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じつはペリシッチもスゴイ
noteを始めたものの何を書くべきかも分からないので、とりあえずミラノダービーを終えて、最近のインテルについて少し書いてみたいと思います。
インテルがミラノダービーを制す
首位攻防のミラノダービーが21日に行われ、インテルが3-0で快勝しました。2位ミランとの勝ち点差は4となり、のちのちスクデットレースを大きく左右した一戦と語り継がれることになるかもしれません。
インテルからすると、全員がヒーローのような活躍でした。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が翌日の紙面でチーム全体の採点を「8」としていることからも分かるとおり、全体がかみ合った勝利と言えそうです。DFアレッサンドロ・バストーニが最低評価でしたが、普段の「ワースト」という書き方ではなく「最低点」というカテゴリーになっており、決して悪かったわけではないことを強調しています。
中でも際立ったのは、3得点を挙げたラウタロ・マルティネスとロメル・ルカクのFWコンビ、ベテランGKサミル・ハンダノビッチ。あとは1月まで放出候補だったMFクリスティアン・エリクセン。このあたりが話題になりやすいですし、カルチョイズムの方でも積極的に取り上げています。
ただ、エリクセンと同じように評価が高まっている選手がもう一人。(タイトルがネタバレですが、)MFイバン・ペリシッチです。
前置きが長くなりましたが、今回はペリシッチの急成長について触れたいと思います。
ネックだった左ウイング
右サイドはアクラフ・ハキミの登場で大きな武器となったインテルですが、左サイドは悩みの種でした。一番起用されてきたのがアシュリー・ヤングですが、攻守両面において“無難”という感じ。“武器”と呼べる域ではなかったのが正直なところでしょう。そんな中でインテル加入以来パッとしなかったペリシッチが一皮むけた印象です。
ラツィオ戦で「こんなペリシッチ見たことない」
ペリシッチに対する見方が大きく変わったのは、14日のラツィオ戦。相手右サイドのマヌエル・ラッザリを完全に封じたことで脚光を浴びました。
ファビオ・カペッロは『スカイ』で「ペリシッチには非常に驚いた」と語り、コンテ監督は「攻守両面で正しい対応をした。彼はまだまだ良くなる」と絶賛。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のルイジ・ガルランド記者は、「こんなペリシッチは見たことがない」と驚きを隠さず、『レプッブリカ』のパオロ・コンドー記者は「ラッザリに対してペリシッチを低い重心で構えさせたことが決定的だった」と記しました。
はっきりと自信をつけた様子のペリシッチは、21日のミラノダービーでも攻守に安定感を見せて、主役の一人となったわけです。
コンテのペリシッチ=モウリーニョのエトー?
ペリシッチの活躍は、もちろんチームにとって大きなことですが、同時に一つのことを思い起こさせています。
「モウリーニョ時代のサミュエル・エトーを彷彿とさせる」――。
複数メディアがそう記しており、実際にエトーを思い出したファンも少なくないようです。
多くの人にとってピンとこない話題かもしれません。ただ、インテルファンは忘れがたい思い出。それが2010年のエトーです。インテルが3冠を達成したシーズン、強力な前線の一角を担っていたエトーは、チャンピオンズリーグでディフェンスラインに吸収されるほど低い位置まで下がって守備をこなし、勝利に貢献しました。完全にFWであるエトーに守備を強いるモウリーニョと、それに応えたエトー――。そのチーム一丸の先に、大きな成功が待っていたことをファンは忘れていないのです。
2人の“新戦力”を加えたインテル
冬の移籍市場では動けなかったインテルですが、エリクセンとペリシッチの“進化”で大きく戦力アップしていることは間違いなし。まだシーズンは長いですが、もちろんスクデットを狙えるチームと言えるでしょう。
【2/23追記】
ガゼッタが同じテーマで記事にしていましたのでよろしければ。
https://calcismo.com/italy/inter/12166/