定年後の両親をLAへ連れて行く「親孝行旅プロジェクト」③:航空会社&座席選びのコツ〜親世代でも快適にロサンゼルスへ行くためのポイント〜
1. はじめに
前回までの記事では、両親を連れてロサンゼルスへ行く「親孝行旅プロジェクト」に向けて、予算や日程づくりのポイントなどをご紹介してきました。定年後の両親を海外に連れて行く場合、体力面の配慮や現地でのトラブル対策など、検討項目が一気に増えますよね。だからこそ、事前リサーチ&計画が何より大切になってきます。
さて、今回のテーマは「航空会社と座席選び」。ロサンゼルスまでは日本から片道約10時間前後の長旅です。特に60歳を超える両親には、できるだけ体への負担を減らしてあげたいところ。私も「ちょっと割高でも快適性を優先するか?」と相当調べました。
この記事では、そうした航空会社の選び方や座席クラスの特徴、料金差の目安を整理しています。親世代ならではの配慮や、直前の変更・キャンセルが必要になったときの対処法も触れますので、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。では早速、見ていきましょう!
2. 航空会社選び
直行便か乗り継ぎ便か。日系か外資か。
ロサンゼルス行きを考えると、まず迷うのが直行便か乗り継ぎ便か。特に中部国際空港(セントレア)からLAXへ直接飛べる便は存在しないため、以下の3パターンが主な選択肢です。
1)日本国内で乗り換えて、成田・羽田からLAXへ直行
概要
中部国際空港から国内線や新幹線で成田/羽田へ移動し、そこから直行便に乗り継ぐ方法。日系航空会社が多めですが、組み合わせ次第では外資系も利用可能。メリット
乗り継ぎがスムーズ:同じグループの航空会社なら荷物のスルーチェックインが期待できる。
日本語対応の安心感:日系キャリアなら機内サービスやアナウンスが手厚い。
こんな人におすすめ
海外乗り継ぎが不安でトラブルを減らしたい
マイルを貯めたい、上級会員特典を活かしたい
※ちなみに、羽田⇔成田間を移動して乗り継ぐのは想像以上に大変。大きな荷物を持った親御さんを連れての移動は負担が大きいので、日程に余裕がない場合は避けたいところです。
2)国内移動で、直行便が出ている空港へ行き、そのままLAXへ
概要
新幹線や車などで関空(関西国際空港)や成田・羽田に移動し、ロサンゼルス直行便を利用するプラン。東京や大阪観光を挟める柔軟性もあります。メリット
完全直行便:飛行機を乗り換えず一気にLAまで行ける。
旅のバリエーション:日本国内の観光地を組み込みやすい。
こんな人におすすめ
国内観光も楽しみたい
荷物が多くても移動を厭わない
3)日本国外で乗り換えてLAXへ向かう
概要
一度ソウル・台北・香港・シンガポールなどのハブ空港を経由する方法。外資系航空会社を使うと運賃がぐっと下がる場合があります。メリット
料金が安くなる:セールや経由地選択でお得な運賃を探せる。
選択肢が広い:フライトの時間帯や経由都市を自由に組み合わせられる。
こんな人におすすめ
とにかく費用を抑えたい
乗り継ぎに慣れており、海外ハブ空港での移動も苦にならない
直行便 vs. 乗り継ぎ便のまとめ
直行便
+ 移動時間が最短
+ 乗り継ぎ手間なし
- チケット代が高めになりやすい
乗り継ぎ便
+ 料金を抑えやすい
+ 時間帯・出発地が選びやすい
- 親世代には移動・乗り継ぎの負担が大きい
我が家の選択
中部国際空港→ロサンゼルス直行はないため、国内乗り換えで日系キャリアを選択することにしました。両親が英語に不安がある点と、「なるべく簡単・楽に旅を進めたい」気持ちを優先した結果です。ANAかJALかは、正直その時々の価格や自分が貯めているマイル次第。予算や希望に合うタイミングを見つけてくださいね。
3. 座席クラス選び:ANA/JAL編
エコノミーの基本
特徴 & 価格帯:最もリーズナブル。セールを狙えば往復10〜20万円台もあり得る。
座席の広さ:シートピッチ31〜34インチ程度で、10時間超のフライトだと体力的にキツい面も。
親世代への注意点:背が高い方や腰痛持ちの場合、非常口席や前方席の有料指定を検討すると◎。
プレミアムエコノミーのおすすめポイント
広さ & 快適性:シートピッチは38〜42インチ程度でエコノミーよりゆったり。
サービス面:専用アメニティや機内食のグレードアップなど、各社で特典が異なる。
親世代なら最有力候補:ビジネスほど高額ではなく、エコノミーより疲労が少ない。
ビジネスクラスの魅力
サービス:フルフラットシート、ラウンジ利用、優先搭乗など快適度は別格。
価格:エコノミーやプレミアムエコノミーより大幅に高くなるケースが多い。
特別な思い出づくりに:アップグレード特典やセール次第では、手が届く可能性も。
我が家の選択
正直、ビジネスクラスをプレゼントできたら最高ですが、現実的には厳しい…ということで、プレミアムエコノミーを選択。父は背が高く、長時間のエコノミーが不安なので、少しでも楽に過ごせるようにしました。
4. 座席位置の選び方
1) 予約時の座席指定の重要性
通路側 or 窓側?
親世代には、トイレへ移動しやすい通路側がおすすめ。トイレの近すぎない席
夜間の照明や人の往来が気になりにくい位置がベター。追加料金シート
前方席や非常口席で足元の広さを確保するだけでも負担が大幅に減る。
2) シートマップ活用
公式サイト&SeatGuru
シートピッチやリクライニング角度を事前にチェック。家族3人並び席
早めの座席指定が必須。追加料金を払ってでも確保する価値あり。
3)我が家の選択
参考としてとある飛行機の座席マップを用いて説明します。
往路(シート赤網掛け部分の一番前の中央3つ並びの席)
行きということもあり両親が不安に感じているので3人で並べる席を優先
体が疲れた時に立って伸びができることが重要なので一番前にすることで体が動かしやすくする
復路(シート青網掛け部分の窓側並び席)
帰りなので心は安定しているので窓側の景色が楽しい方を選択
両親は体が伸ばしやすい同じ理由で一番前
帰りは流石に私もずっとアテンドで疲れているので少し自分の時間をということで1列後ろに1人で座る
各家族で状況は違いますが参考にしていただけたらと思います。
5. まとめ&次回予告
まとめ
航空会社選び:乗り継ぎ回数やコスト、親御さんの英語力などを総合的に考える。
座席クラス選び:エコノミーで工夫するのか、プレミアムエコノミーやビジネスを検討するのか、家族の体力&予算と相談。
座席位置の工夫:通路側や前方席など、体が楽なポジションを早めに確保するのがカギ。
大谷翔平観戦やLA観光を思いきり楽しむために、移動はできるだけラクにしたいもの。今回のポイントを踏まえ、ご家族にぴったりなフライトプランを見つけてみてください。
次回予告
次回は、今回の内容を踏まえた「具体的な飛行機の予約手順や料金の考え方」を解説予定(今回入り切らずでした、、、)。キャンセルポリシーや支払い方法など、親世代がいるからこそ押さえておきたい視点も取り上げます。お楽しみに!