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一度は書いてみたかったシャドバ上達法
初めましての方はどうも、calcと申します。
今回は久々にシャドバをやり込んだ&現行のシャドバが終了するということで自己流の上達法をnoteにしてみました。現在タイムスリップ中のRSC環境はアクセラレートエルフをめちゃくちゃ練習したので、その例を挙げながら書いていきたいと思います。(アクセラレートエルフの概要は割愛)
マリガン編
単キープの意味を考える
マリガンで1枚キープするカードの対象を「単キープ」と表現することがあります。これが「1枚はキープするカード」なのか「何枚でもキープするカード」なのか、あるいは「異なる単キープ対象をセットで持つことで逆にバランスが悪くならないか」といったことをよく考えるようにしています。
例えば深謀の獣人と森林の狼(先攻)が単キープ対象だったとして、獣人は2枚目もキープするでしょう。
一方で狼2枚キープは怪しいと思ったりしませんか?
狼2枚の横がゼノサジタリウスだったらどうでしょうか?
この例に対しては「いや狼2枚持つだろ」とか「ゼノサジあるなら逆に狼1枚返すだろ」とか様々な意見があると思いますが、単キープという言葉にとらわれ過ぎずに自分の感覚に従った基準で落とし込むことが重要だと考えています。
マリガンの練習はセットキープの試行
ド定番なものを除いてセットキープまで詳細に書かれているマリガン基準はあまり見かけない気がします。これに関しては再現性が低かったり、見づらかったり、逆に混乱してしまったりと種々の理由があると思います。
このセットキープ基準をマッチの大局観から編み出したり、試したりすることも練習・調整の一環だと自分は考えています。
中々レアかもしれませんが3枚セットキープとして以下のような例があります。
・ゼノサジ、ウィンドフェアリー、アリサ
・ブロッサム、ワンダーツリー、ヴァーミン
3ターン目のウィスプ1コストアリサ、後攻4ターン目の守護裏ヴァーミンは対面によってはゲームを壊せるレベルの強ムーブです。さらにゼノサジバウンス、融合ツリーで一定のリソースも担保されています。
これをアリサ、ヴァーミンをキープするわけないという固定的な思考ないしそのムーブをしたことがない故にキープする発想が思い浮かばないというのは少しもったいないなと思うわけです。(過去の自分に対して)
先ほどの単キープの話についても実質的にセットキープを考えさせられているようなことがあります。自分がマリガンの情報に接するときやコミュニティに情報を落とすときにはこのようなことを意識しています、
ターン編
最初に直感で見えた択の重要性
大会本番は特にこの感覚を大事にしています。RSC環境でいうとラスワやマナリアを使ってて、中盤に手札や盤面がごちゃごちゃしてて何から動き始めるか悩むような場面を想定。(アクセラは動き出しが固定されがちなので少ないかも。)
理由①
見えやすい=再現性が高い択なので練習してきた自分を信じるべき。
理由②
見えやすい=わかりやすい択なのでしょうもないミスが発生しにくい。
自分の経験則では最初に見えた択よりもっと上手く何かをやろうとした結果、過程の情報が抜け落ちて処理漏れ系のミスが発生することが多い印象。
逆に何かをやろうとして上手くできたときが「見えている」状態だと思う。
(理由③)
ここでは少し妥協択という文脈になってしまうが時間切れ防止の担保になる。
ケースバイケースの割り振り
これは抽象論で説明するのが難しいので、先に例を挙げたいと思います。
例① 対ラストワードネクロ
ラスワ対面において目指すべき着地点はクリストフ、セレストマグナを置かせないことです。もっともその着地点に対してルート選択は複数あります。
・ヴァーミンやアリサで盤面を取り切って置きにくくする
・4, 5面やラスワカウント3, 4のハーフロックで置かせない
どっちのルートで行くかを3 ,4ターン目には選択しなければならず、この2ルートは両立しません。アグロムーブとの親和性や軌跡再誕の裏目の存在から前者を目指す場面が多いですが、後者を選択すればほぼ勝ち確の状況が存在したり、山上に期待しつつ選択せざるを得ない場面もあります。
この選択に際してはマリガンのように明確な基準を立てることが難しく、
