてしまおう、というのがこのnoteです。おそらく話があちこちに行ってしまうと思います。ご容赦ください。
(実はこのnoteは結構書き進んだときに下書きが全部消えてしまって、最初から書き直してます。あの日は電車も1時間遅れるし傘は忘れるし、次の日はジャケット忘れるしまじ박수案件でした)

まずは私の好きなメンバーの話からします。本当は13人語りたい!

潤いに満ち溢れて


年齢順にジョンハンさんから。

私はジョンハンさんのお耳が好きです。よく見ると白くてふわふわしていてまるでクリームパンのよう。
おそらく耳の対輪という部分が人より大きいか、外に出てるのだと思います。そして耳たぶもふっくら。なので正面から見るとふわふわして見えると思うのです。

最近雑誌で大ぶりのイヤーカフを付けられている姿を見ますが、とても似合ってらっしゃいますよね。美が極まる感じというか…なので、「いいぞぉ〜!その調子だ!」と内心思っております。お耳がアクセサリーに負けないんですよ。

なので、ジョンハンさんのお体もふわふわなんじゃないかな〜なんて思ったりもするのですが、肩幅や腕周りを見る限りとてもがっしりしてますよね。
きっとリュック背負って全力疾走しても落ちてこないですよ、あの肩、羨ましい限りです。運動神経もいいので、もともと身体が強い方なのだと思います。

そんなジョンハンさんは話し方もふわふわしているし、甘く繊細な歌声の持ち主です。
しかしそんな彼からSEVENTEENに向けて発せられる言葉はときに重く、そして期待と希望を含んでいます。
まるで、ふわふわしているのに実はがっしりしているジョンハンさんのお体のよう。
次の言葉もそのひとつです。

なんか最初は”ただ水が流れるように生きよう”だったけど
”水が流れるように生きるけど、頑張って生きよう”になった感じ?


この変化にひどく心を打たれるのです。そして彼にとって、頑張って生きる理由となったものが少しでも長く存在できるように、私もその一助になりたい。
彼が捧げている愛や優しさを私も彼に捧げたい。
どうか受け取って欲しい。

旧約聖書 箴言11章25節に次のような言葉があります。

物惜しみしない者は富み、人を潤す者は自分も
潤される。

ジョンハンさんは分け与える人だと思います。
だからこそ、彼に与えられたものを拒まず受け入れ、彼自身の周りも潤いに満ち溢れることを願っています。

如何様にも愛

次はハオちゃん。

私にとって彼は尊敬する人であり、憧れの人。私のスピリットアニマルです。
佇まい、醸し出す雰囲気は優美で耽美、ときどき有毒。なんといってもあの表現力豊かな目がとても魅力的です。

瞳が大きく、上瞼は目頭から目尻までほぼ直線で涼やかな奥二重。
そんな魅惑の瞳に一役買っているのが下瞼だと思います。
角度や光の加減で見えたり見えなかったりするのですが、目頭から緩やかな弧を描き目尻の先で二重の延長線上と交わるラインがあるのです。
このラインのおかげで目に立体感が生まれ、目との余白にアイシャドウを塗ることでよりキリッとした瞳になっていると思います。

そして、ハオちゃんは意外と厚くぽってりとした唇をお持ちなのです。
しかしリップは縁まで塗らず、中心からグラデーションになるようにふんわり優しく仕上げていることが多いです。
それによってキリッとした瞳とのバランスが取れて、あの耽美なお顔により磨きがかかっていると思います。

そんな彼を好きになったのはananのデトックスに関するインタビューを読んだ時です。

最近では「そのうち消えるだろう」くらいに思うようにしてますね。
だって僕のことを好きでいてくれる人は、肌が荒れたくらいで離れてしまうわけではないから。
だから僕も僕を好きでいてくれる人のために、肌荒れを気にすぎないようにして、その人たちのために健康でいたいなと思うようになりました。

正直驚きました。
おそらく以前までは、求められているものから離れてしまうことに悩み、厳しく自己管理をしていたと思います。

しかし、いつしかありのままの自分を愛するようになり、愛されることに気がついた。

そこに至るまでには、周囲の人たちやCARATとの間に信頼がなければならないと思います。
そんな関係性や環境、そもそもそれらを築き上げたという事実が私には眩しく、同時にハオちゃんの持つアイデンティティに安心と感嘆を覚えるのです。

この前のweiboの配信で襟足を切った話のときも、「僕が何したってみんな僕を愛してくれるだろうけど」と仰ってましたもんね。
自己肯定感とCARATへの信頼が極まってる。

