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電子工作入門編(1) 接頭語、単位、量記号について


1.接頭語

生活でもよく使うTB(テラバイト)とかmm(ミリメートル)とかは接頭語+単位です。

これらは大きな数字や小さな数字をわかりやすく表示するために使われるものでSI接頭辞もしくはSI接頭語(本マガジンでは接頭語で統一します。)と呼ばれています。

T(テラ)の場合、10^12となっていますが、10を12乗するという意味です。
計算すると面倒ですが、1の後ろにゼロが12個あると覚えておけばOKです。

p(ピコ)の場合、10^-12となっていますが、10をマイナス12乗するという意味です。これも計算は面倒ですが、1の前にゼロが12個あり、最初のゼロに小数点をつける(必ず0.~で始める)と覚えておけばOKです。

また真ん中にある10^0は10を0乗するという意味ですが、0乗の時はどんな数字でも1になると覚えておけばOKです。(電子工作ではあまり出ません。)

計算するときは、このG、T、を同じ記号に合わせないと計算できないので注意してください。
10GB+10MB=?を計算するときに、10GBを10000MBに変換し、 10000MB+10MB= 10010MBとなります。
(各接頭語は大体10^3もしくは10^-3になっていますので1000ずつずらすというイメージです。)
一応、Googleや表計算ソフト等で計算できますが、メカニズムは理解してください。
大文字小文字も定義されていますが、気にしすぎなくても大丈夫です。
P(ペタ)とp(ピコ)、M(メガ)とm(ミリ)は間違えやすいので注意しましょう。
またμは小文字のuで代用されていることが多いので気をつけてください。

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2.単位

単位はたくさんありますので電子工作を進めていくうちに覚えていきましょう。
よく使われるものを代表で載せておきます。
lm,lux,cdは意味していることが微妙に違うとだけ覚えておけばOKです。
1項の接頭語とセットで使用し、kΩ(キロオーム)といった使い方をします。

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3.量記号

量記号とは回路や現象を説明するために量(数字)を表現する記号として用意されたものです。 回路上や数式で表現する場合に使用されます。

オームの法則だと、以下のように記載されていることが多いです。
I=V/R [A] 
I:電流 [A]   V:電圧[V]  R:抵抗[Ω]

これは本来であれば数字を入れて記載するところですが、数字が決まってないので、文字が書かれています。文字は大体決まっていて電流だと"I",電圧だと"E"か"V"、抵抗だと"R"です。この時の電圧のVは単位のVとは別のことを示していますので混合しないようにお願いします。

とにかく、単位とは別に記号があるということを覚えてください。


4.覚えておくこと

・接頭語の種類を覚える。接頭語を含む数字の計算ができるようになる。
・様々な単位があるということ。
・単位と量記号が違うということ。

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