・対面がオミナス結晶やスカルドリーマーを置いているか
・アルバータの有無、アクセラ(バウンス)の枚数が現状足りているか
・山上からラティカ、開花を期待できる枚数のドローが見れるか
・複数ターンロックしてもライフが持つか
といった要素を考慮しなけれななりません。
例② 6ターン目にお茶を濁すかリーサルを狙うか
こちらはもう少し一般的な例で、
「パスチャーやブロッサム本体で1ターン伸ばせそうか?」
「いやラティカからドロー見て○○引いたら勝ちだな…」
こういう場面です。練習中も日和った挙句にグレア進化バーンバーンだのミストリオン撤退サーチだので負けまくりました。
対面の強ムーブで負けてしまうとやや結果論な感じもありますが、
・通常想定されるムーブでライフが持つか
・見れるドローの枚数の期待値が高いか
・ラティカ回収のリカバリーがきくか
・本体で使うことでアクセラ回数が足りなくなってしまわないか
・1ターン延ばす目的で5ターン目に温存すべきだったのではないか
というように考慮すべき要素はそれなりに多いです。
2つの例を挙げましたが、いずれも択を検討する際にこの場合はこれと一口に言うことは難しいです。さらにIFの要素(後ろのターンの進行や山上)が絡み、二者択一でリカバリーがききません。シャドバのゲーム中でも相当に難しい場面であり、勝敗にも大きく影響します。
このようなケースバイケースの選択の場面での相場観を養うのが練習・調整の核だと自分は考えています。最初は手札の整え方やリーサルの取り方といった基本的なデッキの回し方を練習すべきですが、それは座学やランクマッチでもある程度は補完可能なので、真に壁打ちで鍛えるべきは感覚だと思っています。
リーサル編
頻出度×複雑度によるブロックの抽出
ザックリいうとリーサルパターンをどこまで覚えておくべきかという話です。これも例を挙げていきます。
アクセラレートエルフはラティカ開花14点@の形で比較的打点計算はしやすいものの、プレイ枚数に関して複雑なリーサルパターンが存在します。このパターンについてベースとなる暗記ブロックを押さえておくと思考がグッと楽になります。
自分はそのブロックを頻出度×複雑度から抽出しています。
例えば頻出なのが8プレイラティカの自動進化+開花でのリーサル。ヴェルダーやアルバータに進化が切れるので打点が伸びます。(いきなりですが頻出度)
自分がブロックとして覚えているのは、
開花ラティカが固定ムーブなので抱擁込みで3コスト3プレイ
現実的に発生しうるのは6ターン目からなので余り3コスト3プレイ(頻出度から6ターン目を基準)
→6コスト6プレイ=0コスト2枚要求(ここを覚えておく)
まあ普通に実戦で計算してもいけそうではあるのですが、開花が2コストでちょっと混乱しそうなので開花ラティカまとめて計算しておいた方が楽じゃない?という感覚です。(複雑度)
これを覚えておけば6ターン目にウィスプ狼でいけるなとか、7ターン目にウィスプだけでもいけるな、みたいな感じで大打点が出せるかどうかを即座に確定できます。ターン中の早い段階で打点が足りるか、守護突破ができるかといった次の検討に移ることができるのでリーサル逃し・時間切れのケアに繋がります。
もう一つ覚えていたのがヴァーミン進化+8プレイラティカの自動進化+開花のリーサルです。これは頻出とまではいえないのですが、実戦で遭遇したことがあって初見で少し混乱したので覚えるようにしました。(頻出度×複雑度の考量)
ヴァーミン進化ラティカ開花が固定ムーブなので5コスト4プレイ
現実的に発生しうるのは7ターン目からなので余り2コスト2プレイ
→7コスト6プレイ=0コスト2枚要求
さっきと同様に7ターン目にウィスプ狼でいけるなとか、6ターン目にウィスプウィンドならあり得るな、みたいな感じです。
もし開花2枚なら必要な0コストが1枚増えて…というように自分が認識しやすい形でブロックを切り出しておくとそれをベースに応用が利くのでおススメです。
越えやすいハードルの見極め
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・一番良くない思考
「ヴァーミン進化ラティカ開花だと…開花からウィンド引いたらプレイ枚数足りるか!いやウィンドの撃ち先無いからリーサル無いか…」(時間経過)