ハオちゃんはデビューからずっとカッコよくなり続けているし、たくさんのことに挑戦しています。きっと多くの時間を使って、自分と向き合ったことでしょう。

これからはその時間で得たものが解放されて、ハオちゃんの表現の灯火が、これからも絶えず輝き続けることを願っています。

笑顔の向く先に

最後。最後はドギョム。
彼の叩いてかぶってジャンケンポンを見ていなかったら、CARATになっていなかったかもしれないなぁ。

おそらく、ドギョムの笑顔は笑顔から先に存在していて、神様が「こういう笑顔の人間を創り出したいな〜」と思い、生まれたのがドギョムだと思います。それくらい素敵な笑顔。
目は弧を描き、すこし下がる眉毛、大きなお口。
何回もこの笑顔に救われてきました。
「辛いときはひたすら笑顔のドギョムの画像を探す」はもはや、立ち直るためのおまじないです。

そんな笑顔はちょこんと、がっしりとしたお体に載っています。
SEVENTEENはみんな骨からかっこいいのですが、ドギョムはその筆頭だと思います。
広い背中に、恵まれた大腿四頭筋とハムストリングス、上と下が大きいから反比例で腰回りが細く見えます。
骨からカッコいいので、筋肉がカッコよくついています。

きっと神様は素敵な笑顔を与えてしまって「このままでは誘拐されちゃうから、恰幅のいい体にしよう」って考えたと思います。
でなきゃ、このバランスは説明がつきません!

そんなドギョムは責任感が強く、少しだけ自信がなくて、繊細で、涙脆くて、優しい人だと、メンバーが彼を語る言葉から伝わってきます。

アルバムを出すたびに大きなハードルを感じると仰っていました。
その影には涙と悩みと悔しさと…たくさんの感情が入り混じった、苦しさがあったと思います。

けれど、「それらから解放されていつも笑顔でいて欲しい」とは思えないのです。きっとそれらを乗り越えた先に、ドギョムの目指しているものがあるはずだからです。
だから私は彼が届けてくれる思いを全力で受け止めたい。
言葉はわからなくても、わからないなりに受け止める解像度を高めていきたい。

そして届いたとき、ドギョムの苦しさには目隠しをしたい。きっとそれは彼が届けたい思いではないと思うから、付属で届けているわけではないと思うから。

そして彼はこんなことも仰っていました。

愛されることも好きだし人を愛することも好き
な、そんな人だと思います。
なんか人に良い気分を与えるってことも、それ自体がすごく良いことだし、
この仕事をしながらも、そんなことができるってことがまず幸せだし、
そして、愛されて嫌がる人はいないでしょう、実は?

これは私の心に刻んでいる、ドラァグ界のマザー、ル・ポールが番組の最後で言う締めの言葉です。

if you can’t love yourself how in the hell 
you gonna love somebody else?
あなた自身を愛さないなら、どうやって他人を愛するの?

ドギョム、あなたの溢れる愛は自分に向けていますか?
たくさんの愛を他人へ与えてしまうあなただから、自分への愛が減ってしまうんじゃないかと思ってしまいます。
どうか自分もたくさん愛してください。
そして、あったかいご飯をたくさん食べて、しっかり寝てくださいね。



彼らは私を女にしない

ここからは少し違う角度からSeventeenを再考していきたいと思います。
もしかしたら、反感を抱かれる人がいるかもしれません。どうかそのときは、こういう考えの人が居るのだと、右から左に流してください。

そもそも私事ですが、男性アイドルをこれだけ好きになるのは初めてです。そもそもアイドル自体をこんなに好きになるのは初めて。

そんな私がなぜSeventeenを好きになったのか。
それは自分が女性にならずに好きでいられるから。

男性アイドルを見ると、彼らが男性性を表現したとき、私は相対的に女性性を自分の内に抱かなければなりませんでした。
女性アイドルを見ると、同性として自分の女性性を見つめなければなりませんでした。

自分の女性性を抱いたり、見つめたりすることが苦手な私は、それらに耐えられず、曲だけ聴き、表面上の感想だけを述べていました。
深く好きになることはありませんでした。

しかしCARATになったとき、まったく私は女性性を感じずに済みました。
それはSeventeenが意識していることかもしれません。

まず、彼らの衣装が最近顕著に男性性、もはや性から距離を置き、ひとつの別のシンボルとなっていると感じたからです。
特に年末のステージ、TMAなどの衣装はフリルを多用しながらも品があり、黒いパンツで締めています。
私はこの衣装から男性性も女性性も感じませんでした。彼らは「性の枠組み」を取っ払ったのだと思います。
そのおかげで私も女性性を感じなくすみ、性が関与しない、とてもフラットな状態で彼らのパフォーマンスを心の底から楽しめたのです。

