30代男のロサンゼルスからの移住先探し。ロサンゼルスVS オーストラリア、タイ、オランダを比較してみる Part 1


アメリカ、カリフォルニアのロサンゼルスに5年以上住んで飽きたので、引っ越し先を探すことに。候補はオーストラリア、タイ、マレーシア、オランダ。それぞれ視察してきました。その記録を記します。

まずはおおざっぱな感想から。

オーストラリアは5大都市、シドニー、メルボルン、キャンベラ、アデレード、パースを見てきました。

国全体の印象としては、近代的でセーフティーネットはあるが、基本的に利便性の低い田舎。まず店がしまるのが凄く早い。一番の都会なはず?のシドニーの中心部でも午後5時から午後8時の間にはだいたい閉まってるという感じで、地方にいくとその傾向はもっと強い。それでも午後10時くらいまで開いてるのは、だいたい中華料理屋や日本人経営の居酒屋などアジア系のお店です。数自体はLAより大分少ないし、選択肢も少ないですが。

LAなら24時間経営のスーパーもラルフズ、ボンズなどもたくさんあるし、深夜の12時くらいまでなら開いてる飲食店は割とありますよね。リトル東京やトーランスなど日本人密集地にいけば午前1時、2時くらいまでやってるところもありますよね。

国全体で巻寿司が流行ってるみたいで、サンドイッチみたいな感じで、駅の中やあらゆるところでサーモンやマグロの巻寿司が売られて一本、2ドルから3ドルと以外と安くて味もまぁまぁで、物価が高いオーストラリアではよく食べました。

街並は同じアングロサクソン移民国家だからか、カリフォルニアとそっくりです。車が右ハンドルなので、左側通行であることと、あとスピードや距離の表示がマイルであること以外は、ほとんど同じかな。あと空の色もそっくり。写真を撮ればわかりますが、青空の色が日本とは全然違うんですよね。イギリスから新大陸に移民した連中は、本当に青い空に憧れていたんだな、とよくわかる。

物価が高い。ボトルのミネラルウォーター600ML コンビニだと4ドルとか5ドル。(300円から400円くらい)COLSというオーストラリアナンバーワンっぽいスーパーでも、1ドルとか。アメリカなら1本30セント以下ですよね。コストコならもっと安いか。スーパーのオージービーフもなぜか日本で買うのと変わらない値段でした。まぁたいていの物価が日本より2−3倍くらい高いので、同じ値段ということは、そう考えると安いのかもしれませんが。

物価はアメリカの方がダントツで安いです。

あとオンラインショッピングが発達してない。広い国で人口密度が低いので効率化できず、輸送コストが高くてビジネスにならないのでしょう。アマゾンオーストラリアは、アメリカのアマゾンと比較すると使い物にならないレベル。アマゾンカナダに似てるかな?アメリカだともうなんでもアマゾンで買えちゃって、情報も多く、安くて早くてラクチンなので、もうリアルのお店には日本の食材購入以外では行かなくなった人も多いと思いますが、そういうワンクリック生活はオーストラリアでは無理です。お店まで買いにいかないといけない。しかし、先ほども書いた通り、お店がしまるのが異様に早い。週末も早い。土日でも例えばパースの一番の繁華街でも午後6時−7時くらいにはシャッター街になります。アデレードのアップルストアも午後5時には閉まります。会社から帰宅してからお店に行って商品をじっくり見るとかは無理ですね。ショッピング環境は日用品も含めて凄くショボイというのはオーストラリア全土で言える事です。日本の寂れた地方都市をイメージしてもらえばいいと思う。


ブルーカラーの労働環境がいい

これは今まで書いて来たことの裏返しなのですが、ようするに手を使う仕事、余り学歴のいらない仕事に関して、オーストラリアの労働環境は間違いなく世界でもダントツのホワイトです。日本ではサービス産業はサービス奴隷などと揶揄する声もあるようですが、その事情はアメリカも同じで最低時給が7ドルで日本ほどじゃなくても夜遅くまで土曜日曜もホリデーも働くので、ホスピタリティ関係の仕事はアメリカでも日本でもブラックですが、オーストラリアは不便な生活を社会に強いている代わりに、労働環境はホワイトといえるでしょう。

午後5、6時で帰宅できるし、最低賃金が15ドルとか17ドルで医療費も無料。生活保護や失業手当もすぐもらえるらしく、いわゆるフリーターみたいな人でも飢えずに暮らせる。アメリカと比較してもホームレスをほとんど見ませんでした。(パースの文明社会に適合してないアボリジニーくらいかな?)


Part 2に続く

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