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ショパン「夜想曲 第1番 変ロ短調」Op.9-1

こんにちは。

夜想曲は、ピアノ独奏曲の一種で、アイルランド出身のピアニスト、作曲家であるジョン・フィールドが命名したもので、英語でノクターン nocturne)と呼ばれています。
仏語:ノクチュルヌ(nocturne)、伊語:ノットゥルノ(notturno)。語源はラテン語で「夜の」または「夜に属する」を意味するものです。ショパン、フォーレ、ドビュッシーの還元楽曲等が有名ですが、今回はショパンを取り上げます。

ショパンの夜想曲の特徴は、主に簡単な三部形式で構成されており、演奏は比較的簡単ですが、優美さ、優雅さが際立ち、ピアノの詩人を象徴する作品に感じます。

「夜想曲 第2番 変ホ長調」Op.9-2、は8分の12拍子のゆったりと明るく、のびやかなメロディが印象的なこの曲は、演奏編曲も容易でもあるため、広く愛されている名曲です。

個人的には、「夜想曲 第1番 変ロ短調」 Op.9-1、がとても優美で魅了された曲の一つです。ショパンが1831年に作曲、翌年に出版したピアノのための夜想曲です。ベルリオーズの元婚約者、ピアノ製作会社プレイエルの社長カミーユ・プレイエルの妻マリーに献呈された、とされています。

左手の伴奏に、右手のメロディを併せる際の、装飾に表現力が試され、とても繊細な流れから始まります。中間部分は、変ニ長調の夢想的な部分とされ、ピカルディの三度と呼ばれる長三度の終止、が美しいです。長三和音で終了させることにより、短調の暗めの響きの中で最後だけが特に明るく豪華に響く音の効果があるといわれています。

哀愁漂う情緒的な感動を、ぜひ楽しんでみてください♪
今日もよい一日を。