そしてIN-COMPLETEでのLight a flameも同じものを感じました。
楽曲自体も色気があり、大人の雰囲気漂うシックなものになっていました。
その世界観を表現するために、振り付けもしなやかな動きが多用されるものでしたし、ダンサーとの絡みも多くありました。
しかしそのダンサーは男性のみでした。

もし女性であれば、そのダンサーに自分を重ねなければならなかったと思います。
しかし、男性であるからこそ、その場に自分の存在を介入させる必要がなく、俯瞰しながらそのステージを楽しむことができたのです。
これはもはや、楽曲を表現するのにわかりやすい(容易に世界観を表現できる)性愛を持ちいなかったとも言えると思います。

ほかにも、Going SeventeenのGOING回でホシくんがお腹が出る衣装を着て、最初は腕で隠していたとき。
自分の身体だからこそ、見せる見せないも自分で決めることができるべきだと思っていたのですが、Seventeenがそれを行なっていたことに安心しました。

もしホシくんが出したくなければ出さなくてもいいのです。
それを決めるのはホシくんであり本人であることが健全だから。
そうしてくれることによって私は彼らを性的消費をしなずにすむ、とも言えます。

そしてバーノンがSOPHIEを追悼したとき。
LGBTQ+のCARATたちへメッセージを伝えたとき。
差別に対して沈黙を選ばなかった彼らに、アライの姿勢を示す彼らに(セクシャリティによってはアライではない可能性もあります)、信頼してもいいのだと感じました。

私はSeventeenを好きでいる間は、女性を選ばなくてもCARATとして彼らを応援できています。
彼らは私を女にしないのです。
Seventeen、ありがとう、とても居心地のいい環境を私に与えてくれて。

Our Dawn Is Hotter Than Day

先の章でSeventeenを好きでいられる理由をお話しさせていただきました。
そして、もうひとつ理由があります。
それは彼らが「朝が希望に溢れている」と歌わないことです。

歌人の千種創一さんは以前、Twitterでこんなことを仰っていました。

「明けない夜はない」とか言ってくる人、朝が
希望に満ちてると思ってる時点で仲良くできない

https://twitter.com/chigusasoichi/status/1349031885997961216?s=21

私もこの言葉に共感するひとりです。
朝起きたときに「また1日が始まった」と憂鬱になることもあります。
私の中で、決して朝や昼間が希望に溢れているとは限りません。

そのため「明けない夜はない」という風に歌う曲には共感できないこともありました。
しかしSeventeenは「僕たちの夜明けは昼よりも熱い」と歌い、夜に寄り添ってくれました。

この話を書くにあたって自分の考えを見つめ直し、気がついたことがあります。それは、夜明けに新しい朝を期待してるということです。

朝が来るということは1日が始まるということです。
その1日を望んでいないとき。
それでも僅かながらに、朝日を見ることを望んでいて、それはこれまでと同じ朝ではなく、新しい朝であったのです。
それを期待しているのは夜明けの自分です。
つまり夜明けにこそ希望を抱いていたのです。朝日が登ったとき、それが新しい朝であることを。

だからこそ「우리의 새벽은 낮보다 뜨겁다(Our dawn is hotter than day)」なのだと思います。
夜は今まで積み重ねてきた時間であり、酸いも甘いもそこに詰め込まれ、新しい朝を期待することで、一番熱を帯びているのかもしれません。
そして歌詞に「날이 밝으면 The world is ours」とあるように、時が満ちて新しい朝を迎えるのだと思います。

彼らは安易にそして無責任に、朝が希望に満ちているとは言いません。
そして夜が闇に満ちて苦しいものだとも言いません。
夜こそこれまで積み上げてきたものであり、歩んできた道で、それを美しいと言いながらそばに腰掛けてくれます。

まるでSeventeenこそ私にとって、歌詞の中の月明かりであり、星です。
真っ暗だった夜に、優しく、でもキラキラとした明かりを届けてくれました。
本当に、心の底から、ありがとう。

終わりに

本当は好きな歌詞についても文章を書き、整理したかったのですが、わたしの言語処理能力が追いつきませんでした…。

ちなみに私はoh my!の「どうしようもなくどうしようもない」に衝撃を受け、Run to youの「내가 도착하기 전까지 잘 지내고 있어야 해」に生かされております。

なんかたくさん書きましたが、まとめるとありがとうってことです。

これからも、Seventeen、関係者の方々、CARATの皆さんがぐっすり眠れることを願っております。


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