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究極のワイン

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このマガジンでは、アメリカのすごいワインに関連する話題を取りあげます (50本)。 「ワインにはあまり興味がない」 「ワインをおいしいと思ったことはあまりない」 このような方々に…
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2021年10月の記事一覧

日本でワインを流行らせるためにやりたいこと

「日本は雨が多いから、醸造用ブドウを栽培するのは難しい」という意見を聞くことがある。では、モーゼルやボルドーでのブドウ栽培は簡単だろうか。これらの産地の生産者を目の前にしても、「日本でのブドウ栽培は苦労が多い」と言えるだろうか。 (ボルドーでワインを造ってわかったこと (安蔵光弘 著)) 日本ではさほどワインが流行っているようには思えませんが、みなさんはどのように思われますでしょうか。 より豊かな未来を追求するために、その理由を11つ考えてみました。 (多々誤りがあるかも

2番目に高い販売中のアメリカワイン

先日、いま売っているいちばん高いアメリカワインをご紹介しました。 今回は、2位をご紹介したいと存じます。 Sine Qua Non Gewürztraminer With No Name 1999です。 本日時点で300万円強で販売中のようでした。 1位のものはラスベガスで販売中ですが、こちらはロンドンで販売中です。 Hedonism Winesというお店で、わたしがもっとも行ってみたい場所のひとつです (ヘドニズム: 快楽主義)。さまざまな写真をみる限り、内容もさるこ

はじめての100点アメリカワインの不運

パーカーが初めてカリフォルニアワインに100点を付けたときには、ロンドンの『ファイナンシャル・タイムズ』紙がワインコラムで取り上げた。 [ワインの帝王 ロバート・パーカー (エリン・マッコイ著) ] 以前の記事で、はじめて100点が”確定”したアメリカワインは、 Dalla Valleの「Maya (マヤ)」(1992) であることをお伝えしました。 “確定” とした理由がありまして、ロバート パーカーがはじめて満点をつけたアメリカワインは、実は「Groth (グロス)」

カルトワインでみるレストラン

ワインリストはそのレストランがワイン好きにとっていい店かどうかを雄弁に語る。リストの構成、説明、内容をざっと見るだけで、店がワイン選びに誠実に取り組んでいるかどうかがなんとなくわかるものなのだ。店の姿勢がわかれば、ワインリストとウェイターの信頼性もおのずと知れる。この店は信頼できると思えば、普段飲まないワインにチャレンジする気にもなるだろう。 (NYスタイル ワイン・ブック マーク・オールドマン 著) アメリカのレストランに行く前に、ワインリストをみるのがたのしみです。 日

神の雫のアメリカワイン

な 何 この香り!?  すごい・・・・・・ そう まさに物質文明へのアンチテーゼとして造り出された ひとつの芸術作品と言っていい (神の雫 23巻より) 遅ればせながら、ワイン漫画で人気が高い「神の雫」が、来年、山下智久主演で世界同時にドラマ配信される予定と知りました。 そこで今回は、神の雫で取り上げられているアメリカワインについて、少々触れたいと思います。 ネタバレになるといけませんので、ほどほどに…。 神の雫は、ワインコレクションの相続を競い合うものなのですが、