直前までヴァーミン進化ラティカの話をしてたのであえて無理矢理に引っ張られてみました。緊張してると変に思考が凝り固まってしまうことは全然あります。稀に発生するブロック暗記の弊害として注意喚起。
・それなりに正しいと思われる思考
撤退対面にライフ8はこのターンにリーサルを取らなければならない。
まず手札に開花とフォロワーが揃っていて、開花のドロー先で打点が伸びることは少ない(+開花のドロー先に期待すべきは守護突破札となる可能性が高い)ため手札から打点が足りるかを検討する。
→①ラティカ開花=14点
→②ヴァーミン開花=7点+駿馬離れ1点=8点 @1点が必要
→③アリサ開花(ゲイル)=6点+1点=7点 @2点が必要
→④アリサ開花(ストーム)=6点+4点=10点
※アルバータは明らかに打点が足りない。
次に開花ドローも含めて8/9守護突破と打点補助を検討する。
切れる選択肢
→④仮にレオネルを引いても守護突破は不可能。
→③レオネルを引けば守護突破は可能だが2点が出ない。
残す選択肢
→①ラティカ開花からレオネルを引けば抱擁アルバータで守護突破してリーサル。(時間切れそうになった時のわかりやすい妥協択)
※開花チェインの9/9上踏みはPP回復のために埋まる1コストが無いので除外。他にも「○○引けばリーサル!」は意外とありそうだが個人的にはレオネル決め打ちで良いと思っている。
考える選択肢
山上期待択は既に残しているので②の手札完結リーサルを考える。
@1点は駿馬をバウンスすれば出る。
駿馬離れ2回で盤面6点出るので@盤面3点で守護突破が可能。抱擁がある。
ラティカのPP回復効果に注意して、
ヴァーミン進化→ウィンド駿馬バウンス→ラティカ抱擁→駿馬ウィスプ→開花
と丁寧に組み立てればリーサルを取ることができる。
実戦ではもっと適当に端折っている部分もありますが、思考ルートを丁寧に説明するとこんな感じになります。
・本当にあった怖い話
実はもう1つリーサルパターンがあります。先程の検討ではあっさりスルーしましたが、そっちが(そっちも)スッと出てきた人はシャドバ上手いのでこんな記事読まなくていいです。
(・x・ ) 。oO (30秒経過…)
(・x・ ) 。oO (60秒経過…)
(・x・ ) 。oO (赤円…)
ラティカ抱擁→アリサ進化ゲイル→ウィンド弓バウンス→ウィスプ→弓→開花
アリサ当たりで守護突破してラティカ開花自動進化14点。
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄
( ´・ω・) < ショボーン
( つ旦と) \____
と_)_)
自分は実戦でライフ盤面共に9点というヴァーミン開花で出しやすい点数に引っ張られ、ついでに手札の見た目から8プレイ分の1コストが足りるわけないというバイアスがかかってしまいました。試合後には気付いたものの相手のライフが14点だったらラティカ開花に択絞って時間内にリーサル見つけられたのかなあ…。
・まあ勝てばいいのよの精神で9点に絞ってリーサル見つけられたならOK!
・次は似たような場面でアリサゲイルの想起はできそう!練習大事だね!
で〆させていただきます…。(いいのか?)
おわりに
自分はデッキビルドやメタゲームを読む才能が全くと言っていいほど無く、デッキのリストや回し方はチーム等のコミュニティに頼りきりでした。最後の方こそDay2常連になれましたが、開催時期の早いRAGEはデッキ選択が微妙で本当に勝てなかったです。
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逆に環境が固まってくる2ヵ月目以降はこのnoteに書いたような内容を意識して主要マッチの壁打ちをやることで、練度勝負に持ち込んでそれなりに大会で勝つことができたと思っています。マリガンの修正や相性の精査という形でコミュニティにも還元していました。
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ビヨンドの目標: 強いデッキに弱いカード入れない。1ヵ月目に強いプレイヤーを目指す。
ここまで読んでいただきありがとうございました。3月23日の大学生リーグGF決勝戦に出場するので会場や配信で応援してもらえると嬉しいです(宣伝)