ひんやりパオジアン徒然
暑いので、パルデアの誇るひんやり猫をこねくり回して遊びました。
(以下常体)
パオジアンの基礎知識
分類:さいやくポケモン
タイプ:あく・こおり
高さ:1.9m 重さ:152.2kg
特性:わざわいのつるぎ
図鑑説明:
(スカーレット)100トンの 積雪を 操る。 雪崩を 起こして その中を 出入りして 無邪気に 遊ぶ。
(バイオレット)大昔に 剣によって 露と消えた 者たちの 憎しみが 雪を まとい ポケモンになった。
伝説:
昔(時代は不明)パルデアに珍しい宝を集めるのが好きな王がおり、噂を聞き付けた東の商人が4つの宝(剣、勾玉、器(鼎と思われる)、木簡)をもたらした。その夜王の城には災いが降りかかり一夜にして壊れてしまった。4つの宝というのが実はポケモンで、その後ポケモン使いによってパルデア各地に封印された。宝のうち、剣にあたるのがパオジアンである。
パオジアンのここが変!
体の形が変!
首が長く、胴が長く、脚が(首と胴に比べて)短く、頭の幅と首から尻尾までの太さがほぼ同じ。走る様を遠目に見るとシビルドンの同類のようにも思えるので、筆者のスカーレット版ではNNを「うなぎちゃん」とした。
このうち首が長いのは胴体に剣がぶつかるのを防ぐため、脚が短いのは重心を低くして体を安定させるため及び、スカーレットの図鑑にあるように雪に潜りやすくするためと推察される。尻尾が太いのは外見のモチーフの一つと思われるユキヒョウに似ている。
問題は首肩回りで、金属製の長剣の重量を支えるにはいかにも貧弱だ。今でこそ慣れたが初見時からしばらくは前方に潰れないのが不思議で、見るたびに不安になっていた。もっとも本ポケはトレーナーの心配をよそに元気に跳ね回っている。ポケモンというのは我々の世界の常識では計り知れないところがあるから面白い。
ちょっと溶けてる!
パオジアンは「じこさいせい」をレベルで習得可能。ゲーム内で語られる伝説やバイオレットの図鑑説明と合わせると、パオジアンの本体は剣であり、雪や氷を取り込んで身体を形作り、維持していることが伺える。
さて、氷で体を構成するポケモンは他にも何種類か知られているが、パオジアンにはこれらにない特徴がある。なんと体が溶けているのだ。
本記事執筆時に筆者が確認したパオジアンの公式絵はカードを除いて7種類(※)。うち5種類の公式絵で尻尾から水を滴らせている。
これは、体を構成する氷が解けているものと思われる。パオジアンは技「とける」を習得しないので、自分の意思によるものではなさそうだ。尻尾以外から水が滴っている様子は今のところ確認できないので、尻尾の方には剣の力が届きにくいのか、あまり気にかけていないのかもしれない。戦闘時には強い冷気を操ることを考えると、後者の方がありそうだ。
※
溶けている
溶けていない
カードイラストについては、公式サイトで確認した限り溶けている様子は見られなかった。といっても大体吹雪だの氷の破片だのが舞っている中だったので、溶けていたらかえって不自然だろう。
パオジアンと遊ぼう
読者諸氏は子供向け昆虫図鑑でミノムシのページを見たことはおありだろうか。筆者の持っていたものには、ミノムシを使い以下の手順で行う実験が記載されていた。
1. 色紙を細く切ったものをたくさん空き箱に入れる。
2. ミノムシの蓑を剥ぐ。
3. 裸のミノムシをさっきの空き箱に入れる。
こうすると色紙を使って蓑を作り直し、カラフルなミノムシになるというのだ(子供心に気の毒に思ったので実際にやった事はない)。
これと同様のことが、パオジアンでもできるのではないだろうか。
1. かき氷をたくさん作り、鮮やかな色のシロップを掛けておく。フレーバー、トッピングはお好みで。
2. 暑い場所で遊ばせる、ほのおポケモンとバトルするなどしてパオジアンを溶かす。身体が一回り細くなる程度で良い。
3. パオジアンをかき氷の近くに連れていく。
雪の代わりにかき氷で身体を修復し、カラフルになる。上手くするとトッピングの果物なども一緒に取り込んでくれるかもしれない。
※トッピングは傷まないうちに取ってあげよう
最後に
パオジアンは対戦において数々のトレーナーの肝を冷やし続けている恐ろしいポケモンだが、唯一無二の個性を持ち想像力を刺激してくれる面白いポケモンでもある。
灼熱の現実世界に疲れたときは、仮想の世界で氷の猫科と戯れて涼を感じてみるのはいかがだろうか。